「蚊に刺されたところを掻きすぎて、化膿したみたい?水ぶくれになってきたいみたい!」
「あせもがひどくって、掻いていたら何か、じくじくしてきて、それが、だんだん、広がっていく?」
こんな時、まずは近くの薬局に行く方も多いでしょう。
とびひの市販の薬は効果があるのでしょうか?病院に行ったら、どんな薬が処方されるのでしょうか?
今回は、とびひの薬って市販と処方薬で何が違うの?!についてご説明します。
とびひの市販薬と処方薬は何が違うの?
とびひの薬をこの2つに分けます。
- 市販薬
- 処方薬(病院の薬)
それぞれ見てきましょう。
とびひの市販薬
市販薬には、「とびひ」に効能を持つぬり薬はあります。
2016年4月現在で、13種類ほどが登録されています。ただし、「ぬり薬」だけです。
「とびひ」のぬり薬は、「化膿性皮膚疾患用薬」と分類されます。
抗菌剤(サルファ剤抗生物質など)、抗炎症剤(抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤など)、皮膚保護剤(酸化亜鉛など)です。
とびひの市販薬は症状を和らげる
病院で処方される薬と違って、「とびひ」の市販薬は、複数の成分が混ぜられた(合剤)がほとんどです。
これは「とびひ」の症状を和らげる」効果があります。
しかし、市販薬だけで完治することは困難です。
「とびひ」の主な原因菌である「黄色ブドウ球菌」や「A群β溶血性レンサ球菌」です。
一般的に、抗菌剤には細菌の種類によって得意・不得意があります。また、濃度によって、効果に差があります。
処方薬は、「とびひ」の原因菌に、最も有効な抗菌剤を、適切な濃度に塗ることができるように製剤調整されています。
市販薬に含まれる抗菌薬は、もちろん、「とびひ」の原因菌に有効ですし抗菌効果が発揮できる濃度に製剤調整されていますが「最も」という言葉を添えることはできません。
市販薬の守備範囲である「症状が軽い状態」に使ってみる感じになります。
処方薬は何が処方されるの?
大きく分けて2つがあります。
- ぬり薬(外用薬)
- 飲み薬(全身療法)
軽症のときは、外用薬だけ処方されることもあります。
とびひの「ぬり薬」
「ぬり薬」は、目的によってこのような処方をされます。
- 抗菌薬軟膏(原因菌を殺菌する)
- 皮膚保護薬(皮膚のただれを保護する)
- 抗ヒスタミン剤(皮膚のかゆみをとる)
- 副腎皮質ホルモン外用剤(アトピー性皮膚炎などに合併するときに炎症を抑える)
今は、調剤薬局で処方薬を受け取るときに、「薬の説明書」が添付され、薬剤師が説明すると思います。具体的な薬剤名と効能に関して、個々に確認して塗布してくださいね。
とびひの「飲み薬」
「飲み薬」は、
水ぶくれや湿疹が広範囲に多発している場合に処方されます。(全身療法)
有効性が確認できたら、さらに、数日追加されるのが一般的です。もし、あまり有効で無いと診断されれば、他の種類の抗菌剤に変更されます。
抗菌剤は、合計で2週間ぐらい処方されることがありますが、特に重症の場合は、細菌の毒素による合併症を起こすこともありますので、医師の指示通りに服薬してください。
また、かゆみ強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬が追加されることもあります。
とびひで病院へ行くタイミングは?
見慣れない湿疹ができたらすぐに皮膚科へ行きましょう。
おそらく、薬局に行って薬剤師に「とびひ」を相談すると、「すぐに受診」することを進められると思います。
これは、「とびひ」は、正式名称を「伝染性膿痂疹」と言って、学校保健安全法で、第三種「その他の感染症」に挙げられる「伝染病」だからです。
「とびひ」の治療法自体は、確立していますし、正しく治療すれば完治できる病気なので、一般的には、罹ったからといって心配ないのです。
しかし、人から人にうつり、例えば、保育園などで「アウトブレイク」すると大変なことになります。病気を地域社会に広げないためにも、「とびひ」を疑ったら、すぐに病院を受診してください。
とびひってうつるの?期間はどのくらい?再感染するって本当!?
体がかゆい原因・症状をまとめてチェックできます。
早く治したいあなたはこちらへ↓
体がかゆい原因を厳選してまとめました!