すね(脛)がつるって痛いですよね。
私もつった経験があるのでよくわかります。
いきなりつるので、対処できずに痛みを我慢するしかない人も多いかと思います。
今回は、すねがつる原因を調べてみました。
対処法も動画で説明していますので、記事後半まで是非、ご覧ください。
すね(脛)がつる原因とは?
私たちが身体を動かすときは、脳からの命令で筋肉を伸縮させています。
筋肉がつるという現象は、その際に何らかの問題で命令を受け取るセンサーが誤作動を起こして筋肉伸縮がうまくいかない状態です。
足のすねだけでなく、ふくらはぎやお尻、背中、お腹などにも起こり得ることです。
では、すね等がつる原因には何が考えられるのでしょう?
実は、この7つの可能性があります。
1. 運動不足
2. 疲労
3. 運動
4. 冷え
5. 加齢
6. 栄養不足
7. 水分不足
それぞれ見ていきましょう。
運動不足
概要
足のすね等がつる原因は、筋肉が緊張して異常収縮するためです。
普段からあまり運動をしていない人は、足のすねがつりやすくなることがあります。
運動不足ですねがつる原因
運動不足の人の場合は足の筋肉が弱くなっているので、筋肉の異常収縮を抑える機能がうまく働かないことがあるためすねがつりやすくなります。
疲労
概要
長時間の立ち仕事や長い距離を歩いたときなど、足に疲労がたまったときなどにもすね等がつることがあります。
疲労ですね等がつる原因
疲労で足が緊張している状態が長く続くと、足に異常な収縮が起こる原因になります。
これは疲労によって筋肉の異常収縮を抑える機能がうまく働かないことが原因と考えられます。
過度の運動
概要
運動不足でもすね等がつることがありますが、過度の運動で汗をたくさんかくことでもすねがつってしまうことがあります。
運動ですね等がつる原因
運動をして汗をたくさんかくと、体内のミネラルバランスが崩れてしまいます。
ミネラルバランスが崩れてしまうと筋肉の収縮を伝達する運動神経末端が暴走してしまうため、すねがつるといった症状が起こることがあります。
冷え
概要
エアコンで体が冷えてしまったり、冷え性の人など、体の血流が悪くなるとすね等がつりやすくなることがあります。
冷えですね等がつる原因
冷えで血流が悪くなると、体に栄養が行き渡らなくなり筋肉をコントロールするミネラルなどが不足するため、筋肉の収縮を抑えることがうまくできなくなります。
加齢
概要
加齢によって筋力が低下したり、柔軟性がなくなってくることですね等がつりやすくなることがあります。
加齢ですね等がつる原因
筋力が低下すると、血行が悪くなったり冷えやすくなったりするため、栄養不足になりすねがつりやすくなります。
また、加齢によって筋肉の収縮を抑えるセンサーの働きが悪くなるともいわれています。
栄養不足
概要
バランスの悪い食生活を続けているとミネラルが不足してすねがつりやすくなることがあります。
栄養不足ですね等がつる原因
筋肉の収縮をコントロールするためにはカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどのミネラルが必要です。
ダイエットなどで食事量を減らしたり、バランスの悪い食事を続けているとミネラルが不足して、筋肉の収縮をうまく抑えることができなくなります。
水分不足
概要
たくさん汗をかいたり、下痢や嘔吐で水分が不足すると、体内のミネラルバランスが崩れるためすね等がつりやすくなります。
水分不足ですね等がつる原因
水分が不足すると、ナトリウム・カリウムなどが減少してしまいミネラルバランスが崩れてしまいます。
運動をしたり、暑い場所で活動する際にはスポーツドリンクなどでこまめに水分補給をするように注意しましょう。
すねがつった時の対処法
すねがつった時には痛い場所を強く揉んだりするのは逆効果です。筋肉を傷つけて悪化させることもありますので絶対にやらないようにしましょう。
正しい対処法とは
・楽な姿勢をとってやさしくすねをマッサージする。
マッサージは痛い部分をさする程度で行います。
・すねをゆっくりと伸ばす
正座やつま先立ちをしてゆっくりと伸ばします。痛みが少し治まってから行いましょう。急激に伸ばすのは厳禁です。
・すねを蒸しタオルなどで温める
痛みが治まったら温めながらやさしくマッサージをすると効果的です。
足がつりやすい時の予防方法
・寝る前にストレッチをする
・お風呂で温めながらマッサージをする
・ウォーキングなどの運動をする
・水分をこまめに補給する
・バランスの良い食事をする
インターネット上ですねがつることで悩んでいる人の声
最近夜中に足をつることがあります。左足のすねの骨の左側の部分なのですがひざから足首まで、ひどいときは足の裏までつった感じになります。
ふくらはぎがつると足の親指をそらせば治りますが、足の指に触れると 痛さが増します。
そんなところがつったことがないのでどう対処すればいいのかわからず、ただただおさまるのを待つだけなのですが、なかなか治まらず、長いときで5分以上つったままです。
どういう対処がいいのか教えてください。
●お返事
すねがつるのって、とっても痛いのでお辛いですね。
すねがつる原因にはミネラルバランスの崩れや血行不良、疲労などが考えられます。
運動不足でもすねがつることがあります。
ウォーキングなどの筋肉の負担にならないような適度な運動をされるのもいいかもしれませんね。
また血行不良の場合には、
お風呂でマッサージすると効果的とのことです。血行も良くなり疲労も改善できるのでおすすめですよ。
お疲れなのかもしれませんので、しっかりと栄養を取ってゆっくりと休むことも大切です。
あまり頻繁にすねがつるようならば、一度整形外科などを受診してみるのもいいと思います。
症状が早く改善するといいですね。お大事にしてください。
参考書籍
■「足がよくつる」人のお助けBOOK―痛みを取るために自分でできること
足がつって痛みで目が覚めるのがこむら返り。そのどうしようもない痛みを即効で解消する方法を紹介する。
病気が原因で足のつりが起こる場合や足以外の筋肉がつるケースもあるので、病気原因別の対処法、筋肉のつりを予防する動作やミネラル不足を補う食生活など、さまざまな解決法を伝授していく。
<目次>
1 ふくらはぎが突然つるのはなぜ?
2 足がつったら運動療法でよくする
3 原因・症状別こむら返りの防ぎ方
4 ふくらはぎ以外の筋肉がつったときの応急処置法
5 睡眠中のこむら返りを防ぐ、寝る前のケア
6 こむら返りの再発を防ぐ生活習慣
7 こむら返りの再発を防ぐ食品
<著書について>
出沢 明(デザワアキラ):
医療法人明隆会理事長。出沢明PEDクリニック院長。医学博士。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科客員教授。日本整形外科学会専門医、脊椎脊髄病医、脊椎内視鏡下手術・技術認定医。 1980年千葉大学医学部卒業、1987年千葉大学医学部博士課程修了。国立横浜東病院整形外科医長、千葉市療育センター通園センター所長、帝京大学医学部附属溝口病院整形外科教授・整形外科科長などを経て現職。所属学会は日本内視鏡外科学会理事、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)理事・第5回会長、世界内視鏡脊椎外科学会・第7回会長、国際低侵襲脊椎外科学会日本代表など。脊椎・脊髄外科、股関節外科、電気生理学などが専門。 腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの腰の病気に対し、内視鏡を用いた体への負担が少ない手術法(PED、PELなど)を行う第一人者。これらの手術法はメディアで取り上げられたことで、予約が殺到して一時は手術が数年待ちに。痛みに苦しむ患者さんを少しでも早く治したいという思いから、2014年に出沢明PEDクリニックを開業。さらなる技術の向上と普及に向けて活発な活動を行っている。
最後に
すねやふくらはぎがつる原因は7つあることがよく分かりましたね。
すね等がつる症状を治すには
・寝る前にストレッチをする
・お風呂で温めながらマッサージをする
・ウォーキングなどの運動をする
・水分をこまめに補給する
・バランスの良い食事をする
以上のことが大切です。