お尻の穴がかゆい！
恥ずかしくて誰にも言えない感じがありますね。
体の中でも不衛生な部分ではあるのでいつかゆみが出てもおかしくないのでは？と個人的には思いますが、
このお尻の穴（肛門）のかゆみが続くようですと、病気の可能性も疑います。
今回は、お尻の穴（肛門）がかゆい原因を調べてみました。
お尻の穴（肛門）がかゆい原因は？
お尻の穴（肛門）がかゆい原因はこの6つの可能性があります。
1.痔
2.ギョウ虫
3.皮膚カンジダ症
4.肛門掻痒症
5.接触皮膚炎
6.尖圭コンジローマ
それぞれ見ていきましょう。
痔
概要
肛門周辺の血管が圧迫されて発生する疾病の総称です。いぼ痔・切れ痔・痔ろうの3種類に分かれます。
人に言いづらい病気であるため、悪化して手術が必要になってしまう人も多いと言われています。
痔でお尻の穴（肛門）がかゆい原因
切れた部分が治りかける、腸液が漏れて皮膚を刺激する、また蒸れなどでかゆくなることがあります。
かゆみがひどいからと搔いて刺激してしまうと悪化することもありますので、患部は清潔に保ちましょう。
症状
・排便時にうっ血して痛みを伴う
・排便時に痛み、裂傷のため出血する
・排便時に鈍い痛みと違和感、発熱することもある
何科？治療法は
肛門科を受診しましょう。
近くに肛門科がない場合は、外科または消化器科を受診します。
多くは外用薬が処方されますが、ひどい場合は手術を行うこともあります。
自分での対処
・食生活のバランスに気をつける
・清潔に保つ
・タバコを控える
痔の注意点
軽度のものであれば自然治癒することもありますが、悪化しやすい病気なのでなるべく早めに受診をしましょう。
特に痔ろうは最近感染して化膿しているので放置していると、膿のトンネルができてしまいます。
ギョウ虫
概要
寄生虫の感染症のひとつです。
子供に多い感染症ですが、家族間や集団感染するので大人にも見られることがあり、盲腸の原因のひとつとも言われています。
ギョウ虫でお尻の穴（肛門）がかゆい原因
盲腸に寄生しているギョウ虫は、夜中に這い出してきて肛門付近に産卵をします。肛門付近をギョウ虫が動き回るために強いかゆみを感じるのです。
症状
・肛門付近の強いかゆみ
・睡眠障害
・集中力低下
何科？治療法は
感染症内科を受診します。
近くにない場合は内科を受診し、寄生虫の検査を行います。
ギョウ虫が確認できれば駆虫薬が処方されます。
自分での対処
・爪を短くする
・手洗いをする
・布団やカバー、タオルなどをマメに洗う
ギョウ虫の注意点
ギョウ虫を放置しておくと、膀胱炎や子宮内膜症の原因となる場合もあります。
また周囲への感染が心配されるので早めの受診をして駆虫しましょう。
皮膚カンジダ症
概要
皮膚カンジダ細菌による、わきの下や指の間などの湿っていて摩擦が起きやすい部位に起きやすい、皮膚の感染症です。
カンジダはカビの一種の常在菌で誰もが保菌者ですが、免疫力が低下しているなど条件が重なったときに発症します。
皮膚カンジダ症でお尻の穴（肛門）がかゆい原因
通気の悪い体の部位に現れやすいので、常に下着で覆われていて蒸れやすい股部にも発症しやすい感染症です。
関節の擦れた部分に赤い発疹と小さな水泡がみられ、かゆみを伴うこともあります。
症状
・ニキビ状の発疹
・赤み、腫れ
・かゆみ
・白い皮が剥ける
何科？治療法は？
皮膚科を受診し、患部の検査を受けることで原因が特定されます。
抗真菌の外用薬が処方されますが、かゆみが強い場合は内服のかゆみ止めも併せて処方されることもあります。
自分での対処
・患部を清潔にする
・下着の素材を変える
・疲れを溜めない
皮膚カンジダ症の注意点
皮膚カンジダ症は誰もがかかる可能性があるため、軽度であれば自然治癒することもあります。
しかし、放置しておくとますます菌は繁殖し、かゆみと炎症が増し、治癒までに時間がかかるため跡が残ってしまうこともあります。
肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)
概要
何らかの原因で肛門がかゆみを感じる状態の総称です。
原因が不明の特発性、また原因が特定できる続発性に別けられます。
肛門掻痒症でお尻の穴（肛門）がかゆい原因
排便時の痛みやかぶれからくる皮膚の炎症、肛門周辺のポリープ、雑菌などが入り込み起こした炎症、排便処理時の摩擦、などの皮膚への刺激が原因となりかゆみを感じます。
接触性皮膚炎
概要
皮膚に接触した物質からなんらかの刺激を受けることによって、皮膚が起こす炎症のことです。
いわゆる「かぶれ」といわれます。強い刺激による急性のものと、弱い刺激を長時間受けて起こる慢性のものがあります。
接触性皮膚炎でお尻の穴（肛門）がかゆい原因
下着の素材が合わない、石鹸や尿などが洗い流されずに残っていると、皮膚にとって刺激になりやすいために炎症を起こし、かゆみを伴う赤い発疹ができることがあります。
尖圭（せんけい）コンジローマ
概要
HPVウイルスによる感染症です。皮膚や粘膜の接触で感染するので、性行為をすることで人から人へ感染します。
HPVウイルスには良性と悪性があり、悪性HPVウイルスは子宮がんの原因になるといわれています。
尖圭コンジローマでお尻の穴（肛門）がかゆい原因
感染すると陰部や肛門などに茶色またはピンク色のイボができます。
ほとんどは自覚症状がありませんが、軽い痛みやかゆみを伴うことがあります。
自然治癒することもありますが、悪化するとますますイボが大きくなってしまいます。
ネットでお尻の穴（肛門）がかゆいことでお悩みの人の声
肛門がかゆいんです・・・これなんでしょう？
なんにもしていない時でも肛門がかゆくてよくかいています。
夜寝るときでもしばらくかいているときもあります。
中に指を入れたりとかではなく、肛門のまわりというか穴のまわりというか・・・。
たまに大便をすませトイレットペーパーで拭くと血が付いていることもあるのですが、
何か関係がありますか？
病気とかは思っていませんが、直す方法（薬）があればぜひ教えてください。
たまに、肛門が濡れている（湿っている）ときもあります・・・
これってなんでしょうか？
ご回答よろしくお願いします。
回答
かゆみがしばらく続くとのことで、気になりますね。
ご質問の症状ですが、痔の症状に似ていると思いました。
排便時に少量出血があるとのことなので、切れ痔が治りかけでかゆみがあるのかもしれません。
また肛門が湿っているということなので、痔ろうで膿が出ている可能性も考えられます。
私なら、
患部を清潔に保ち、通気性の良い下着をつけてしばらく様子を見ます。
それでも症状が治まらない場合は、肛門科を受診します。
最後に
お尻の穴（肛門）がかゆい原因は6つの要因が考えられることが分かりましたね。
早く治すためには
清潔を保つ
食生活に気を付ける
通気性の良い下着を身に着ける
以上のことが大切です。