【アトピー特集】アトピーで色素沈着すると聞くけどどういうこと?

本日は、アトピーと色素沈着について、お話しさせていただきます。

目次

色素沈着という悩み

アトピーの人が悩むことの一つとして、皮膚への色素沈着という悩みがあります。

これは顔や首などの皮膚の色が黒っぽくなることを指しています。
炎症を起こしてかゆみがあるときには皮膚は赤みを帯びているのですが、治ってくると黒ずんだシミのようなものが残ってしまうことがあるのです。特徴的な網目状の色素沈着のため、さざ波様色素沈着dirty neck(ダーティネック)という呼び方をされることもあります。

アトピー性皮膚炎では、なぜ色素沈着になってしまうのでしょうか。
その理由についてステロイドのせいだと思っている人も多いようですが、実際は正しくありません。

なぜ色素沈着するの?

炎症によってできた色素沈着は、その炎症が治れば時間とともに改善されるのが一般的です。しかしながら、アトピーの黒ずんだ色素沈着は、思うように治らないことがあり悩みの原因になってしまうのです。

よく知られているアトピーとメカニズムが似ている色素沈着に「シミ」があります。これはメラニン色素が肌表面の表皮に沈着することによるものです。

「シミ」は紫外線による刺激によりできることが多いですが、ナイロンタオルなどで皮膚を擦りすぎたり、化粧落としにコットンなどで強く擦りすぎることによってもできる可能性があります。

アトピーの場合は、強いかゆみを繰り返し皮膚を掻きすぎたり引っ掻いたりする刺激が原因となって皮膚表面にメラニンが作られ、色素沈着してしまうのです。

色素沈着を防ぐには、そのような刺激を与えないことが大切ということになります。炎症を繰り返すことが色素沈着しやすくなるので、アトピーは主治医と相談しながらプロアクティブ治療を行い、早く炎症を鎮めることが大事です。

色素沈着を治すには?

アトピーが改善された後に色素沈着が残ってしまった場合には、塗り薬やレーザーでの治療があります。しかしながら実際、アトピーの色素沈着の治療は難しいとも言われています。

塗り薬については、スキンケアと並行して、メラニン色素を薄くして色素が沈着しにくくする塗り薬で治療を行います。

レーザー治療については、アトピーの色素沈着に対して行う場合、かえって色素が濃くなってしまうケースもあるのです。的確に治療を行うためには、医療レーザー機器の種類や治療を開始する時期(炎症がまだ残っているのかどうかなど)なども十分検討する必要があります。

患者さんのアトピーの重症度や治り具合、皮膚の状態などによって治療方法は様々ですので、色素沈着について悩んでいるという人は、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。

おわりに

この特集ページでは、テーマごとに連載形式で投稿していきます。
初回特集では、アトピーに関するさまざまな情報について、網羅的に記事にしてご紹介をさせていただきます。

当サイトのこれらの記事が、悩まれている皆さんに少しでもお役に立てれば、当サイト管理者としても、とても嬉しい限りです。
ぜひ、他の記事もご覧頂きながら、引き続き当サイトを、よろしくお願いいたします!

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