幼児や低学年の子供に多く発症するのが溶連菌感染症です。
いろいろと噂は耳にしたことがあるけれど、実際のところはどういう病気なのかわからない方も多いと思います。
今回は溶連菌感染症の子供の症状はどんなだろう? 何に注意すればいいんだろう? 保育園はいつから行けるの? についてご説明します。
溶連菌に感染! 子供の症状は?
溶連菌感染症は、溶連菌(A型β溶血性連鎖球菌)によって起こります。
多くはのどに感染したあと、咽頭炎や扁桃炎、猩紅熱などを引き起こします。
幼児や低学年の児童に多く発症します。年齢にすると5~15歳の子供に多いようです。そのため、保育園、幼稚園、小学校などでの感染が多く、発症のピークは「冬」「春から夏にかけて」の年2回です。
主な症状は以下の通りです。
- 38度以上の突然の発熱(まれに37度台の微熱のこともあり)
- のどの痛み
- 嘔吐
- 舌にできるイチゴのようなブツブツ(イチゴ舌)
- 体や手足にできる赤い発疹
- 熱が下がると手足の皮がむける
少しでも「あれ?」と思ったら、すぐに医師の診察を受けてください。
溶連菌は子供も薬で治します。
発症して医師にかかり、溶連菌の感染がわかると、主に抗生物質が処方されます。
抗生物質をきちんと服用すれば、ほとんど3~5日以内に熱が下がり、のどの痛みも落ち着いてきます。解熱後だいたい1週間ほど経つと、手足の皮膚がむけることがあります。
アトピー性皮膚炎があるお子さんが溶連菌感染症を発症した場合は、重症がする可能性があります。十分注意しましょう。
溶連菌を死滅させるには10日~2週間ほど
溶連菌を死滅させるには10日~2週間ほど抗生物質を飲み続けることが大切です。
処方される抗生物質によって服用の期間は違います。必ず医師の指示にしたがいましょう。
症状が治まったからといって自己判断で服薬をやめると・・。
再発や急性糸球体腎炎、リウマチ熱などの、重大な合併症の恐れがあります。また耐性菌を作ってしまう原因にもなりますので、必ず最後まで抗生物質は飲みきってください。
症状が治まったからといって自己判断をせずに、医師の診察を必ず受けてください。溶連菌感染症が完全に治ったかどうかを検査するために、症状が改善してから2~4週間後に尿検査を行うこともあります。
溶連菌で子供の注意点
小さなお子さんだと、のどの痛みがあっても元気に遊んでいることが多いのではないでしょうか。
急な発熱で「おかしい!」と気がつくことが多いと思われます。感染症が流行しだしたら、こまめにお子さんの様子を観察するのがいいのではないでしょうか。
万が一お子さんが溶連菌感染症と診断された場合、家族も保菌者になっていることが多いです。
お子さんの発症した経緯をしっかりと医師に伝えて、医師の指示をあおぎましょう。予防的処置で抗生物質が処方された場合は、たとえ症状がでていなくても、きちんと最後まで飲みきってください。
溶連菌で保育園はいつから大丈夫?
溶連菌感染症は「学校保健安全法」という法律で定められた、流行を防ぐため保育園や学校への登園・登校が停止される病気のひとつです。
他にはインフルエンザや水疱瘡などがこれにあたります。これらは「学校感染症」や「学校伝染病」とも呼ばれています。
溶連菌感染症は第3種に分類される病気で、
停止は医師の判断に任されます。そのため、一概に出席停止の日数は定められていません。
24時間で感染力が弱まります。
抗生物質を飲むと24時間で感染力が弱まります。そのため他人にうつらなくなるといわれています。
つまり病院を受信した日とその翌日は確実に登園・登校はできません。抗生物質を指示通りに服用し、つらい症状がおさまれば登園・登校のポイントにはなるのですが、医師と相談して決めましょう。医師が許可を出せば登園・登校できます。
溶連菌で登園許可証はいる?
基本は必要ありませんが、保育園によっては必要になる場合があります。
登園許可証が必要かどうかは、通われている保育園に確認してください。
溶連菌感染症とわかったら、すぐに保育園に連絡をいれて、書類が必要ならば医師に記入をお願いしておきましょう。
登園許可書は保育園手帳についていたり、園に規定の用紙が用意されていることが多いです。きちんと確認しておきましょう。それへの記入であれば、無料ないし通常の診断書よりも安く書いてもらうことができるそうです。
忘れずに服薬する必要があります。
また、溶連菌感染症は決められた期間、忘れずに服薬する必要があります。
そのため登園許可がおりても、薬を飲み続ける必要があるときがあります。その際には、園指定の投薬依頼書を薬に添付する必要があるようです。
保育者の署名のみでいいのなら大丈夫なのですが、医師のサインが必要な場合もあります。こちらも重ねてチェックしておきましょう。
溶連菌感染症は感染力の強い感染症です。
細菌が原因なので、抗生物質で細菌を死滅させなければ、周りに感染させてしまったり、合併症になる可能性があります。医師の指示に従って、最後まで抗生物質を飲むことが大切です。特に感染期にはお子さんに気を配ってあげてください。
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