本日は、アトピーの症状についてお話しさせていただきます。
アトピーの症状とは
アトピー性皮膚炎の症状は、強いかゆみや、特徴のある湿しんが全身または部分的に現れ、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴です。
皮膚が乾燥してバリア機能が低下するので、外からアレルゲンなどの刺激物質が皮膚の中に入り込みやすくなってしまっています。それにより炎症が起こり、かゆみが発症されます。
皮膚のバリア機能というのは、外部から有害物質や刺激が体内に侵入することを防いだり、皮膚から水分などが失われないようにする働きのことですよ。
アトピーのかゆみは正に「地獄のようなかゆさ」と言われていて、この病気に罹った人にしかわかり得ないものだそうです。
湿疹やかゆみは全身に出るの?
またアトピーの湿疹は頭皮、首、手、腕、脚など全身に広がります。
湿疹が出やすい部位に個人差はありますが、顔や首、頭、ひじ、ひざ、おなか、胸、背中などです。左右対象に現れることが多く、年齢によって出やすい部位の特徴が異なるようです。
乳児期は頭や顔に多く、幼児期になると下半身に広がり、肘や肘の裏側、膝や膝の裏側など関節部分に出やすい傾向があります。
その後、思春期や成人になると、顔や胸、背中、肘などの上半身に出やすくなります。
かゆみにはムラがある?
アトピーのかゆみは1日中出ているわけではなく、出やすいタイミングには共通する特徴があるようです。
例えば、こんな時にかゆさに襲われます。
・夜寝る前、布団に入ってまどろみ始めたころ
・入浴中やお風呂上がり
・激しい運動をしたり、汗をかいたとき
・服を脱いだとき
・ストレスや緊張が高まったとき
かゆみを引き起こす一番の原因は、体温が上がり、かゆみを伝える神経の活動が高まることです。そのような時の対処法は、体を「冷やす」ことです。
また、湯船に入らずシャワーだけにしたり、シャワーの温度も低めにするなどの工夫でもかゆみが軽減することがあります。
その他、冬に悪化する人や夏に悪化する人などのように季節性の個人差もあるようです。
4段階に分けられるアトピーの症状
アトピー性皮膚炎の症状は、皮膚がカサカサして乾燥している状態や、皮膚が硬くゴワゴワしている状態、炎症を起こしてジクジク汁が出る状態など色々な段階があります。
人それぞれ状態が違いますので、その診断や皮膚症状の評価は、厚生科学研究班のガイドラインを基準に行われています。
皮膚症状(重症度)は皮膚の病変や炎症の強さ、また皮疹の占める面積を総合的に診て、次のように軽症、中等症、重症、最重症の4段階で評価されます。
重症度のめやす
軽 症 :面積に関わらず、軽度の皮疹のみみられる。
中等症 :強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満にみられる。
重 症 :強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%以上、30%未満にみられる。
最重症 :強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上にみられる。
※厚生科学研究班「アトピー性皮膚炎の概要と基本的治療」より
かくことで症状が悪化…早めに治療を
アトピー性皮膚炎の症状としては、強いかゆみを伴い、かきむしることで、より症状が悪化してしまい、そのことが原因で傷になり、出血するという悪循環があります。
出血をしたところがさらにかゆみを伴って、薬を塗ってもなかなかかゆみが治まらない、というようなアトピー症状の人は少し重度かもしれません。
アトピーは適切な治療を早くに受けることが、症状の緩和と重症化を防ぐことにつながります。
今回はアトピーの症状はかゆみや湿疹が主な症状です、という話でした。
おわりに
この特集ページでは、テーマごとに連載形式で投稿していきます。
初回特集では、アトピーに関するさまざまな情報について、網羅的に記事にしてご紹介をさせていただきます。
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