食事中に吐き気がする。
私の場合は、仕事などで緊張している時によく吐き気や気持ち悪さを感じます。
緊張であまり食べたくないのですが、無理やり食べている状態です。
食べないと力が出ないからと思っているのですが、それ自体がストレスになっているかもしれません。
頻繁に食事中に吐き気が出てしまう場合は、病気やストレスなどが関係している可能性もあります。
今回は、食事中に吐き気がする原因を調べてみました。
食事中に吐き気がする原因とは?
食事中に吐き気がする原因この7つの可能性があります。
1.胃腸の調子が悪い
2.風邪などで体調がすぐれない
3.心理的な不快感・心理的なストレス
4.胃・十二指腸などの病気:胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎など
5.肝臓の病気:胆石症、急性胆のう炎、肝炎など
6.食物アレルギー
それぞれ見ていきましょう。
胃腸の調子が悪い
胃腸の調子が悪いことで食事中に吐き気がする原因
胃腸の調子が悪い時、脂っこいものや味が濃いものなどを食べると、消化作業が追い付かず、胃腸に負担がかかるため、吐き気を起こすことがあります。
胃腸に症状が出る風邪を引いた後などの胃腸の消化機能が落ちているので、回復しきっていない状態で、いきなり普段の食事に戻すと、吐き気がすることがあります。
胃腸の調子が悪いことの注意点
嘔吐や下痢を伴う場合は、胃腸に症状が出る風邪や感染性胃腸炎の場合があります。
また、食事中の吐き気も頻回な場合は、胃腸などの病気の場合もあるので、自分の治療のためにも他の人に感染させないためにも、内科などを早めに受診しましょう。
風邪などで体調がすぐれない
風邪などで体調がすぐれないことで食事中に吐き気がする原因
風邪や過労などで体が弱っている時、胃腸の消化機能も弱っているため、食べたものを消化しきれず、吐き気がすることがあります。
風邪などで体調がすぐれないときの注意点
脂っこい食べ物や刺激物(香辛料・カフェイン入りのコーヒー・アルコールなど)を控えて、消化の良い食事をとりましょう。
よく噛んで食べると、唾液がたくさん出て、消化を助けてくれます。
心理的な不快感・心理的なストレス
心理的な不快感・心理的なストレスで食事中に吐き気がする原因
体調良く、刺激の強い食事や暴飲暴食をしているわけで無くても、慢性的に過度のストレスや不安を抱えていたり、食事中に心理的不快感・ストレスを感じることで、吐き気がすることがあります。
脳の中枢神経のうち、嘔吐反射中枢(嘔吐反射をつかさどっている神経)が刺激されることで、吐き気がします。
胃・お腹の中の圧力が高まった時などの物理的な刺激だけでなく、心理的な刺激によっても嘔吐反射中枢が刺激されて、吐き気が起こります。
症状
・食欲がわかない
・食事が喉をとおらない
自分での対処
食事中にそぐわない言動などを避けて、楽しい食事タイムをすごすように心がけましょう。
心理的な不快感・心理的なストレスの注意点
慢性的に食事中の吐き気があり、過度のストレスや不安を抱え、食事量が減っている場合は、治療が必要です。
まず、消化器内科・胃腸科などで体の病気がないかどうかを調べてもらい、異常が無ければ心療内科などの受診しましょう。
胃・十二指腸などの病気:胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎など
胃・十二指腸、急性胃炎などの病気で食事中に吐き気がする原因
●胃・十二指腸潰瘍は、胃酸によって粘膜が傷つき、炎症・損傷を起こした状態です。
脂肪の多い食事などによって、過剰に分泌された胃酸やピロリ菌などによって、胃・十二指腸の粘膜に炎症・損傷が起きることを十二指腸潰瘍といいます。
粘膜が炎症・損傷を起こしている胃・十二指腸は、吐き気・痛みなどの症状が起こります。
●急性胃炎は、ストレス、アルコールや刺激物の強い飲食品(香辛料・カフェインなど)、ピロリ菌・アニサキスなどへの感染、鎮痛剤などの副作用で胃の粘膜が傷ついた状態です。
胃の痛み・嘔吐・出血を伴うこともあります。急性胃炎から胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎になることもあります。
症状
・胃の痛み
・胸やけ
・吐き気
・嘔吐
・食欲不振
・出血
何科?治療法は
内視鏡検査(胃カメラ)などの検査ができる内科や消化器科・胃腸科を受診することで、専門的な診断と治療が受けられます。
治療は、潰瘍部分の出血を内視鏡で止血し、内服薬で胃酸の分泌を抑えたり、消化機能を改善したりします。
ピロリ菌が原因の場合は、除菌治療もします。
自分での対処
・胃痛が起きている時、人肌程度の白湯をゆっくり飲む。
(過剰分泌された胃酸を薄める)
・ストレスをためない、リラックスする
(深呼吸・首肩の軽いストレッチなども効果あり)
・脂肪の多い食事・暴飲暴食・早食いを避け、よくかんで食べる。
※よくかんで食べることで、唾液がたくさん分泌されます。唾液は消化を助け、胃酸を中和してくれます。
胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎の注意点
症状が一時的だからと放置すると、症状が悪化して出血や穿孔などを起こすことがあるので、早めに病院受診することが大切です。
また、治療によって症状が軽くなったからと自己判断で内服薬をやめないで、完治するまで、お医者さんに相談しながら、内服薬の調整をしましょう。
肝臓の病気:胆石症、急性胆のう炎、A型急性肝炎など
肝臓の病気で食事中に吐き気がする原因
胆石症
肝臓で作られる胆汁が石のように固まり、胆のうの出口などに詰まった状態です。
胆汁は、脂肪を分解して消化しやすくする働きがあります。
脂肪の多い食事をしていると、胆汁がたくさん分泌されて胆石ができやすくなります。
食後数時間以内に吐き気・みぞおちから上腹部の強い痛みなどの症状が起きます。
急性胆のう炎
胆のうの出口などに胆石が詰まることで、胆のうに炎症が起きた状態です。
胆石症から急性胆のう炎を起こします。
A型急性肝炎
A型肝炎ウイルスへの感染によって肝臓に炎症が起きる病気です。
A型肝炎ウイルスは、感染した人の便で汚染された水、生の魚介類・野菜・果物などを飲食することで感染します。
衛生状態のよくない海外では飲み水から感染することもあります。
国内では輸入魚介類や生牡蛎などを食べて感染することがあります。
潜伏期間が2~7週間くらい。症状は、重度の風邪などに似ています。
症状
・吐き気(食後数時間以内)
・みぞおちから上腹部の強い痛み
・白目が黄色くなる
・高熱
・38度以上の急な発熱
・全身がだるい
・吐き気・嘔吐
・腹痛・下痢
・黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)
★胆石症、急性胆のう炎、A型急性肝炎などが疑われる症状がある場合は、内科などを早めに受診し、治療を受けることが大切です。
食物アレルギー
食物アレルギーで食事中に吐き気がする原因
食物アレルギーの消化器症状として、吐き気・嘔吐・腹痛が起こる場合があります。
特定の食べ物を食べると吐き気がし、蕁麻疹などの症状を伴う場合は、食物アレルギーの可能性があります。
重症な場合は、命に関わることもあるので、食物アレルギーの可能性がある場合は、アレルギー専門医で検査を受けることが大切です。
食物アレルギーによる吐き気のほとんどは30分以内に発症します。
また食物アレルギーを起こす食品を食べた後2時間以内に運動することで誘発されることもあります。
食物アレルギーの原因になる食品は多数あり、食品添加物が原因の場合もあります。
症状
・消化器症状(吐き気・嘔吐・腹痛など)
・皮膚症状(蕁麻疹・喉の粘膜の浮腫など)
・全身ショック症状
(血圧低下・喉の粘膜の浮腫による呼吸状態の悪化・意識低下など)
※重症な場合に起きる症状です。ひどくなると命に係わるアナフィラキシーショックと呼ばれる症状にまで進行します。
何科?治療法は
アレルギー検査のできる内科やアレルギー専門科(子供の場合は小児科)などを受診し、血液検査などによるアレルギー検査を受けます。
アレルギーの程度によって、原因となる食品を除去したりします。
食物アレルギーの注意点
食事中に吐き気がする症状が一回起きただけで食物アレルギーとは考えにくいですが、特定の食品を食べるたびに吐き気・嘔吐・腹痛を起こし、蕁麻疹などを伴ってい場合は、食物アレルギーの可能性があります。
その場合は、早めに病院受診して検査を受けましょう。
アレルギー反応が強い場合は、原因の食品と一緒に調理した食品でもアレルギー症状を起こすことがあります。
除去食のとり方には、注意が必要です。
(例:卵アレルギーがある場合、卵の入ったおでん汁の他の具を食べても、喉の粘膜が浮腫を起こして呼吸が苦しくなることがあります。)
ネット上で食事中に吐き気がする人の声
〇約一年前、食事中急に吐き気に襲われました。が吐く事が出来ず大変苦しい思いをしました。
その日は気を張り詰めていて水分もあまり取らず、お腹にきたのかなという感じでした
しかし、それから現在に至るまで波はあるものの何度も吐き気(嘔吐しない)に襲われる事が続いています。
お腹を満たすのが怖く外での食事を避けるようになり食べる量が減りました。また電車の椅子に座ると腹部が圧迫されてそこでもまた吐き気がしてきます。
ただ家での食事は平気なんです。
胃腸が弱っている感じはするのですが、あの時感じた吐き気の恐怖心から来ている気もします。
この症状は何なのでしょう。
またこの場合、何処で診てもらった良いのでしょうか。
●お返事
長く続く症状おつらいですね。吐き気のために、食事量も減っているというのは、健康のためにもよくないですから、早めに内科などを受診してみられてはいかがでしょうか?
胃・十二指腸潰瘍などの病気がある場合は、放置しておくことで症状が重くなるので、早めに治療した方がよいかと思います。
私なら、胃腸科・消化器内科などの病院を受診し、1年前からの症状を伝えます。
必要に応じて内視鏡検査などを受け、診断の後必要な治療を受けます。
診察・検査の結果、異常が無ければ不安も軽減すると思います。
また、脂肪分の多い食事や刺激物を控えるように心がけます。
最後に
食事中に吐き気がする原因は2つあることがよく分かりましたね。
食事中に吐き気がする症状を治すためには
・病院を受診して、検査・治療を受ける。
・脂肪の多い食事・暴飲暴食・早食いを避け、よくかんで食べる。
・ストレスをためない
以上のことが大切です。