お腹のしこりがある!?
私の場合、しこりと聞いて思い浮かぶのが「ガン?」なんて不安になったります。
恐いですが、すぐに病院へ行って検査もしてもらいます。
お腹は色んな臓器が集まっていますので、病気だった場合は早期発見が重要だと思うからです。
今回は、お腹にしこりができる原因を調べてみました。
お腹にしこりができる原因
お腹にしこりができる原因はこの5つの病気が考えられます。
1、便秘
2、がん(胃がん・大腸がん・肝がん)
3、女性特有の病気(子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍)
4、脂肪腫
5、粉瘤
それぞれ見ていきましょう。
便秘
病気の概要
一般に排便回数が週に3回以下と少なく排便困難を伴った場合をいいます。
排便困難とは、便が硬いがために排便時に痛みえお伴い便に血液がついてしまうことをいいます。
便秘の原因
習慣性便秘でいいますと、食事性、症候性、薬剤性があります。
便意を我慢すると拡張した腸から伝わる神経の刺激に鈍感になり便意が起きにくくなってきます。
そのような状態が続くと、たまった便によって直腸が広げられてしまい便が到達しても便意を生じなくなります。
病気の症状
・便回数の低下
・硬い便
・残便感
・腹痛
・腹部膨満感
・嘔吐
・食欲不振
何科?治療法は?
消化器科を受診します。
下剤や浣腸で直腸にたまった便を排出させます。
自分での対処
・起床後に冷たいジュースなどを飲んで、10分後や朝食後など決まった時間にトイレへいく習慣を身につけます。
・便器に座ることにより、腹圧が生じりやすくなり排便を促進させます。
・野菜、穀類、コンニャクで食物繊維を多く摂取する。
便秘の注意点
排便習慣の確立はとても時間のかかることですが焦らず生活習慣の改善をしていきましょう。
がん
病気の概要
・胃がんは胃の悪性新生物の95%を占める上皮性の悪性腫瘍です。
・大腸がんは大腸の6つの部位のどこかにできる悪性腫瘍です。
・肝がんは基礎疾患としてもっている慢性肝炎または肝硬変が肝がんへ発症します。
がんの原因
・胃がんはピロリ菌が胃の中にすみついているのも一つの原因といわれています。
・大腸がんは食生活の欧米化で特に動物性脂肪やたんぱく質の過剰摂取が原因といわれています。
・肝がんは、長期に肝細胞の破壊、再生を繰り返すことが肝がん発がんを起こしうるともいわれています。
病気の症状
自覚症状がないことが多いです。
健康診断で見つかることが多いです。
胃がんの場合
上腹部痛、腹部膨満感、食欲不振
進行がんの場合
上腹部にでこぼこの硬い腫瘤
大腸がんの場合
軽い腹痛、違和感大きくなってきますと腹部にしこり、貧血
直腸付近にできますと痔と間違えるような出血
肝がんの場合
大きくなると腹痛、お腹が張った感じ、肝機能の低下、黄疸、腹水の増加
何科?治療法は?
いずれも内科・消化器科を受診します。
進行度や患者さんの希望を考慮して治療法を決めます。
主に内視鏡や腹腔鏡を使った手術をします。
自分での対処
健康診断を定期的に受けることで早期発見ができます。
食生活の改善で予防できます。肝がんは肝臓に病気がないか知っておくことで予防できます。
がんの注意点
早期発見が何よりも大切です。定期的に健康診断を受け、所見に変わったことがあればすぐ病院を受診してください。
また、がんと診断されても、セカンドオピニオンを積極的に聞くことも大事なことです。
女性特有の病気
病気の概要
子宮筋腫は子宮筋層内の平滑筋成分から発生し女性ホルモン(エストロゲン)の働きによって発育する良性腫瘍のことです。
子宮内膜症は子宮内膜あるいは、それに似た組織が子宮内腔外の部位に発生し女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受けて増殖する病気のことです。
卵巣腫瘍は卵巣に腫れを生じた状態のことで、良性・悪性腫瘍と分かれます。
女性特有の病気の原因
子宮筋腫は原因が不明とされています。
子宮内膜症は子宮内膜移植説、体腔上皮化説の2つが考えられています。
卵巣腫瘍は多岐にわたりますが、一番多いのは胚細胞腫瘍と呼ばれ胎児が発生する段階の細胞が卵巣の内部で腫瘍を形成したものと考えられています。
病気の症状
子宮筋腫
・月経の出血量が増える
・貧血
・筋腫が大きくなると下腹部に腫瘤感、膨満感
子宮内膜症
・月経困難症(月経時以外の下腹部痛、性器出血、便秘、頻尿)
卵巣腫瘍
・腹部膨満感
・下腹部痛
・性器出血
・便秘
・頻尿
何科?治療法は?
婦人科、産婦人科を受診します。
いずれの病気も手術で切除というかたちですが患者さんの状態や状況など考慮し、手術の方法を決めます。
自分での対処
下腹部痛、不正出血、おりものの増加、腹部膨満感など、普段と異なることに気を付けておくことが大切です。
女性特有の病気の注意点
下腹部痛、不正出血や下腹部に膨満感がありウエストが大きくなった場合、太ったかなと思わずに一度婦人科を受診してください。
脂肪腫
病気の概要
皮膚の下にできる脂肪細胞のことです。良性の腫瘍です。
背部や肩、頸部にできやすいといわれています。
40代~50代の女性に多いといわれています。
柔らかいしこりが特徴です。
脂肪腫の原因
原因は不明とされています。ストレスが原因だともいわれています。
しかし、未だ医学的根拠と結びついておりません。
粉瘤
病気の概要
表皮にできた袋のようなしこりであり、良性の腫瘍です。
垢が排出されずに中に溜まっていくために、しこりとなって現れます。
しこりを圧迫すると、白く臭いのある脂のようなものが出できます。
粉瘤の原因
毛穴の一部分の組織が皮膚の深いところで袋状になっているといわれていますが、
原因は不明とされています。
ネット上でお腹のしこりについてお悩みの声
左上腹部に痛みを伴うしこりができました。考えられる病名を教えてください。
40歳男性です。身長176、体重75、喫煙者(20本/日)です。
2年前の人間ドックで「便潜血」と言われましたが、単なる痔だと思い再検査を受けていません。
1年前の人間ドックでは、「肝嚢胞」、「腎嚢胞」、「血液異常(リンバ球減少)」と言われ、血液異常に関して精密検査の指示がありましたが、放置しています。
1年位前から、飲み物が気管に入り、むせることが非常に多くなりました。(1日2~3回くらい毎日)
半年くらい前から、ひどい便秘になり、硬い便がまとめて出るか、逆に強い便意をもようしても、小指くらいの太さの便が小量しか出ない状態が続いています。便秘が続いたあとに突然ひどい下痢になることも時々あります。
ドックで指摘を受けた「肝嚢胞」は、みぞおちの約5センチ右側にあり、大きさは親指の頭くらいで普段は何の痛みもありませんが、体調不良の時に触ると少し痛い(虫刺されで腫れたところを触ったのと同じくらいで耐えられない痛みではなく、触らなければ無痛)。
「腎嚢胞」.は、左後背部でちょうど肋骨の背面部分の一番下端のすぐ下あたりに親指の頭くらいの大きさのがあって、こちらは触っても痛むことは全くありません。
今年の3月ころから、
①腹部膨満感(不快に感じる程度)
②みぞおちの少し左側あたりに不快感(特に食後。嘔吐するほどではない)
③背中の痛み(みぞおちの真裏より少し左側で「腎嚢胞」の位置より少し内側~腰にかけて)
※肩こりを強くした感じ。座っていると痛く、仰向けになるとほんの少し和らぐ。
という症状が出始めました。今年5月になると、左上腹部(みぞおちの肋骨分かれ目から下に10センチ、左に5センチ付近)に「肝嚢胞」と同じようなしこりができのたですが、こちらは「肝嚢胞」のような楕円形と違って、すこし形がいびつで触ると炎症を起こした部分を触るのと同じような痛みがあり、触った時には軽い吐き気を伴います。
●お返事
今現在の症状は、便がだしにくかったり下痢状態。そして腹部膨満感やみぞおちあたりの不快感、背部痛。
みぞおちの近くにしこりがあり、さわると痛みがある、人間ドッグで受けた便潜血に陽性があったのですね。
色々な自覚症状が出ていて不安になりますよね。
私なら消化器科を受診します。
再検査も含め、セカンドオピニオンも視野に入れていきます。
なので早く検査を受け診断をしてもらうことで、何だろう?というストレスも減ります。
早期発見が大事かと思います。
他の疾患もあるかもしれません。どうかお大事になさってください。
最後に
お腹にしこりができる原因は、様々な病気があることが分かりました。
同じ様な症状でも全然違います。
早く診断してもらい治療を始めたほうがいい場合とそうでない場合。
あと自分自身でや普段と違う症状があったり健康診断で所見があった場合は、すぐ病院を受診してください。どの病気でもそうですが、早期発見が大切です。