ウイルス性の胃腸炎で一番最初に起こる症状は突然の吐き気です。
この吐き気は長引くと思うように食事も摂れないし吐くのって気持ち悪くて辛いですよね。
体力の消耗が激しいので、ぐったりします。
吐き気は、胃腸炎の始まりかもしれません。
ここでは胃腸炎で吐き気が起こる原因と対処法についてご説明していきたいと思います。
胃腸炎で吐き気が起こる原因
胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスが原因で引き起こされるのがほとんどです。
ウイルスの影響で自律神経が乱れ、脳幹内にある嘔吐中枢が刺激されて吐き気をもよおしてしまいます。
胃の中にある有害なウイルスを外に出そうとして吐き気が起きるので、無理に我慢せず、すべて吐いてしまったほうが、治りも早いし楽になります。
胃腸炎の吐き気から悪化するとどうなる?
吐き気が悪化する場合、ウイルス性急性胃腸炎以外の病気の可能性があります。
嘔吐や不機嫌が続くときは早めに病院を受診して下さい。
胃腸炎以外に考えられる病気に、
腸重積症、盲腸炎(急性虫垂炎)、睾丸捻転、上部尿路感染症(急性腎盂腎炎)、細菌性髄膜炎
などがあります。
腸重積症、盲腸炎、急性腎盂腎炎、睾丸捻転などによる嘔吐は「腹膜刺激症状」により引き起こされるので、飲んだり食べたりしなくても嘔吐が続きます。
細菌性髄膜炎による嘔吐は「髄膜刺激症状」により引き起こされるので、同様に、飲んだり食べたりしなくても嘔吐が続きます。
胃腸炎の吐き気の対処法
胃腸炎で吐き気があるときは、まず胃腸をゆっくり休めることが最も大切です。
無理に飲んだり食べようとすると、胃腸への負担となり吐き気が増し、逆に体力が奪われてしまいます。
ただし、脱水症状を防ぐため、常温のOS-1やスポーツドリンクを薄めたものなどを、少量ずつ飲んで水分補給をしっかり行って下さい。
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症状が落ち着いてきて、お腹が空いてきたら、おかゆ、スープ、うどん、ヨーグルトなど消化の良い食べ物をごく少量からよく噛んで食べるようにしましょう。
薬は飲んでいい?続く場合は病院へ
ウイルス性胃腸炎にはインフルエンザと違い、抗ウイルス薬がありません。
ですから、病院に行っても、治療法としては脱水症状や吐き気や下痢を抑えるなどの点滴や薬での対症療法となります。
しかし、ウイルスを早く体外へ出しきる必要があることから、整腸剤以外の薬を飲むことは止めておいたほうが早く治ります。
激しい嘔吐の症状が何日も続く時や、意識がもうろうとする時は、特に免疫力が低い高齢者や幼児の場合は、脱水症状を起こす恐れがあるので、早めに病院を受診しましょう。
最後に
胃腸炎の吐き気の原因は胃の中にある有害なウイルスを外に出そうとするために起きる脳の命令であることが分かりましたね。
吐き気がある時は、吐き気止めを飲まず、吐きたいだけ吐き、絶食して胃を休め、小まめに水分補給をして、安静を保ちましょう。
数日間経っても吐き気が治まらずひどくなっていくようだったら、病院を受診しましょう。胃腸炎が早くよくなりますように。
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