虫刺されで青あざの原因は病気の可能性も!?

虫刺されの跡で、青あざができてしまうことってありませんか?

あれ?ぶつけたかな?強く掻きすぎたのかな?

なんて思いますが、実は違ったんですね。

虫刺されが悪化するとある病気に発展する場合があるみたいです。

今回は、虫刺されで青あざができてしまう原因と対処法についてご説明します。

目次

虫刺されの青あざ

青あざになる原因は?

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これは、皮膚が内出血を起きてしまっているために青あざになってしまっていることが考えられます。

普通、内出血といえば、打撲などの外傷によって起こってしまうことを連想しますが、虫刺されで内出血とは一体どういうことなのでしょうか?

虫刺されによって虫の体液が体の中に入ってくると体はそれを異物として免疫機能が働き、排除しようとします。

これが過剰に作用するのがアレルギー反応です。

アレルギー反応によって血管が炎症を起こすことで、そこから血液が出してしまうことがあります。これが原因となって内出血してしまい青あざになってしまうのです。

アレルギー性紫斑病とは?

子供に多い疾患

玉子や乳製品などの食物アレルギーをはじめ、蜂などによる虫刺され、ウイルス感染、薬剤などがアレルゲンになります。

2~10歳までの子どもに多い疾患なので、アレルギーのあるお子様は注意しておきましょう。

原因は?

虫アレルギーが起こる仕組みとは蚊は相手に吸血するときに、相手に気付かれないように麻酔の役目を果たす「唾液」を注入します。

その唾液を異物と判断し体外へ出そうと「ヒスタミン」という痛みやかゆみの知覚神経を刺激する物質が放出され、白血球などの免疫細胞が働き始めます。

免疫細胞は血液の中で集まるため多くの血液が患部に流れます。そうすると血管が膨らんで腫れて赤くなるのです。

病院で検査できる

病院へ行くとアレルギー性紫斑病の検査をしてもらえます。

血小板の数や血液凝固の状態を確かめる検査で異常がなければ、アレルギーが原因の可能性が高いでしょう。アレルギー性紫斑病の人は血液検査をすると免疫グロブリンが増加傾向にあります。

虫刺されのあざはどれくらいで治る?

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たいていの場合は1か月程度で治ってしまうようですが、発症するまでに数週間かかってしまうこともあるようなので、その場合には虫刺されとの関連がわかりにくいです。

アレルギー性紫斑病の場合

しかしアレルギー性紫斑病による内出血や紫斑が起こるのは、アレルゲンとの接触から数週間後の場合もあります。急に出血斑が出現し、数ヶ月にわたって繰り返し内出血が起こることも。

ただし、ほとんどのケースは1ヶ月程度で自然治癒します。

リンパ菅炎やリンパ節炎の場合

噛まれた部位によっては一ヶ月以上引かないままの場合もあります。その状態を放置していると症状が悪化し、リンパ菅炎やリンパ節炎を引き起こす恐れがあります。

ほかの症状としては関節痛や腹痛、嘔吐をともなう人もいるでしょう。腎炎を併発する可能性もあり、その場合は安静が必要で治癒まで時間がかかります。

虫刺されで青あざの対処法は?

  1. 虫の毒素を取り除く

噛まれた直後は指で噛まれた部分を絞るようにして、虫の毒素を取り除くようにする。可能であれば、ポイズンリムーバーを用いて毒素を取り除くのが理想的です。これが内出血を抑えるうえでも効果的です。

  1. 消毒する

ブヨに噛まれた後は普通の傷と同じように消毒する必要があります。噛まれた傷なので、きちんと消毒しないと化膿する恐れがありますので要注意です。

  1. 冷やす

内出血してしまう時には患部を冷やしておくようにしましょう。痒みがある程度抑えられるという効果もあります。

  1. 虫刺され用のかゆみ止め薬などを使用するようにしましょう。

病院へ行ったほうがいい?

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ブヨに噛まれた場合、たかが虫刺されと思わずになるべく早く皮膚科に受診した方が良いでしょう。

症状によってステロイドの塗り薬やプロトピック軟膏、ステロイド内服、抗ヒスタミン剤などの内服薬や塗り薬が処方されます。

もし受診せずに放置しておくと他の病気に発展する可能性もありますので、要注意です。

発展する恐れがある病気

①結節性しっしん

ブヨに噛まれた箇所を放っておいた場合、水ぶくれになることがあります。何度も同じ場所に水ぶくれができてしまう場合は要注意です。
その水ぶくれの下で患部が化膿し、「結節性しっしん」を引き起こしてしまいます。

一度結節性しっしんになってしまうと、なかなか完治するのは難しく、何年も腫れが引かなくなる事もあるので注意しましょう。

②蚊、ブヨアレルギー

一度ブヨに噛まれたてしまった人はブヨだけでなく、蚊アレルギーを併発している場合もあります。

一度アレルギーになってしまうと虫刺されが重症化する恐れがありますので、必ず皮膚科を受診しましょう。

③リンパ菅炎、リンパ節炎

噛まれた部位によっては一ヶ月以上腫れが引かなままの場合もあります。その状態を放置していると症状が悪化し、リンパ菅炎やリンパ節炎を引き起こす恐れがあるようです。

ひどい人では呼吸困難を引き起こし、重篤状態に陥ってしまう場合もあるようなので、たかが虫刺されと放っておかずに、必ず皮膚科を受診しましょう。

参考書籍

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