毎年、夏になると「夏バテ」で「頭痛」ですか?
その頭痛は、「ズキズキ型」ですか? 「ジワーとしめられる型」ですか?
安心してください! 夏バテの頭痛は、日常生活で、ちょっとしたことに気をつけることや必要なら少しだけ薬を使えば楽になります。
暑い夏、少しでも涼を求めて冷たい食べ物や、飲み物についつい手が伸びてしまう!屋外から帰ると、エアコンの設定温度を下げてしまう!
夏は、外気温の影響で、体温が上がったり、急に下がったりで、調節が難しい季節です。
頭痛がひどい場合や長引く場合は、気をつけてください!別な病気が潜んでいる場合もあります。
今回は、夏バテの頭痛を解消する2つの方法とは?についてご説明します。
夏バテの頭痛
夏バテで頭痛になる原因は
「夏バテの頭痛」の一つの原因も、この「自律神経の乱れ」と言われています。
頭の中には、無数の血管が走行しています。
「自律神経の乱れ」によって、この血管がうまく調節できなくなった結果として頭痛がおこります。
要は、血流の調節ができなくなって頭痛になっているんですね。
この機能の指令を出している神経を「自律神経」と呼んでいます。
自律神経系は、無意識のうちに、呼吸、血行、体温、消化、排泄などの機能調節命令を出します。
自律神経が乱れるとはこの機能調節がうまく調整できなくなることを言います。
「夏バテ」の原因も「自律神経の乱れ」
あまりに激しい外の温度の変化に、自律神経がついていけなくなる…つまり、調子がおかしくなってしまった状態です。
自律神経の乱れによって、呼吸、血行、体温調節、消化、排泄の調節がうまくできなくなり、
頭痛以外にも、
「体がだるい」、「食欲不振」、「胃が痛い」などなどの、「夏バテの症状」が現れやすくなります。
夏バテの頭痛は2つのタイプがある
- 「ズキズキ型」 → 片頭痛
- 「ジワーとしめられる型」→ 緊張性頭痛
血管が拡張しすぎて起こる頭痛で、「片頭痛」と言います。
血行が良くなりすぎて血管が広がりその周りの神経を刺激して頭痛が起こります。
「ズキズキ」した痛みで、脈と連動している感じがします。
脳の血管が収縮し、血行が悪くなり「痛みを誘発する老廃物」が貯まって起こります。
また、首や肩の筋肉が緊張しすぎて、さらに、脳への血流を悪くすることを助長します。
これを「緊張性頭痛」と言います。
夏バテの頭痛の対処方法は?
夏バテの頭痛はこの2つを対処する必要があります。
- 頭痛そのものへの対処
- 「夏バテ」への対処
それぞれ見ていきましょう。
頭痛そのものへの対処法
夏バテの頭痛はこの2つのタイプでしたね。
- 「ズキズキ型」 → 片頭痛
- 「ジワーとしめられる型」→ 緊張性頭痛
頭痛のタイプで対処法に違いがありますので、それぞれ見てきましょう。
「ズキズキ型の片頭痛」の3つの対処法
血管が拡張しすぎていますので、収縮を促すことが対処方法の1つです。
要は、広がりすぎている血管を、縮めることで痛み改善されます。
- 頭を冷やす
- カフェインを摂る
- 光を遮る
頭部で、「ズキズキ」脈を打っているところを、氷嚢などで、冷やしてみる。血管が収縮しやすくなります。
カフェインを含む飲み物(コーヒー、緑茶など)を飲む。カフェインは血管の収縮を助けます。ただし、取り過ぎには注意してください。
暗くて静かなところで安静にする。光や音に過敏になっているためです。
「ズキズキ型の片頭痛」の場合は、痛みのピークは1〜2時間程度です。
自分に合った、対処方法で痛みが改善しないときには、医療機関に受診しましょう。
「緊張性頭痛」の場合
「ジワーとしめられる緊張性頭痛」は血流が悪くなって痛みが出ています。
首、肩のこりをほぐして血流をよくしてあげることが対処法になります。
- マッサージやストレッチを行う
- 首や肩を温める
- 「ストレス」をためないこと
- 市販薬を試してみる
背中、肩、頸をほぐすことにより、収縮していた血管が拡張し、血流が良くなります。
温めたタオル(やけどに注意!)を肩や首に当て、血行を促します。もちろん、入浴も全身の血行を促して効果があります。
ストレスは、間接的に、筋肉の緊張を高め、血管を収縮します。運動、趣味、旅行などストレス解消に努めましょう。
最終手段です。あまりに頭痛が辛いときには、市販薬を試してみるのも選択肢の一つです。
店舗で薬剤師に相談してみましょう。
「アスピリン」、「イブプロフェン」「アセトアミノフェン」、「ロキソプロフェニン」などが配合された市販の頭痛薬が有効な場合があります。ただし、効果は一時的であることを認識してください。また、連用してはいけません。
「ジワーとしめられる緊張性頭痛」には2タイプある
- 「ときどき」おこる → 反復型
- 「毎日、長期間」おこる人 → 慢性型
この2つががあります。
痛みが強く、長く続くようであれば頭痛外来などの医療機関を受診してください。
「夏バテ」への対処方法
自律神経が乱れる原因となる、「過激な温度差」を避ける方法を生活の中で考えましょう。
- できるだけ、「冷たい」飲食物を避ける。
- 冷房の設定温度を高めに(健康冷房28℃)設定する。
- オフィスなど職場で、自分で室温設定できない人は、衣類(カーディガン、膝掛けなど)で「冷え」対策をしましょう。
- 就寝時には、クーラーや扇風機のタイマー機能をうまく使いましょう。
などなど、他にも「夏バテ」対策は、たくさんあります。
生活の中で無理なくできる方法を選択することです。「夏バテ対策」がストレスにならないように!
私の場合は夏バテになると食事をほとんど食べません!その方が早く治ります。
詳しくはこちらへ
夏バテを解消する方法は胃を整えるといい!?
夏バテの頭痛で注意したいこと
「夏におこる頭痛」で、気をつけることが2つあります。
- 頭痛の対処方法を間違えない
- 頭痛の原因が「夏バテ」では無い可能性もある
それぞれ見ていきましょう。
頭痛の対処方法を間違えないこと
夏バテの頭痛には2つあり、対処法が正反対ですので注意が必要です。
- ズキズキ型(片頭痛) → 冷やす
- ジワーとしめられる型(緊張性頭痛)→ 温める
注意点としては、
「片頭痛」の人に、マッサージや患部を温めると、症状は悪化します。お風呂も注意です。
「緊張性頭痛」の人に、カフェイン(コーヒーや緑茶など) を勧めてはいけません。
頭痛のタイプを見極めて対処しましょう。
私の見極め方
基本的に「温めて」みて、症状が良くなれば続けるようにしています。
あまり治まらない・悪化する場合は「冷やす」ようにしています。
少し荒い見極め方ですが、この方法がわかりやすいです。
個人的意見ですが・・。
その頭痛は夏バテではない可能性も
夏におこったからといって、「夏バテの頭痛」と決めつけるのは危険です。
頭痛は、多くは、「片頭痛」「緊張性頭痛」ですが、バックグラウンドに、こわい病気が潜んでいる可能性があります。
夏特有では、
- 夏風邪
- 熱中症
詳しくはこちらに書いています↓
夏風邪で頭痛の治し方!血管が原因って本当なの!?
一般的には、
- 脳腫瘍
- 髄膜炎
- 高血圧性脳症
- 緑内障発作
- 帯状疱疹
などです。
痛みが「強い」、「長引く」、「他の症状(発熱、発疹、めまい、強吐き気、視力の変化 など)を伴う場合には、すぐに医療機関を受診してください。
夏バテの代表する症状をまとめてチェックしています。
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夏バテの症状と対策を厳選してまとめました!