急性胃腸炎の症状は、発熱、嘔吐、下痢、腹痛です。
その中でも腹痛はきりきりと激しく痛み、下痢が止まるまでいつまでも痛みは続きます。
この痛みが悪化したらどうなるの?お薬は飲んじゃいけないの?
今回は、胃腸炎と腹痛の対処法についてご説明します。
胃腸炎の腹痛
胃腸炎で腹痛が起こる原因
急性胃腸炎の原因で一番多いのは、細菌による急性胃腸炎とウイルスによる急性胃腸炎です。
細菌による急性胃腸炎
O-157、サルモネラ菌、腸炎ビブリオなどの細菌群が急性胃腸炎を引き起こします。
夏場に食べ物が腐り、それを食べてしまい食中毒を起こして急性胃腸炎になります。ヒトからヒトには感染しません。
ウイルスによる急性胃腸炎
ノロウイルス、ロタウイルスが、急性胃腸炎を引き起こします。
ウイルスが原因の急性胃腸炎は冬に多くなります。特にウイルス性はヒトからヒトに二次感染してしまいます。保育園や幼稚園で流行して子供がかかることが多いです。
胃腸炎の腹痛から悪化するとどうなる?
急性胃腸炎よっては症状が進むと腹膜炎となる場合があります。
腹膜炎には全体が炎症を起こす物と一部が炎症を起こす物がありますが、 全体に炎症が広がる腹膜炎は緊急手術が必要になる事もある程に危険です。
腹膜が炎症を起こすと腹部に非常に強い痛みがあり、それが継続します。
元々急性胃腸炎を発症していた場合そこから急性腹膜炎を発症すると、それまでの痛みがさらに急激に強い痛みとなり治まる事なく継続し、相当な苦しみとなります。
急性胃腸炎から1週間経っても腹部の痛みが治まらず、ひどくなっていく場合は急いで病院を受診してください
胃腸炎の腹痛の対処法
急性胃腸炎の種類と痛みの頻度は細菌性は腹痛ありのことが多く、ウイルス性は腹痛なしのことが多いです。
胃腸炎の時の腹痛は、
- ウイルス性の場合、
- 細菌性の場合は、
腸管の消化吸収機能が衰えて起こるため、腹痛は少ないことが多いです。
早く原因を排出したいため、腸管を刺激して排便を促す司令を 脳から出してもらいます。この司令こそが腹痛の正体だったのです!
腸管を刺激すると強烈な腹痛が発生します。
もしこの痛みをやわらげたいのであれば、下痢が治まるまでは絶食生活を送ってください。腸管を刺激しなければ痛みは酷くなりません。
下痢が落ち着いてくるまでは少しずつ小まめな水分補給をしてください。
薬は飲んでいい?続く場合は病院へ
感染性胃腸炎で市販薬を飲むとしたら、新ビオフェルミンS錠、整腸剤で、腸内環境を整えるための薬なので、安全な薬です。
市販薬の中で最も飲んではいけないのが、「下痢止め薬」です。
新ビオフェルミンS錠でお腹の調子を整えながら、下痢は止めずにウイルスを排出してしまいましょう。もし絶食して1週間経っても腹部の強い痛みが治まらず、下痢が続く場合は病院を受診しましょう。
感染性胃腸炎で病院に行くと、脱水症状がひどいときは点滴を打たれます。整腸剤は必ず処方されるようです。
下痢、嘔吐、発熱に関しては身体の免疫力にまかせましょうと、言われることが多いようです。
最後に
急性胃腸炎の腹痛の原因は下痢が治まる前に空腹に任せて食事をして腸管を刺激してしまうことが原因だということが分かりましたね。
下痢が治まるまでは、少しずつ小まめな水分補給と空腹で物足りないようなら、おかゆやりんごのすりおろしたものをごく少量ずつ食べるようにしましょう。
腹痛が一日も早く治りますように。
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