毎年、冬になると学校や会社や外でインフルエンザが流行しますね。
インフルエンザの症状はとてもつらく仕事や家事が出来なくなるし、感染力も強いためインフルエンザの予防接種を毎年家族全員で接種しています。
しかし、インフルエンザワクチンにも副反応があり、私は毎年腕が腫れあがって大変痛痒いです。
そしてごく稀ではありますが腫れを伴う重篤な副反応もあり、対処を間違えると症状を悪化させ、命に関わる危険な状態になってしまうそうです。
今回は、インフルエンザ予防接種で「腫れる理由」、「腫れの対処法」、「腫れ以外の他の副作用」、「腫れの注意点」、「病院に行くタイミング」についてご説明します。
インフルエンザ予防接種の腫れ
予防接種で腫れる理由
インフルエンザワクチンで腕が腫れる理由はなぜだと思いますか?
実は、インフルエンザのワクチンは鶏の有精卵を使って作られているため、
ニワトリの卵に含まれる蛋白質がワクチンに混ざっていて、免疫反応(異物混入!!)として身体が反応する症状なのです。
これは軽度の副反応で、インフルエンザワクチンに対する抗体ができたしるしなので、心配する必要はありません。3日間ほどで腫れは収まっていくので様子を見ましょう。
しかし、小児や、卵アレルギー体質の方などは、深刻な副作用が現れることがあるので、注意が必要になります。あまりにも腫れがひどく収まらない場合には、かかりつけの医療機関に受診に行きましょう。
インフルエンザ予防接種で腫れた時の対処法
通常の腫れやかゆみが現れた際には、とにかく患部を冷やしましょう。保冷材で冷やしたり、冷却シップを貼っても良いでしょう。
腫れで心配なのは「アナフィラシキー反応」
インフルエンザワクチンだけでなく、ほとんどの予防接種の副反応として表れる「アナフィラシキー反応」です。
アナフィラキシー反応とはワクチンに対しての過剰なアレルギー反応で、肘や肩などまで広範囲に腫れが広がり、痛みや熱を伴います。
アナフィラキシー反応と思われる腫れの副反応が起こったら、すぐに医療機関を受診しましょう。
アナフィラキシー・ショックを起こす人への代表的な治療薬は次のとおりです。
- エピネフリン(アドレナリン)
- 抗ヒスタミン薬
ショック状態のときに、心拍数の増加、血圧上昇、血糖上昇をおこない、ショック状態を回避します。
ヒスタミンの働きを阻害する抗アレルギー剤です。炎症をおさえる目的で使用します。
腫れも含む他の副作用は?
10%~20%の人は、
注射を打った患部の腕が腫れる、赤くなる、熱をもつ、固くなる、痛くなるなどの症状がありますが、 2~3日で自然に治ります。
5%~10%の人は、
風邪のような症状がでて、熱が出る、悪寒がする、頭痛がする、嘔吐する、下痢する、だるい、一時的に意識がなくなる、めまいがする、リンパ節が腫れるなどの症状がありますが2~3日で自然に治ります。
とても稀な重篤な副作用
インフルエンザワクチンを接種してすぐから30分以内にアナフィラキシー症状、・急性散在性脳脊髄炎、・ギランバレー症候群、・肝機能障害・黄疸、・ぜんそく発作などの症状が現れます。
これはとても危険な症状で自然には治りません。医師の緊急処置が必要になります。
だから万が一の時備えて、インフルエンザワクチン接種後30分間は病院にに待機して様子を見るように医師から言われます。
インフルワクチンで腫れている時の注意点
かゆいからといって掻かないように注意しましょう。腫れがもっとひどく痛くなります。
病院へ行くタイミングは?
腫れの症状があまりにもひどく3日経っても一向にひどくなり治らない場合は、かかりつけの医療機関を受診しましょう。
アナフィラキシー症状等が現れた場合は、すぐに予防接種を受けた医療機関を受診して、投薬等の処置をしてもらいましょう。
今は美容皮膚科や整形外科でもインフルエンザワクチンの予防接種を受けることができる病院が増えてきましたが、重篤な副反応がでた場合は対処できないので、その時は大きな医療機関を受診しましょう。
最後に・・・
インフルエンザワクチンを接種して、注射をした腕が腫れて痛いのは辛いですが、インフルエンザワクチンに対する抗体ができたしるしなので、心配する必要が無いことが分かり安心しました。
患部はかゆくもなるので、小さいお子さんの腕が腫れてしまった時は、掻かないように、冷却シップで患部をカバーしてよく冷やしてあげると良いでしょう。
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