甲状腺が腫れている?喉らへんなのかな?
甲状腺は喉仏あたりにあります。
自分で甲状腺が腫れているかどうかを判断するのは難しいかもしれません。
甲状腺の症状は更年期障害・糖尿病・うつ病などほかの症状と間違われることもあるそうなので、不安になった時点で病院で診てもらうのが確実です。
今回は、甲状腺が腫れる原因を調べてみました。
甲状腺が腫れる原因とは?
甲状腺が腫れる原因はこの6つの可能性があります。
1. びまん性甲状腺腫
2. バセドウ病
3. 橋本病
4. 亜急性甲状腺炎
5. 急性化膿性甲状腺炎
6. 甲状腺腫瘍
それぞれ見ていきましょう。
びまん性甲状腺腫
概要
びまん性甲状腺腫とは、甲状腺に炎症や腫瘍などの異常が見られないのに、甲状腺が腫れている状態のことをいいます。
びまん性というのは、病変が広がっているとか蔓延しているという状態のことです。
甲状腺の機能の低下などは見られませんが、腫れが大きくなりすぎると気管が圧迫されて呼吸がしにくくなることもあります。
びまん性甲状腺腫で甲状腺が腫れる原因
遺伝やヨードの過剰摂取もしくは不足などが原因ではないかと考えられていますが、はっきりとした原因は解明されていません。
思春期や妊娠中の若い女性に多くみられる病気です。
症状
特に症状はありません
何科?治療法は
内分泌科や内科を受診します。
血液検査やエコー検査などを定期的に行う必要があります。
自分での対処
・定期的に検診を受ける
びまん性甲状腺腫の注意点
びまん性甲状腺腫は特に治療を必要としない病気ですが、将来橋本病やパセドウ病などの他の病気になる可能性があるため注意が必要です。
定期的に検査を受けることで、病気の変化への早期発見につながります。
パセドウ病
概要
パセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
息切れや疲労感、ほてりやのぼせ、イライラ、発汗の増加など全身に症状が現れます。
20代から30代の若い女性に多くみられ、その数は男性の約4倍にもなります。
パセドウ病で甲状腺が腫れる原因
パセドウ病は環境の変化やそのストレスが引き金になるといわれています。
また喫煙をする人に多いことも知られています。
症状
・息切れ、動悸
・ほてりやのぼせ
・発汗の増加
・軟便、下痢
・イライラ
何科?治療法は
内分泌科、または内科を受診するといいでしょう。
血液検査で甲状腺ホルモンの数値を測定する検査などを行います。
薬物による治療や放射線、手術による治療などを行います。
自分での対処
・ストレスを溜めない
・しっかり睡眠を取る
・喫煙する
パセドウ病の注意点
パセドウ病は合併症が起こることがあります。
高熱や下痢、嘔吐、意識障害などの症状が起こる「甲状腺クリーゼ」や手足に力が入らなくなる
「甲状腺中毒性周期性四肢麻痺」、心不全・不整脈などの心臓病などがあげられます。
橋本病
概要
橋本病は、甲状腺機能低下症とも呼ばれている、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。
30代から40代の女性に多くみられ、イライラや不安感などの症状から、更年期障害などと間違われやすい病気です。
橋本病で甲状腺が腫れる原因
体を守る役割のリンパ球などの免疫系が何らかの原因で暴走し、甲状腺を攻撃してしまうことで起こります。
食生活やストレスが原因と考えられていますが、はっきりとはわかっていません。
症状
・倦怠感
・無気力
・記憶力の低下
・体重増加
・多汗
何科?治療法は
内分泌科や内科を受診します。
甲状腺ホルモン薬などを服用して不足している甲状腺ホルモンを補います。
自分での対処
・ストレスを溜めない
・バランスのよい食事を取る
橋本病の注意点
橋本病は症状や発症年齢が更年期障害と間違いやすい病気です。
また、同じ自己免疫性疾患にパセドウ病があり、このパセドウ病とも症状が似ていて混同されやすいため注意が必要です。
亜急性甲状腺炎
概要
一過性の甲状腺の炎症で、腫れや痛みが起こります。
30代から40代の女性に多く見られる病気です。
亜急性甲状腺炎で甲状腺が腫れる原因
はっきりとした原因はわかっていませんが、甲状腺が腫れる前にのどや鼻の炎症を起こしている場合が多いため、ウィルスの感染によるものではないかと考えられています。
急性化膿性甲状腺炎
概要
急性化膿性甲状腺炎は、甲状腺やその周辺に炎症が起こる病気です。
強い痛みや発熱などの症状が起こります。
急性化膿性甲状腺炎で甲状腺が腫れる原因
亜急性甲状腺炎がウィルスに感染して起こるのに対して、急性化膿性甲状腺炎は細菌に感染して起こる炎症です。
多くは15歳以下の子供に多くみられます。
甲状腺腫瘍
概要
甲状腺にできる腫瘍は良性の腫瘍と悪性腫瘍(がん)に別けられます。
良性であっても悪性であっても、腫れが見られるだけで症状が出ないことが多いのが特徴です。
甲状腺腫瘍で甲状腺が腫れる原因
原因ははっきりとはわかっていません。
甲状腺のがんは男性よりも女性に多く、男性の約5倍にのぼるといわれています。
甲状腺のがんは進行が遅く治療のしやすいがんと言われています。
ネット上で甲状腺が腫れることで悩んでいる人の声
甲状腺の痛みについてです。
2週間ほど前から急な動悸、頻脈があり1週間前から首筋前方に違和感があります。
腫れは見られませんが食べ物、飲み物、唾液を飲み込む際に痛みが走ります。
昨日病院にいき、エコーとレントゲンをとりましたが特別異常はないと言われました。
痛みが出てる場所は甲状腺で間違いないと言われました。
結果が結果なので気のせいだということで納得して帰りましたが…やはり嚥下の際毎回おさえるような痛みが走ります。
激しい痛みは嚥下の際だけで、普段はたまに痛みますが違和感ありといった具合です。
血液検査などもしていないので本当に気のせいなのか気になり質問させて頂きました。
甲状腺の異常でエコーやレントゲンで症状が見られないものはあるのでしょうか?
それともそもそも甲状腺ではなくリンパの異常など他の箇所でしょうか…。
病院にいくにも、異常なしと言われてしまったので行きづらくて…。
すみませんが回答お待ちしております!
お返事
喉の痛み、お辛いですね。
症状から考えると、亜急性甲状腺炎なのではないかなと感じました。
亜急性甲状腺炎は血液検査をするとわかると思いますので、行きづらい場合には別の病院で診てもらってはいかがでしょうか?
私なら、別の内分泌科か内科を受診して診てもらいます。
症状をしっかりお話しして血液検査をしてもらってくださいね。
ホルモン剤などを処方してもらうと痛みが改善されると思いますよ。
亜急性甲状腺炎はもともと自然に治癒することも多い病気だそうです。
あまり心配されなくても大丈夫だと思いますが、痛みが強い場合はお医者さんに相談してみてくださいね。
どうかお大事にしてください。
最後に
甲状腺が腫れる原因は6つあることがよく分かりましたね。
甲状腺が腫れる症状を治すには
・定期的に検診を受ける
・ストレスを溜めない
・しっかり睡眠を取る
・喫煙する
・バランスのよい食事を取る
以上のことが大切です。