急性胃腸炎で熱が続く!子供は要注意です!

急性胃腸炎で熱は出るのでしょうか?

子供は、よく熱を出します。

そして意外と熱に強いので、38℃位の熱が出ていても平気で遊んでいる子もいます。

元気で、機嫌も良く水分を摂れている時には様子をみても大丈夫ですが、頻回の下痢・嘔吐・腹痛の他、高熱が長引く場合には違う病気が隠れている事があります。

今回は、急性胃腸炎で熱が続く!子供は要注意です!についてご説明します。

目次

急性胃腸炎の熱

急性胃腸炎で熱は出るの?期間は?

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感染症なので、殆どの胃腸炎で熱が出ます。

子供の体力や栄養状態、年齢・持病の有無によっては高い熱が出る事もありますし、熱が出ても長引かないという場合もあります。

胃腸炎で熱が出るウイルス・細菌

  • ノロウイルス(発熱しても軽症)
  • ロタウイルス(軽い発熱)
  • アデノウイルス(比較的軽症で発熱は少ない)
  • アストロウイルス(軽症で嘔吐も発熱も少ない)
  • サルモネラ菌(38℃以上の高熱が1週間以上続く場合がある)
  • 腸炎ビブリオ(発熱しても経過は短い)
  • カンピロバクター(38℃以上の高熱が3日間程度)
  • 病原性大腸菌(発熱しない事もある)
  • エルシニア腸炎(発熱が1~2週間続く事がある)
  • ブドウ球菌食中毒(下痢・発熱は殆どない)

胃腸炎の熱といってもこれだけのウイルス・細菌があります。

熱が下がらないのは何が原因?

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熱が下がらない理由の一つは、体の中でまだウイルスや細菌と戦っているという事です。

もう一つは、違う病気が隠れている可能性があります。

熱は原因がなくて上がる事はありませんから、急性胃腸炎がきっかけで違う病気が出たのか?急性胃腸炎だと思っていたけど、実は違う病気だったのか?を専門家(小児科医)に見極めてもらう必要があります。

急性胃腸炎に似た病気

急性腹症と言い外科的な対応が必要な腹痛もあります。

  • 急性虫垂炎(盲腸)
  • 腸重積
  • 腹膜炎
  • 鼠径ヘルニア嵌頓(そけいへるにあかんとん)
  • 卵巣茎捻転(らんそうけいねんてん)
  • 睾丸捻転(こうがんねんてん)

急性胃腸炎の熱の対処法

胃腸炎は感染症なので殆どの子供は発熱します。

不機嫌であったり、ぐったりしているようであれば解熱剤を使いますが、元気で吐き気がない時には、水分をこまめに飲ませ様子を見ます。

解熱剤は吐き気がある時には座薬を使用し、下痢が続いている時には内服を選択します。

注意点は?薬は飲んでいい?

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急性胃腸炎は体の中にウイルスや細菌が侵入し下痢や嘔吐などを引き起こしていますので、下痢を止めるお薬は飲まない方が良いです。

体の中にいるウイルスや細菌を排出しないでいると症状が長引きます。

ただ、嘔吐や嘔気があると体力を消耗しますし、なかなか脱水を改善する事が難しい状態になりますので、吐き気止めの座薬などを使い、吐き気が止まってから水分などを少しずつ摂取していきます。

何かを飲むとその刺激で「下痢をするから」と言って水分を制限しているとあっという間に脱水になってしまいます。

基本は吐き気を止めながら水分を取り、
下痢や発熱に対しては、下痢止めではなく整腸剤、発熱に対しては解熱剤という様に症状に対して薬を服用します。

細菌に対しては抗菌剤や抗生物質を使用しますが、ウイルスには特効薬がありません。

病院へ行くタイミング

子供は、大体夜に具合が悪くなります。

日中元気に駆け回っていても、疲れによる体力消耗と病状が進み夕方から夜間にかけて一気にぐったりとなります。

いつもと様子が違うというサインを見逃さず、病院に行く事をお勧めします。

健康であれば子供は普段下痢はしません。ですから、下痢は一つのサインと言えます。

下痢が1回で終わり腹痛や熱を伴わなければ、そのまま様子をみる事が可能ですが、「嘔吐」「発熱」「腹痛」「頻回の下痢」があればすぐ受診しましょう。

早く受診して対応すれば症状が重症化するのを防ぎ、子供も苦しまなくて済みます。

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