歩くと痛い土踏まずの腫れってつらいものですよね。
足裏にしこりができていたり、
朝起きて歩き出す時に踵側の方が痛かったり、
原因は、症状によっていくつか可能性があることがわかりました。
今回は土踏まずが腫れる3つの原因を調べてみました。
土踏まずが腫れる原因とは?
土踏まずが腫れる原因はこの3つの可能性があります。
1.足底腱鞘炎
2.足底繊維種
3.痛風
それぞれ見ていきましょう。
足底腱鞘炎
原因
足底腱鞘炎は、足底腱膜という土踏まずを作る腱(踵の部分についている)が、炎症を起こすことで、腫れたり痛みを生じる疾患です。
スポーツなどで足底腱膜に強い負担がかかることで起こります。ジョギングブームなどで、この疾患にかかる人が増えているようです。
症状
・踵(踵骨内側のくぼんだ部分)の痛み・腫れ
※着地一歩目の痛みが強いのが特徴
何科?治療
整形外科を受診します。
安静・テーピング・リハビリ(足底の筋肉を鍛えて、障害を予防します)などの方法で治療します。
予防のリハビリの例:足底腱鞘炎・足首の捻挫などの予防になります。
・ビー玉つかみ(足の親指と人差し指でビー玉をつかんで移動する)
・タオルストレッチ(広げたタオルを足の親指と人差し指でシャギーを寄せながら手前に引き寄せる)
自分での対処
・足底のストレッチ(患側の足の親指を上に引き上げるイメージで、健側の手で、手前にストレッチする。)
・自分の足に合った靴を選ぶ(足の指が靴の中で曲げられる硬さの靴を選ぶ。スパイクシューズなどは要注意)
・テーピング(主治医に指導を受けた適切な方法で行います)
足底線維種
原因
足底線維腫は、足底にできる良性の腫瘍です。土踏まずの部分が好発部位です。
しこり(1㎝~2㎝くらいが多い)ができ、立つと足の裏にコリコリした違和感を感じます。
痛みを感じる場合もあります。進行するにつれ、皮膚の盛り上がりが大きくなり、痛みが強くなります。
2割の人が両側に発症し、3割の人が多発します。発症する年齢は、さまざまです。
足底筋膜に刺激が繰り返し加わることなどが原因ではないかと言われていますが、はっきりとはわかっていません。
症状
・足の裏(土踏まず)のしこり・腫れ・痛み
何科?治療
整形外科などを受診します。
診断にはエコー・MRI検査などをすることがあります。
治療は、まず土踏まずへの負担を減らします。保存療法(サポーター付きの足底板を使う・幹部の痛みを抑えるステロイド注射)、切除術を状態に合わせて行います。
痛風
原因
痛風は、尿酸が増えすぎて、血液に溶けきれなくなり、結晶化して関節にたまることで起こります。
「風が吹いただけでも痛い」症状から命名されたように、痛風発作を起こすと、足の指の付け根などの関節に激痛が起こり、患部が赤く腫れます。
発作症状は10日ほど続いて、消失します。尿酸値が高いままだと、再度発作が起こります。
発作を繰り返すうちに、痛み・腫れが起こる関節箇所が、足首・膝などに増えていきます。
治療を受けず放置すると、数年経つうちに、尿酸が皮下にもたまり、「痛風結節」と呼ばれるコブができます。
コブは、痛みはありませんが、大きくなると関節が変形したり、脱臼したりして、日常生活に支障をきたします。痛風結節は、手足の関節耳たぶ・肘・膝・アキレス腱など比較的体温が低い部分に好発します。
コブの大きさは、米粒大からリンゴ大にまでなることがあります。
また、尿酸の排泄を行っている腎臓に負担がかかって腎臓障害を起こしたり、「動脈硬化」も起こしやすくなったりするという怖い合併症があります。
症状
・尿酸値の上昇(発作時)
・足の指の付け根など関節の激痛・腫れ(進行するにつれて)
・関節にコブができる
何科?治療
内科などを受信します。
尿酸値をコントロールしていくことが治療になります。適度な運動・尿酸値を下げる食生活が基本です。
自分での対処
・適度な運動をする(肥満を解消し、尿酸値を下げることができる)
・尿酸値を下げ、尿酸結晶を作らない食生活をする
(プリン体の多い食品:魚肉の内臓や干物・かつお・いわし・エビなどを食べ過ぎない)をする
・アルカリ性食品(野菜・きのこ・海藻など)を摂る…尿酸がアルカリ性の水分によく溶けるため
・水分を多めにとる…尿酸が尿から排泄されやすいようにするため
・アルコールを控える
痛風の注意点
尿酸値が高い場合は、運動療法・食事療法などで尿酸値コントロールをして、重症化させないことが大切です。
ネット上で土踏まずが腫れた人の声
〇捻挫してから土踏まずの骨周辺が痛いのですが…
足のケガについてです。私は陸上部なのですが、転んで1ヶ月前に左足を捻挫をしました。
左足を捻挫するのゎ3回目です。私の捻挫ゎ普通の人とは違うみたいで足首ではなく、土踏まずの骨?骨の下らへんが
あまり腫れないのですが、すごく痛みます。2週間安静にして、久しぶりに走ってみたら、つま先で着地したり踏み込むと
土踏まずの上の骨ら辺が凄く痛みます。その痛みも我慢して、1週間くらい走っていたのですが、
やはり安静にしてようと思い、さらに2週間安静にし、
今日もう一度走ってみたら2週間前と全く変わらず
土踏まずの上の骨周辺が痛いです。掛かり付けの整形外科にいっても、骨に異常ないですね。湿布を処方しますね。
だけで済まされてしまいます。湿布を渡されるだけで、アドバイスなどなにもないので
病院に行ってもあまり意味ないです(;_;)1ヵ月たっても治らないので、ただの捻挫なのだろうか?と
少し心配です…。3回も同じ足を捻挫しているので、なんかもっと大変なことになってるのかな?
と考えてしまいます。違う病院で見てもらった方が、良いのでしょうか?
●お返事
〇スポーツする人にとって、けがをきっかけに元のように運動ができないのは、つらいですよね。
文面から拝見したところ、足底腱膜炎の症状に似ているかなぁと思いました。
足底腱膜炎なら、安静・テーピング・リハビリ(足底の筋肉を鍛えて、障害を予防します)などの方法で治療します。
1か月経っても治らないとのこと、別のスポーツ外傷などにも詳しい整形外科を受診されては、いかがでしょうか?
私なら、スポーツ外傷などにも詳しくリハビリの上手な整形外科病院を受診します。
納得できる説明を受けられたら、主治医の指示のもとに治療・リハビリを受けます。
自宅でできるリハビリなどもあれば、おしえてもらい、できる範囲でやってみます。
ビー玉つかみ・タオルシャギーは、足底筋膜炎・足首の捻挫の予防にもいいと聞いたことがあります。
自分の状態に合った方法かどうかを主治医・リハビリの先生に確認した上で、自分に合った方法であれば、自宅でやってみます。
「最後に」
土踏まずが腫れる原因は3つあることがよく分かりましたね。
土踏まずが腫れる症状を治すためには
・病院受診して治療を受ける
(足底腱鞘炎・足底繊維種が疑われる場合は整形外科を、痛風が疑われる場合は内科を受診する)
・尿酸値を上げない食生活と適度な運動をする
・運動前には、足底も含めて、十分にストレッチをする
・自分の足に合った靴を選ぶ(足の指が靴の中で曲げられる硬さの靴を選ぶ。)
以上のことが大切です。