足の裏にしこりができた!?
しこりと聞くと、不安になりますよね。
何かの病気なのか?なぜ、足裏にできるのか?
今回は、足の裏にしこりができる原因を調べてみました。
足の裏にしこりができる原因
足の裏にしこりができる原因この4つの病気が考えられます。
1、足底線維腫
2、魚の目
3、モートン病
4、ガングリオン
それぞれ見ていきましょう。
足底線維腫
概要
「足底線維腫」とは足の裏、特に土踏まずにある足底腱膜というところを中心にできる良性の腫瘍です。
増殖力が高いため、がんと勘違いをしてしまう人も少なくはないです。良性腫瘍なので、がん細胞に変化することはないです。
足底線維腫を発症すると、患部にしこりを感じるようになり、立っているだけでも足の裏にコリコリとした違和感がでます。
歩くと痛みが生じ、押さえると痛みがでるので日常生活に支障をきたすことがあります。
また、足指を返すと腫瘤部分が浮かび上がるのが特徴です。
足底線維腫の原因
・足の裏から足底腱膜への刺激が繰り返される事
・感染などが考えられています。
(健康サンダルの履き過ぎ・足ツボマッサージのやり過ぎなど)
症状
・足の裏の痛み
・足の裏の違和感
何科?治療法は?
整形外科を受診します。
・経過観察
(テーピングなどをして)
・薬物療法で鎮痛薬を処方
・ステロイド注射
・しこりが大きく、痛みを伴う場合や歩行に支障をきたす場合は手術により切除します
自分での対処
・履き心地が良い靴を履く(ハイヒールは控えましょう)
・インソールを靴に入れる(仕事上革靴やハイヒールを履く人)
・激しいスポーツは控えましょう
・土踏まずをマッサージします(自分で)
足底線維腫の注意点
・足底筋膜炎と勘違いされやすいので、腫瘤がある場合は足底線維腫です
・マッサージをしていて痛みが強くなってきた場合は、足底筋膜が断裂している可能性がありますので、すぐに病院を受診してください。
・足底線維腫は良性腫瘍であるため、良性腫瘍であっても悪性化によって、がんなどの悪性腫瘍に変異する事がないわけではないのでおかしいと感じたら病院を受診しましょう。
魚の目
概要
「魚の目」とは、足の裏や足の指の皮膚の角質層の部分が分厚くなってできる、
皮膚の症状のことです。中心部に芯があり痛みがある場合が多いのが特徴です。
皮膚の表面には「角質層」によっておおわれていて、バリアの役割をしています。
特に足の裏は分厚く、色々な原因で靴の中で繰り返し皮膚が刺激され続けると刺激を受けている部分の角質層は皮膚内部を守るためにさらに硬くなっていきます。
そうした刺激が1点に集中して加わり続けることで、角質層が円錐状の芯のように、
皮膚の内側に向かって肥えて、腫れて、厚くなって、魚の目となります。
また、魚の目は、中心にできる芯の部分が、まるで魚の眼のように見えるので、「ウオノメ」と呼ばれますが、正式には、「鶏眼(ケイガン)」という病名です。
魚の目の原因
・合わない靴を履いている
・歩き方のくせ
・糖尿病
・「開帳足」(足が横にベタッと広がる状態)
・冷え性
症状
・小さいこりができます。(中心部に芯があります)
・痛み
何科?治療法は?
皮膚科を受診します。
・芯を削る処置
・角質を柔らかくする作用がある「サリチル酸」が配合されている、スピール膏を使った治療です。
・重症の場合は、メスでの除去、レーザー治療などが行われることもあります
自分での対処
・痛いときは、患部に市販の魚の目保護パッドを貼り痛みを軽減する
・サイズの合わない靴を履かない
・ハイヒールのようなかかとの高い靴は止めておきましょう。
・歩き方に気を付けます
・冷え性の方は足先を冷やさないようにしましょう
魚の目の注意点
・自分で芯をとろうとするのはやめましょう。皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌が入って炎症を起こし、化膿したりすることもあるからです
・潰瘍などができている場合は、皮膚がんのことがありますので、病院を受診してください
・タコと間違えやすいですが自己判断せずに痛みがある場合は病院を受診しましょう
モートン病
概要
「モートン病」は、トーマス・G・モートン氏が発見した足の神経障害の一種です。
足の裏のしびれ・痛みが多くみられます。
特徴なのが、足の中指とくすり指の間に痛みを感じることが多いです。
ただ、足のどの指の間でも症状が起こることはあります。
足の裏の前あたりに繰り返される衝撃(背伸びなど)があると、そこで炎症が起こって神経が圧迫されて症状が出てきます。中年以降の女性に多くみられます。
モートン病にかかる人の9割が女性とされています。
モートン病の原因
原因は分かっておりません。
・サイズの合わないきつい靴を履いていると、足の神経が圧迫され、部位の近くの神経に良性の腫瘍(神経腫)ができます。
これが痛みの原因となります。
症状
足裏の足指の間に起こる
・痛み
・しびれ
・知覚障害
・腫れ
痛みで、眠れなくなったり、歩きにくくなります。ひどくなるとひざや腰、肩にまで痛みやこりを感じます。
何科?治療法は?
整形外科を受診します。
・保存療法
・運動療法
・炎症をしずめる働きのあるステロイドを注入することもあります
神経腫摘出…神経種が大きく硬く成長している場合には、神経種を摘出する手術を行うこともあります。
自分での対処
・インソールを使いましょう
・靴は自分に合ったものを履きましょう(ハイヒールなどは控えましょう)
・足を出来る限り休ませることも大切です
・中腰の姿勢は足先に負担がかかりやすいので気をつけましょう
・テーピング(専門医のもとに)
モートン病の注意点
・かかとの高いハイヒールや先が細くなっている靴、サイズの合わない靴などを履くと症状が出やすくなります。
・症状が悪化しないうちに早目に受診することが大切です。足の痛みやしびれはほかの病気の可能性もあります。病院を受診し、診断を受けましょう
・テーピングは、自己流ではなく、先生の指導を受けたうえで行ってください。
ガングリオン
概要
「ガングリオン」とは手首の関節などによくできる腫瘤のことです。
ゼリーのような液体が多くは皮膚表面近くに膨らんでできるこぶです。
通常は良性腫瘍です。
ガングリオンは然治癒する場合もありますが、大きくなって神経を圧迫すると痛みがでます。
女性に多く、発症年齢は20代~50代に多いのが特徴です。
手を使う人だけが、発症するというものでもなく、あらゆる人が発症の可能性があります。
足にもガングリオンは出来ることはあります。
ガングリオンの原因
原因は明らかになっていません。
外部の衝撃、精神的なストレスなどの要因でも発生するといわれていますが医学的根拠はありません。
ネット上で足の裏にしこりができる原因でお悩みの声
足の裏の土踏まずの辺りにしこりのようなものがあり、見た目にもボコッとしていて触ると痺れるように痛いです。
何年か前から痛むことがあったのですが、見た目には何ともなく触ると痛いなぁ、という程度で気にしていませんでした。
痛む回数が増し気付いたら膨らんでいて、最近では常に痛く更に足の指先が痺れるようになってきました。
眠れないほど痛みが強くなってきて、右足なので運転中もズキズキ。
何科が適切でしょうか?
何の症状に近いのでしょうか?
●お返事
足の裏のつちふまずの部分にしこりのようなものがあり、数年前からあったということ、さほど痛みもなく気に留めてなくて最近膨れ出し、痛みがでるようになってしまったのですね。
夜も眠れなく、右足なので日常生活にも支障がでてきていることで、右足は車の運転には、大切な部分です痛みが出てきているとなると大変だと思います。
私なら、整形外科を受診します。
モートン病などの病気も考えられますので、
眠れないほど痛みがあるとのことで、早い目に病院を受診し診断していただき対処をしましょう。
1日でも早く痛みから解放される日がくることを願っております。
最後に
普段はあまり気にしない足の裏。そこにしこり?とは思いつきにくいです。
仕事が、立ち仕事・動き回る仕事やまたスポーツされている方なら、足が疲れたりしてマッサージする機会も多いでしょう。
その時、足の裏も鏡などを使って見てみて下さい。
どの症状も早期発見が一番です。足が痛いと仕事や日常生活にも支障が出てしまいます。
異変に気づいたら早目に病院を受診しましょう