手首が腫れて痛い!
私の友人はマッサージ師をしていますが、ある時から手首の痛みで悩まされていました。
施術後は、腫れと痛みが出てきて、病院で調べてもらったらガングリオンでした。
仕事も休めず、なかなか治らず大変な思いしていました。
友人はガングリオンでしたが、他にも病気があるみたいです。
今回は、手首の腫れと痛みの原因を調べてみました。
手首が腫れる原因
手首が腫れる原因はこの5つの可能性があります。
1.ドケルバン病
2.TFCC損傷
3.関節リウマチ
4.ガングリオン
5.キーンベック病
それぞれ見ていきましょう。
ドケルバン病
概要
ドケルバン病は、親指と親指の付け根の部分が痛くなり手首が腫れる腱鞘炎の一種の事をいいます。
20代から50代の女性に多くみられます。
ドケルバン病で手首が腫れる原因
手首の親指側には2本の腱が通るトンネルのような腱鞘という部分があり、この部分に何かしら炎症が起こると腱の動きが悪くなる場合があります。
この炎症によって、手首が腫れたり赤くなったり熱くなったりします。
症状
・物を掴んだりすると痛みが増す
・親指を動かすときに痛みが広がる
・親指を使いすぎると炎症が起こりやすくなる
何科?治療法は
整形外科を受診しましょう。レントゲン検査をして腫瘍などがないかを確認します。
また、親指を小指側に曲げて手首が痛むかどうかを確認します。
診断されたら、指を使わないようにする事や湿布薬や塗り薬などを使用して治療します。
それでも痛みがある場合は、ステロイド注射を打ったり手術をする場合もあります。
自分での対処
・パソコン等指を酷使する作業をする時は合間に手を休める時間をとる
・ストレッチをして予防する
・手首が腫れた時は患部を冷やす
ドケルバン病の注意点
・腱鞘炎にならないよう注意する
・女性の場合はホルモンバランスの影響も考えられるので、バランスを崩さないような生活を心がける
・手首に痛みがでたらしばらくは手を安静にする
TFCC損傷
概要
TFCC損傷とは、手首の外側の衝撃を吸収するクッションのような役割をするTFCC(手首にある三角繊維軟骨複合体のこと)という組織を損傷することをいいます。
TFCC損傷で手首が腫れる原因
交通事故などの外傷による場合や手首を酷使した仕事をする人が発生することが知られています。
この手首の外傷や酷使が、手首が腫れを引き起こす原因となります。
症状
・腕を回す際、手首の小指側に痛みを感じる
・手首を小指側に動かす際、痛みを伴う
・手首が腫れてくる
何科?治療法は
整形外科を受診しましょう。
TFCCは軟骨組織のためレントゲン検査では怪我の状態を知ることができません。
よってMRIなどで検査をします。診断されると、ギプス等で固定する保存療法かステロイド注射や手術等の治療法がとられます。
自分での対処
・手首を酷使するような運動(テニス等)はしばらく休む
・低脂肪高たんぱくなものを食べる(鶏肉等))
・手首用サポーター等をしっかり巻いて状態が悪化しないようにする
TFCC損傷の注意点
・早期治療が完治への最短ルートになるので医療機関を早目に受診する
・発症してからも手首を酷使していると完治まで6か月以上かかる場合もある
・手首の痛みを感じてから1週間経過しても症状が改善しない場合は医療機関を受診する
関節リウマチ
概要
免疫の異常により関節に炎症が続き徐々に破壊され機能障害を起こします。関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形が起こる病気です。
関節リウマチで手首が腫れる原因
関節リウマチは関節(骨と骨をつなぐ部分)に起こる炎症から引き起こされる関節の腫れと痛みが特徴的な症状です。
関節には手首も含まれます。
この炎症は組織が傷ついたときに修復を行おうと身体が起こす防御反応で、自分の免疫が自分自身を攻撃し炎症を起します。
症状
・朝起きると手や関節が痛む
・手がこわばる
・病気が進行すると骨が変形する
何科?治療法は
整形外科を受診しましょう。
薬物療法、手術療法、リハビリテーションなどの治療法がありますが、薬物療法が基本となります。早期発見・治療をすれば症状が改善する薬が増え、手術まで至る方は減少しています。
自分での対処
・禁煙する
・関節(手首)を酷使しない
・腸内環境を整える(昨今、腸内環境の善し悪しは免疫力に影響すると言われています)
関節リウマチの注意点
・年齢が若いからといって油断しない
・朝、関節がこわばる症状がでたら早期に医療機関を受診する(早期治療が大切)
・自己判断で服薬を止めない
ガングリオン
概要
ガングリオンとは、2cm~3cm程度の骨のようなしこりが足、指、手首の付け根、手の甲、膝、足首など様々な部分にできることをいいます。
しこりといっても悪性の腫瘍ではないので心配はありません。
ガングリオンで手首が腫れる原因
関節などには、曲げたりする動作をしやすくするための潤滑油みたいなものがあり、この液をつくる細胞が何らかの異常で粘液をつくりそれが関節を包んでいる袋に溜まっていき袋状に膨らんでしまいます。
その結果、手首が腫れてしまします。
キーンベック病
概要
キーンベック病とは、月状骨(手首(手関節)に8つある骨の1つが)つぶれて扁平化する病気をいいます。月状骨は、周囲が軟骨に囲まれていて血流があまり良くないため障害が発生し壊死しやすい骨です。
キーンベック病で手首が腫れる原因
原因は不明ですが、手を頻繁に使う職業の男性に多く見られる一方で明らかな外傷のない女性、高齢者にもみられます。月状骨の小さなはっきりしない骨折が原因とも考えられています。
ネット上で手首が腫れた人の声
手首が腫れるという症状に悩む方は結構いるようです。
インターネットでこんな質問がされていました。
<質問>
小指側の手のひら~手首の腫れ等について。
3月30日より左小指・薬指の痺れを感じ、3日後には握力は反対の手の半分ほど、そしてその次の日には左小指・薬指がほぼ開かなくなりました。
整形外科を2件まわり頚椎・肘のレントゲンを撮りましたが原因はわからず、総合病院へ紹介状をもらい受診しました。
そこでも頚椎・肘・手首のレントゲン、そして肘と手首の超音波エコーも撮りましたが原因はわかりませんでした。
そのときには小指側の手のひら~手首に熱感・圧痛・腫れがあり、触れるのもつらく捻じれば激痛が走るのでその部分は大丈夫かと問うと、特に返答はありませんでした。
不安で色々調べたら、TFCC損傷?が似ているなぁと思うのですがエコーでもわからないものでしょうか?
症状は、
・小指側の手のひら~手首に熱感・圧痛・腫れ
・手首の骨が反対より出っ張っている。
・小指の麻痺、上手く開かず力が入らない(動かすことは出来ます)
・捻る、物を持ち上げる等の動きで手首に激痛が走るです。
担当医(手の外科専門医)は小指・薬指の痺れから肘部菅症候群(尺骨神経麻痺)だと決めているようで、手首の痛みや腫れを訴えてもスルーでした。
週末には神経伝導速度検査と頚椎のMRIを撮る予定ですが、手首は関係ないのでしょうか…。
一週間であまりに酷くなり原因がわからず不安です。
<回答>
医師からはっきりとした病名を告げられても、症状が落ち着かなかったり治療方法が定まらなかったりすると、とても不安になりますよね。
自分は手首の症状が心配なのに医師は指からの症状だと言うし・・・とどうしたらいいのかわからなくなると思います。
私なら医師にMRIを受けたい旨話し、自分で調べてみたところTFCC損傷ではないかと思ったことを伝えてみます。
質問者様は手の外科専門医を受診していらっしゃるので、自分が思っている病名と医師が思う病名の違いを丁寧に説明してもらえるかもしれません。
それによって、質問者様の不安も解消されるかもしれないですしね。
ちなみに、私も質問者様はガングリオンかTFCC損傷かと思いました。
質問者様の「手首の骨が出ている」という症状から手首に良性のこぶが出来るガングリオンの可能性もあるかなと思いました。
いずれにせよ、神経伝導速度検査と頚椎のMRIを撮る予定との事ですので、納得の診断になるといいですね。質問者様が不安から解消されますように。
最後に
手首が腫れる原因はドケルバン病やTFCC損傷、関節リウマチ、ガングリオン、キーンベック病が原因だとわかりました。
・生活習慣病にならない生活を心がける
・手首を使う作業をする時は合間に休憩をはさむ
・痛みや腫れがでてきたら早めに医療機関を受診する
以上のことに注意しながら生活してみて下さい。
皆様が快適な毎日を送れますように。