本日初回は、花粉症になったらどうすればいいのかや、花粉症のメカニズムについて、またスギ以外の花粉の種類についてもお話しさせていただきます。
花粉症はまず耳鼻科へ
花粉症というのは鼻の粘膜がアレルギー反応を起こしていますから、治療や改善には自己判断であれこれするよりも耳鼻科で受診することが一番です。
最近では花粉症外来を設けているところなども増えていますが、花粉症になって辛くなってから耳鼻科へ行くのではなく、まだ症状が軽い段階から耳鼻科へ行って花粉症についての相談をした方がいいと思います。
また大人だけでなく、子供も早めに耳鼻科へ連れて行ってあげましょう。子供の花粉症は場合によっては、学力低下にもつながるといわれていますから、集中力を途切れさせないためにも花粉症の相談は早めにいっておきましょう。
時間がかかる…ピークの前に行こう
花粉症の治療というのは、ほかの病気と比べると治るまでにかなり時間がかかりますし、薬で抑えることはできたとしても根本的なアレルギー体質の改善となると時間がかかります。
ですからもし既に花粉症で悩んでいて耳鼻科へ行こうと思っているのであれば、ピークの時に花粉症の症状が出てから行くのではなく、花粉症が飛散して症状が出る前に耳鼻科へ足を運ぶといいと思います。
耳鼻科は専門の先生がいますので、すぐに的確な花粉症対策を出してくれると思います。
花粉症はどうやって発症する?
花粉症の人は花粉症のメカニズムを知っておくと花粉症対策になるのではないでしょうか。
花粉症というのは、杉やヒノキといった樹木やイネなどの草花の花粉が原因で起きているアレルギー症状です。花粉症の症状は、主に鼻や目に現れやすいですが、その他にも体がだるい、熱っぽい、喉がかゆい、集中力が低下する、など全身に症状が現れることも多いです。、
- 鼻に現れる症状 :くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 目に現れる症状 :目のかゆみ、充血、涙
- 全身に現れる症状 :だるい、熱っぽい、喉の乾燥、喉や首がかゆい、集中力が低下 頭
ではどうやって花粉症が起きているのか、そのメカニズムを紹介したいと思います。
鼻や喉から花粉が侵入してアレルギー反応へ
花粉は体のどこから入ってくるのかというと、おもに鼻や目から侵入してきます。体の中に入った花粉はリンパが侵入者、異物として認識をすることでアレルギー反応が起こってしまうのです。
鼻は、においを感じたり、呼吸をしてその空気の湿度や温度を調節したりする機能があります。また鼻毛には、空気中のゴミやウイルスを取り除く働きがあります。そのように、鼻にはエアコンや加湿器のような機能があるのです。
鼻や目から花粉が体の中に入ると、リンパ球という細胞が花粉を異物(アレルゲン)と認識して抗体(lgE抗体)を作り、粘膜のマスト細胞(肥満細胞)にくっつきます。
再び花粉が体内に侵入したときに、それを排除しようとしてマスト細胞からヒスタミンという化学物質が分泌されます。それによって鼻や目の神経や血管を刺激され、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状として現れるのです。
花粉症のメカニズムはこのようになっていますが、簡単にいってみれば、人間の体は花粉を異物としてとらえて、それを受け入れるのかどうかを考えるのですが、粘膜のマスト細胞(肥満細胞)と合体することでアレルギー反応を起こしてしまうのです。
それによってくしゃみが止まらない、鼻水、鼻づまり、目がかゆい、結膜炎になるといった花粉症が起きてしまうのです。
もともとアレルギー体質の人や、家族が何らかのアレルギー疾患を持っている人は、花粉症になりやすいです。
このような花粉症のメカニズムを知っておけば、対策の参考になるかもしれませんね。
花粉症を引き起こす植物の種類
花粉症の約70%はスギ花粉が原因だと言われていますが、花粉症を引き起こす植物は他にも色々あります。代表的なものは次の通りです。
植物名 | 写真 | 飛散時期 | 飛散地域 |
◉スギ | 2〜4月頃 | 北海道と沖縄を除く地域 (東北、関東、東海、関西、九州) | |
◉ヒノキ | 3〜4月頃 | 主に東北、関東、東海、関西、九州 | |
ハンノキ | 3〜4月頃 | 主に関東、関西 | |
◉イネ(カモガヤ) | 5〜6月頃 | 東北、関東 | |
シラカンバ | 4~6月頃 | 北海道、東北 | |
◉ブタクサ | 8~9月頃 | 主に東北、関東 | |
ヨモギ | 9~10月頃 | 主に東北、関東 | |
◉カナムグラ | 8~10月頃 | 主に関東、東北 |
おわりに
この特集ページでは、テーマごとに連載形式で投稿していきます。
こちらの特集では花粉症に関するさまざまな情報について、網羅的に記事にしてご紹介をさせていただきます。
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