熱中症で牛乳が効果的って本当?あの成分が効く!?

熱中症にかからないよう、こまめに水分をとるというのは誰しも知っている事ですよね。

ただ牛乳と熱中症はイメージが結びつかない人が多いのではないでしょうか。

今回は、「熱中症に牛乳が有効」という、根拠は?についてご説明します。

目次

熱中症で牛乳の効果とは

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キーワードは牛乳に含まれる「たんぱく質」です。
この「たんぱく質」は、熱中症のどこの段階で効くのでしょうか?

熱中症は、つぎのような3段階で悪化していきます。

  1. 猛暑→大量の汗と一緒に体内の塩分が外に出ていく→脱水状態
  2. 血管内の水分量が減る→熱くても汗をかけない→体温調節ができない
  3. 体温が急上昇→心臓や脳が機能しなくなる

「たんぱく質」は、②の段階で効果があります。

「たんぱく質」は血管中にたくさんあると、血管の外にある水分を血管中に引き込む力を持っています。

また、「たんぱく質」は水分を血管の中に保持する役割も持っています。

よって以下の理由から、牛乳と熱中症は結びつきます。

「牛乳→たんぱく質→水分を血管に取り込むのが得意→熱中症に有効

予防に効果がある?罹ったときに効果はあるの?

でも牛乳を飲んだらすぐに、血管の中の「たんぱく質」は増えるのか?
もちろん「ノー」です。

牛乳の「たんぱく質」は、
胃や十二指腸の酵素で、ばらばらの部品(アミノ酸)に分解され、小腸で吸収されます。
吸収された部品(アミノ酸)は、血液の流れに乗って、肝臓などの組織で「たんぱく質」にふたたび組み立てられて、筋肉などに利用されます。

「消化→分解→吸収→再合成」にかかる時間は、個人差が大きいですが、およそ10時間程度は必要と言われています。
つまり、牛乳には即効性を期待するのは無理そうですね!

一方、「熱中症対策に最適!」と言われている、スポーツドリンク類は、30分もあれば吸収されます。即効性アリです。

まとめると、

牛乳は毎日飲むことによって筋肉や血液の中のたんぱく質の量を増やし、熱中症に罹りにくい体をつくる助けとなります。

牛乳を飲むタイミングは?どのくらい飲んだ方がいい?

筋トレの経験がある方はご存じかもしれませんが、
筋トレしたあとの「ゴールデンタイム」という言葉をご存じですか?

筋肉は「たんぱく質」でできていますので、その回復時に、材料であるタンパク質を摂取すると効果的に筋肉再生できる、そのタイミングを「ゴールデンタイム」と呼んでいます。

この「ゴールデンタイム」は、トレーニング後、30分〜1時間とされています。

牛乳も同じですが、「毎日、1本(200ml)程度の牛乳を、定期的に飲む」ことで、熱中症対策としては、十分ではないかと思います。

牛乳が吸収されやすい温度は?

牛乳を飲むと「下痢をしやすい」方もたくさんいらっしゃるはずです。

これは牛乳の「たんぱく質」の80%を占める「カゼイン」というたんぱく質が、比較的消化が悪く、
また、大人になると「カゼイン」を分解する消化酵素が少なくなるからです。

なので少ない消化酵素に十分に働いてもらうためには、働きやすい温度に温める。これが、人肌、37度ぐらいです。
もし嫌いで無ければ、牛乳を人肌に温めて飲むと消化を助けてくれます。

熱中症にかかったら!牛乳は?

熱い夏「頭がぼーっとする」、「ふらつく」、「熱っぽい」など、熱中症かな?と思ったときは、
迷わずスポーツドリンクなど塩分と水分を有効に摂取できる飲み物を選んでください。

すでに、牛乳を飲むタイミングではありません

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