膝の裏のしこりの原因!腫れるのはリンパのせい!?

膝の裏にしこりのようなものが?!

膝裏に2〜3cmくらいの小さなしこりができた友人がいます。

痛みはなく押すと弾力があって柔らかい感じだったそうですが、整形外科で診てもらったら
ガングリオンだったそうです。良性だと分かってちょっと安心したそうです。

気になるしこり、早めにクリニックで診断してもらいましょう。

今回は膝裏のしこりについて調べてみました。

目次

膝の裏のしこりの原因とは?

膝の裏のしこりの原因はこの2つの可能性があります。

1.ベーカー嚢腫
2.ガングリオン 

それぞれ見ていきましょう。

ベーカー嚢腫

原因

関節炎、半月板損傷、十字靭帯損傷、変形性質関節症、関節リウマチなどで関節内に炎症が起きると関節液が増量します。

ベーカー嚢腫は、増量した関節液が膝の裏の滑液包にたまって腫れている状態です。ゴルフボール大になることもあります。

小さいものは、痛みがない場合が多いですが、膝を曲げた時の違和感を感じたり、正座をしにくくなります。

大きくなると痛みやしびれを伴うことがあります。

症状

・膝裏のしこり
・膝裏の違和感

・膝関節が曲げにくく、正座をしにくい

・痛み、しびれ(小さいものは伴わないことも多い)

何科?治療法は

整形外科を受診します。

MRI検査・超音波検査などで診断します。痛みが無ければ、経過観察します。

痛みがある場合は、穿刺してたまっている液を排液します。

場合によっては、嚢胞切除術をします。

ベーカー嚢腫の注意点

放置することで、関節液がたくさんたまり、膝への負担が増えるので、整形外科などを受診し、経過観察と状態に応じて必要な治療を受けます。

ガングリオン

原因

ガングリオンは、関節包などにゼリー状のものがたまることでできる良性の腫瘤です。

手首の周囲、手の甲、手のひら、手指、足首の周囲、足の甲、足の指、膝の周囲など関節の周囲に好発します。

大きさは、コ米粒大~ピンポン玉大まであります。

触った感触は、やわらかいものも硬いものもありますが、お菓子のグミのような弾力のある感触が特徴です。

発症の原因は、よくわかっていませんが、20代~40代女性に多いようです。

しこり以外には症状が無いことも多いですが、ガングリオンができた場所や大きくなることで神経を圧迫すると痛み・しびれを伴うこともあります。

症状

・痛み(伴わないことも多い)

・しびれ(伴わないことも多い)

何科?治療法は

痛みやしびれなどの症状がある場合は、整形外科などを早めに受診しましょう。

痛みやしびれなどの症状が無くても放置することで大きくなり関節炎や腱鞘炎を併発することがあるので、ガングリオンを疑う症状がある場合は、病院受診しましょう。

状態によって、経過観察・穿刺吸引(注射針を刺して腫瘤内にたまった液体を抜く)・ステロイド注入・切除手術などの治療をします。

ガングリオンの注意点

※ガングリオンは、放置することで大きくなり関節炎や腱鞘炎を併発することがあるので、痛みや痛みやしびれなどの症状が無くても早めに病院受診しましょう。

ネット上で膝裏にしこりがある人の声

〇膝の裏にしこりのようなものを発見しました。

先ほどお風呂あがり膝の裏にしこりだか腫れてるのだかわかりませんが、なにか膨らんでいるのを発見しました。

痛くも痒くもありません。虫に刺されたような心当たりもありません。

調べてみたところ、ベーカー嚢胞という病気かなとも思ったのですが、発症は中高年に多いと書いてありましたが、私は20代前半です。

病院に行こうと思っているのですが、行くといたら何科でしょうか??

●お返事

膝の裏のしこり、原因がわからないので気になりますよね。

膝の裏にしこりができる病気としてベーカー嚢腫やガングリオンがあります。

文面からでは、相談者の方の年齢・性別や他の病気の有無やしこりの大きさ・やしこりを触った感触・しこりの詳しい場所などがわからないので、はっきりしたことは言えませんが、ベーカー嚢腫やガングリオンの可能性もあるなと思いました。

病院に行かれるのなら、まずは整形外科か整形外科・内科などのある総合病院に行かれてはどうかと思います。

私なら、ベーカー嚢腫やガングリオンの診断・治療やそれ以外の膝の裏にしこりができる病気についても診断・治療ができるMRI検査・超音波検査んどの検査設備が整った整形外科・内科のある総合病院を受診します。

診断に応じて必要な治療や定期受診による経過観察を受けます。

受診時に診断がつかなくても、しこりが大きくなったり痛み・しびれが出た場合は、再受診が他の病院を受診してみます。

参考書籍

しこりをみたらどう考える?: 日常診療で遭遇するしこりへの対応法

内容(「BOOK」データベースより)
整形外科医だけでなく、プライマリケアにあたるすべての医師が日常診療でしばしば遭遇する「放っておいてもよいしこり」を、自信をもって診断するにはどうしたらよいかを実例をあげて解説。めったにみることはない悪性軟部腫瘍の一部についても実例をあげている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
生越/章
新潟県十日町市出身。1962年生まれ。1981年新潟県立十日町高等学校卒業。1987年新潟大学医学部卒業・同大学整形外科入局。1992年新潟大学大学院医学研究科博士課程入学。1995年米国Mayo Clinicに留学(Dr.Unni、Dr.Simに師事)。1996年新潟大学大学院医学研究科博士課程修了。1997年県立がんセンター新潟病院整形外科に勤務。2000年新潟大学医学部助手。2001年新潟大学付属病院講師。2004年新潟大学大学院整形外科学分野助教授(准教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


「最後に」

膝裏のしこりの原因は2つあることがよく分かりましたね。

膝裏のしこり症状を治すためには

・病院を受診して、検査・治療を受ける。

・受診時に診断がつかなくても、痛み・しびれ症状の併発したり、しこりが大きくなったりする場合は、再受診や他の病院を受診する

以上のことが大切です。

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