本日は、花粉症の検査について、見ていこうと思います。
花粉症の検査は何科?
花粉症の検査は、次のような診療科で受けることができます。
- 内科
- 耳鼻咽喉科
- 眼科
- 皮膚科
- アレルギー外来
花粉症の診断方法は?
花粉症の検査には色々なものがありますが、自分が花粉症なのかしっかりと調べておくことは、これから先花粉症と向き合っていく上でとても大切なことになると思います。
アレルギーを引き起こす原因となっている花粉は、鼻や口から体の中に侵入してきます。なので鼻汁(鼻水)を採取して検査をする方法もありますが、血液検査や皮膚反応によって診断する方法などがあります。
しかし血液検査といっても、1度の血液検査だけでは、体の中で起きているアレルギーの原因をすべて調べることというのは難しいのです。
血液検査
血中IgE検査
血液中のIgE抗体という物質を測定する検査で「血中IgE検査」というものです。この検査によって、どのようなアレルゲンで症状が出るのかがわかります。
『MAST36』という検査では、食物アレルゲン20項目、花粉アレルゲン8項目、その他ハウスダストやイヌ、ネコなどのアレルゲン8項目の合わせて36項目について調べられます。
『View39』というのが代表的なアレルギー検査で、樹木類や草木類の他に、動物、昆虫、ハウスダスト、卵、牛乳など全部で39項目のアレルギーがわかります。「MAST36」 と調べる項目はほぼ同じですが検査薬が異なっており、ガやゴキブリなどの昆虫が検査項目に増えたものです。
『MAST48Mix』という検査は「MAST36」に6項目(18種類)のミックス項目が追加されたものです。サバや木の実、イネ科、ヤケヒョウダニやカビなどが追加されています。
また、個別に13項目を選択して検査する『RAST』というものもあります。
イムノキャップラピッド
指先から血を1滴採血する痛みがほとんどないアレルギー検査。通常の採血が難しい子供にお勧めです。スギ、ブタクサ、カモガヤ、ヨモギ、ヤケヒョウヒダニ、イヌ皮屑、ネコ皮屑、ゴキブリの8項目のアレルギーが20分で結果がわかります。
皮膚試験
皮内アレルギーテスト
皮内アレルギーテストは、腕に微量のアレルゲンと思われる物質を針で肌の表面に注射して、アレルギー反応を確認する検査です。15分ほどで判定を行いますが、アレルギー反応があれば虫刺されのような反応が現れます。
スクラッチテスト
スクラッチテストは皮肉アレルギーテストの一種で、皮膚内にアレルゲンを吸収させて反応をみる検査です。
やり方は、皮膚の表面にアレルゲンを含んだ液を垂らし、その部位の皮膚表面を針で引っ掻いて15分後以降にアレルギー反応が現れるか確認します。
鼻汁中好酸球検査
鼻汁中好酸球検査(びじゅうこうさんきゅうけんさ)は、綿棒で鼻の粘膜をこすって鼻汁に含まれる好酸球(アレルギー反応を起こしている場合に増加する細胞)の数を顕微鏡で測定する検査です。
好酸球は身体の防御反応に関係する白血球の一種で、寄生虫の感染やアレルギー反応を起こす人の体内で増えるという特徴があります。
鼻粘膜誘発検査
鼻粘膜誘発検査(びねんまくゆうはつけんさ)は、鼻の奥の粘膜に原因と考えられる花粉エキスがしみ込んだ紙(抗原ディスク)を貼り、5分待って反応を調べる検査です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりや粘膜が腫れるなどの症状が現れたら、花粉症と判断します。
費用面が気になるところ
どんな花粉に対しアレルギー反応があるのか知っておけば対策もしやすいので、検査はいつでも受けることが可能です。
ただし注意しておきたいことは、検査のみを行う場合には保険が適用されません。保険が適用になるのは、花粉症の症状が出ているときに診察を受け、医師が検査を必要だと判断した場合になります。
※検査費用の目安
下記は検査代のみの費用目安です。初診料や診察代、処方箋料は含まれていません。
- 血中IgE検査
保険適用になるのは1度の検査で13項目までで、3割負担の場合は1項目につき330円必要です。
View39の場合、保険が適用され3割負担で5,000~6,000円ほどです。 - イムノキャップラピッド
保険適用(3割負担)の場合、約3,000円です。 - 鼻汁中好酸球検査
保険適用(3割負担)の場合、400円ほどです。 - 鼻粘膜誘発検査
保険適用(3割負担)の場合、500円〜1,500円ほどです。
花粉症の検査を行っている病院は色々とあると思いますから、検査費用などもチェックしながら一度受けてみると予防や対策がしやすくなりますすね。
おわりに
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こちらの特集では花粉症に関するさまざまな情報について、網羅的に記事にしてご紹介をさせていただきます。
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