夏は日が長くなり、また長いお休みなどで夜更かしをしがちです。
生活が乱れると自律神経も乱れ、胃腸の調子が悪くなります。
また暑さやエアコンの冷えなどから体調が崩れ、夏は腹痛を起こしやすいと思われます。
今回は、夏の腹痛の原因は5つもあるって本当なの!?についてご説明します。
夏の腹痛の原因は5つ!
夏の腹痛って「何か悪い物を食べた?」なんて思いがちですが、それ以外もありますのでチェックしてきましょう。
夏の腹痛の原因は5つ!
- 食中毒
- 夏風邪
- 熱中症
- 冷房などによる冷え
- 冷たい物の食べ過ぎ・飲み過ぎ
それぞれ見ていきましょう。
食中毒
夏は気温が高くなるので、どうしても食品が傷みます。ふと油断した時に、食中毒は起こります。
寝る前に冷蔵庫にしまい忘れたおかずや保冷材を入れずにお昼を迎えたお弁当など、あちらこちらに危険が潜んでいます。
夏の食中毒になるこの3つの細菌を紹介します。
- ウェルシュ菌
- カンピロバクター
- 腸管出血性大腸菌(O111、O157など)
1.ウェルシュ菌
意外と多いのが夏場のカレーによる食中毒です。
キャンプやお祭りなどでカレーを作って、そこに「ウェルシュ菌」という食中毒の原因菌が潜むと大変なことになります。
空気が苦手で熱に強いウェルシュ菌は、一晩寝かせたカレーはまさに天国!!
たくさん菌が増殖したカレーにあたった友人は丸二日、苦しむことになりました。
直火で中まで充分に加熱してから食べるようにしましょう。
他の症状としては、
- 食べてから数分から数時間での嘔吐
- 水のような下痢
- 寒気や手足のふるえ
- 発熱
などがあります。
2.カンピロバクター
主に鶏や豚など食肉の加熱不足により発症します。中までしっかりと火を通すことを心がけたいですね。
小さなお子さんに鶏肉のお刺身を食べさせるなどは、とても危険なので避けましょう!
「お肉にはちゃんと火を通したけど、同じまな板をよく洗わずに、野菜を切ってサラダで食べた」
なんてことで、カンピロバクターによる、食中毒が起きることもあるので注意して下さいね。
食べた後2日~1週間くらいで、何だかお腹が痛いなぁ…ということから始まり、
他の症状は、
- 嘔吐、吐き気
- 下痢
- 発熱
などです。
3.腸管出血性大腸菌(O111、O157など)
主に、牛レバーなどを生で食べたことにより発症しますが、過去には給食に使われた野菜で何名か亡くなりました。
まな板の消毒や手洗いの徹底など、気を付けたいですよね。
潜伏期間も長く、3~8日程度あります。
- 激しい腹痛
- 水のような下痢 ⇒ 血便
- 発熱
また排泄物にも菌が出てきているので、看病の際には注意が必要です。
夏風邪
夏風邪の腹痛の原因はウイルスです。
夏風邪には2つのウイルスがあります。
- エンテロウイルス → 腸に出る(下痢・腹痛など)
- アデノウイルス → 咳が強く出る
エンテロウイルスは腸で増殖するため、腹痛や下痢を起こします。
腹痛・下痢があるあなたは詳しくはこちらへ↓
夏風邪で下痢に!食事は摂らない方がいいって本当!?
熱中症
熱中症は水分・塩分不足で脱水症状が起こり発症します。
熱中症での腹痛は2種類あります。
- 腹筋の痙攣(腹痛を伴うことがある)
- 下痢
熱中症のレベルで言えば・・。
- 腹筋の痙攣 → 軽度
- 下痢 → 中度
熱中症は悪化するスピードが速いですので、迅速な対処が必要になるます。
詳しくはこちらをどうぞ↓
熱中症で腹痛と下痢が!原因は2つあるって本当!?
冷房などによる冷え
最近の夏は、夜間でも30度前後あることも多く、寝苦しい夜にエアコンや扇風機をつけたまま寝ることは、どうしても増えてきます。
熱中症対策でもあるので、避けられないことですが、寝てる間に布団やタオルケットから、お腹が出てしまって冷えて腹痛が起きることがあります。
予防には、腹巻がお手軽ですね。
最近は可愛らしいものやおしゃれなものまで様々な種類があるので、お子さんと選ぶのも楽しそうですよ♪
冷たい物の食べ過ぎ・飲み過ぎ
暑いからといって冷たい麺類や、冷たいアイス・飲み物を取ってばかりいると、胃腸に負担をかけるのは間違いないです。
胃腸が冷えて血流が悪くなり腹痛が出ることがあります。下痢も併発したりします。
元々、平熱の36℃くらいが、快適に機能する人間の身体ですから冷え過ぎは禁物。
スイカなどの果物も、体を冷やしますよ。
食事には必ず温かい物を一品添えるようにして、少しでもお腹の冷えを予防しましょう。
その腹痛は夏バテかもしれません!
夏バテを解消する方法は胃を整えるといい!?
終わりに
夏の腹痛は、多岐にわたりますが、腹痛以外の症状も確認すると原因がわかるかもしれません。
私は夏バテ・夏風邪で毎年1回はダウンします・・。腹痛&下痢から始まります。
小さなお子さんだと体調が急変することもあるので、普段から予防を心がけましょう!!
夏の腹痛が続く場合は、内科で診てもらってください。
夏に多い病気を咳・頭痛・喉が痛い・下痢・鼻水・腹痛・吐き気に分けて紹介しています。
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