虫刺されが治らないなんてことありますか?
夏になると外にはいろんな虫がいて、うっかり虫に刺されると痒みと痛みでとても辛いですよね。
虫刺されでも数日間で治ると良いのですが、いつまでたっても治らない場合はブヨの可能性もあるとか・・。
今回は、虫刺されが治らない!かゆいのが続く原因は?についてご説明します。
治らない虫刺され
ブヨの可能性
一般的に、
夏にお馴染みの蚊に刺されたのなら痒みのピークは1~2日間くらいで、ひどくてもだいたい1週間で痒みは消えます。
ではなぜブヨに噛まれると症状が長引くのでしょうか?
実は医学的には完全にはわからないのです。
ただひとつの特徴として、蚊と違って、ブヨは皮膚を「刺す」のではなく皮膚を「噛みちぎる」のです。
そのために患部の痒みが悪化してしまうのです。
ブヨに噛まれた皮膚反応は他の虫と違う
ブヨに噛まれた皮膚の反応は他の虫刺されと大きく異なる様子を見せます。
まず、皮膚が一部無くなるのでそれを治すためにかさぶたができます。
また、患部から血液や組織液が出てきます。
実は血液や組織液の中には痒みを強く感じさせてしまう成分が含まれていることがわかっています。
結節性痒疹になることも
また、かさぶたも固まるまでには痒みを感じでしまいます。そのため、皮膚の下の神経が「過敏」になっています。
結果として皮膚は刺されたところを中心に固く盛り上がってしまい治療を続けてもなかなか良くならないのです。
これが「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」の症状です。
ここまで進行してしまうと治療はとても大変です。まずステロイドの塗り薬を数ヶ月ずっと塗り続ける必要があります。
副作用で患部に毛が生えてくることもありますが、やむを得ません。ステロイド治療が終われば毛は抜けます。
ブヨに噛まれたら皮膚科で治療をしないと数年間も持続してしまいますから、気を付けましょう。
同じようなことは他の虫に刺されて痒くて引っ掻いてしまった皮膚ではすべて起こりうる症状なのです。だから痒くてもボリボリ引っ掻かないほうが、早く虫さされは治ります。
ブヨとは違う場合
痒くてボリボリ掻いていたら、その周辺に新たに赤い湿疹ができて更に痒みが増すときがありませんか?
それは自感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)という皮膚炎で、虫刺されやかぶれが一気に悪化した場合、しばらくしてからその発疹の周囲から全身にかけて細かい丘疹散布疹が現れるものです。
丘疹(きゅうしん)は皮膚が膨らんで盛り上がってしまった直径1cm以下の隆起を意味します。針先から大豆までの小さな盛り上がりが発生します。
蚊に刺されて皮膚が赤く膨らんでしまった状態も丘疹です。
丘疹(きゅうしん)はひっかくと表面の皮膚が破れて、水が出てジクジクすることがあるため、湿疹の「疹」という文字が使われています。
つまり、虫刺されを我慢できずにボリボリ掻きすぎてしまい皮膚がアレルギー反応を起こしてしまい刺されていないのに関係のない場所にも虫刺されと同じような症状が出てしまいます。
この症状は数か月で治る人もいれが数年かかる人もいるので、たかが虫刺されと思わずに、しっかりと治療をしてください。
虫刺されが治らない時の対処法
ここでは2つの対処法を紹介します。
- 自分で対処する方法
- 病院で対処する方法
それぞれ見ていきましょう。
自分で対処する方法
- 患部を冷やして掻かないようにする。
- 患部にステロイド薬を塗布する。
- 患部をガーゼで覆い感染を防ぐ。
- 過度の飲酒や喫煙は避ける 。
- ビタミンCを接種する。
- 仕事の疲れを取り、栄養バランスの良い食事を摂るように気を付ける。
病院で対処する方法
患部の痒みや腫れ、痛みがひどくなってしまい、いつまでも治らないようなら蚊などの虫刺されではなくブヨなどの虫に皮膚を噛まれてしまった可能性があります。
その場合は、蚊などと違い軟膏だけでは症状が鎮静化しません。痒みや痛みだけでなく熱が出たり頭痛が起きるようなら、とても危険な症状です。
症状がひどくなり治りずらくなる前に、皮膚科に受診して適切な内服薬を処方してもらってください。
最後に・・・
ブヨはとても怖い虫ですね。噛まれてしまったら、自分で応急処置をした後で、すぐに皮膚科に受診することが早く治すために大切なことだということが分かりましたね。
また患部をボリボリ掻きすぎて自感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)にならないように、日頃から虫刺されの治療には気を付けて生活するようにしましょう。
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