激しい腹痛と嘔吐に下痢。
胃腸炎かもしれない!と思ったら病院は何科を受診したら良いのでしょうか?
ここでは、胃腸炎の検査についてご説明していきたいと思います。
胃腸炎は何科でどんな検査をする? 時間・費用は?
胃腸炎が疑われる場合は、胃腸科、消化器内科、内科などで、診察を受けるのが良いと思います。
ここでは急性胃腸炎の場合をご説明いたします。
急性胃腸炎の場合は、突然の嘔吐や下痢が始まることが特徴なので、病院に行くとと、問診や触診があります。
どこが痛いのか、どんな症状なのか、何を食べたのか、何の薬を飲んでいるのか等を聞かれます。
ほとんどの場合は、この問診で細菌性か、ウイルス性かを診断し、細菌性の場合は薬を処方して、ウイルス性の場合は症状がやわらぐまで待つように指導されることが多いようで
す。
ただ、医師によっては、もう検査を行って詳しい原因を特定することがあり、費用や期間もそれぞれ違うので、チェックしてみましょう。
①ピッドテスト
患者の便や吐しゃ物からウイルスの検出を行う「ラピッドテスト」という方法です。
主にノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスといったウイルスの判定に使う検査方法で、綿棒を使って検査をし、その場で診断が出るとされています。
テストスティックに3滴ほど検体を滴下し、10分ほど置くとそれぞれ陽性、陰性の線が示され判定ができます。
ただ、この検査方法の確実性は疑問視されることが多く、あくまでも簡易検査という位置づけです。保険適用外で、数千円の負担です
ノロウイルス抗原「BLEIA法」
ノロウイルスに特化した検査方法としてノロウイルス抗原「BLEIA法」があります。
ただ、このBLEIA方法は、特殊な装置を用いるため、検査結果が出るまでには最短で2から8日かかります。保険適用外で、3万円程度の負担です。
ウイルス分離培養、ウイルス抗体測定、細菌培養
糞便からウイルスや細菌を特定する検査方法で、こちらも特殊な機器を要し、依頼してから結果が出るまで2から10日かかります。
保険適用外で、費用は数千円の負担です。
このように、急性胃腸炎の場合に原因を特定する検査方法を行うと、高いもので数万円かかります。
ただ、いずれにしても急性胃腸炎の場合は、医師の問診で細菌を殺すための抗生剤を処方してもらい、ウイルス性の場合は安静にしていると1週間程度で治るので、治ってから原因が分かるような結果となります。
どんな検査結果がでたら胃腸炎ですか?保険は適用?
胃腸炎の検査にはいろいろな方法がありますが、大掛かりで日数がかかるものがほとんどで、また迅速なものは検査結果が正確でない可能性があります。そのため検査の必要性は医師が判断します。
まずは問診が診断のかなめとなりますので、自分の症状や、経過をしっかり伝えることが大切です。感染性胃腸炎の場合は生牡蠣などの感染しやすい食材もあるので、心当たりがある場合は医師に伝えましょう。
保険は適用になるの?
3歳以下の幼児と65歳以上の高齢者もしくは抗癌剤治療患者など以外は保険適用外で10割負担です。
検査を受けるタイミングは?
集団食中毒や院内感染などの集団感染が起きたときは原因を調べるために、また、患者が医師の指示通りに治療や対処をしてもなかなか治らない時のみに行います。
どんな治療をするんですか?
胃腸炎の治療としては、ベッドで安静にし、水分を十分に補給するだけです。
脱水症状を防ぐために少量ずつに分けてできるだけ多く水分を摂取するようにします。
しかし嘔吐や下痢が長びいたり重度の脱水症状になってしまった場合には、水分と電解質を補給する点滴が必要となります。乳幼児や子供は、大人より早めに脱水症状を起こしやすいので、塩分と糖分が適量入った飲みものを与えます。
最後に
急性胃腸炎の検査には様々な方法があることと結果が分かるのには時間がかかること、また3歳以下の幼児と65歳以上の高齢者もしくは抗癌剤治療患者以外の患者は、保険適用外で10割負担の検査になることが分かりましたね。
結果が分かるころには病気も治っているので、一般に病院では問診と触診のみで診断をくだされることがほどんどなようです。
病院を受診する際には、特に乳幼児や子供の場合は自分の症状を言うことができないので、親がよく様子を見て症状を伝えることが大切です。
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