かかとにしびれがある!
私は右足のかかとにしびれが出たことがあります。
近くの整骨院に行ったら、足の裏の疾患でした。(本文に出てきます。)
立ち仕事のせいで、足の裏からかかとにかけて負担が蓄積していたようです。
働きながらの治療でしたので、
2週間くらいかかりましたが今は治っています。
かかとがしびれていると歩くのも何か変な感じがしますよね。
今回は、かかとのしびれ!3つの原因を調べてみました。
かかとのしびれがある原因
かかとのしびれがある原因はこの3つの可能性があります。
1.足根管症候群
2.足底筋膜炎
3.バージャー病
それぞれ見ていきましょう。
足根管症候群
概要
足の内側のくるぶしの下を通っている神経や筋、血管の通り道である足根管という神経や血管が圧迫されることで足裏がしびれる症状をいいます。
足根管症候群でかかとのしびれがある原因
足根管症候群は、一般的に運動が発症のきっかけとなることが多いようです。
足首のねんざや骨折などの外傷、また、足首の変形などによって神経が圧迫されてしまうことも原因となります。
症状
・痛みや痺れがある
・足裏に何かが張り付いているような違和感がある
・片足だけ症状がでる
・足の裏が分厚くなったように感じる
・足裏のつま先側の前方部分にしびれを感じる
・就寝時や夜間に痛みが強くなる
・足首を動かすと足裏が激しく痛む
何科?治療法は
整形外科へ行き、足を軽くたたいて痛みがどこまで広がるかチネル徴候が出るかどうか検査します。
足が部分的に負荷がかからないよう機能するようなインソールを用いる、後脛骨筋などをマッサージするなどがこの症状に良い治療法とされています。
自分での対処
・運動時は事前ストレッチを入念に行う
・足裏を鍛える(YouTube動画参照)
・足首の怪我に注意する
・転倒しないような靴を選ぶ
足裏・足趾のトレーニング/ザムスト【ZAMST】
足根管症候群の注意点
・少しでも足裏に痛みを感じたら医療機関を受診する
・鍼灸治療など自分にあった治療法を選ぶ
また足裏全体にしびれを感じる場合は糖尿病を疑った方が良い場合もあります。
気になる症状があれば早めに医療機関で診察してもらいましょう。
足底筋膜炎
概要
足の指の付け根からかかとまで足の裏にある腱組織・足底筋膜に細かい炎症が起き、小さな断裂を起こすことで痛みをもたらす症状のことをいいます。
底筋膜炎でかかとのしびれがある原因
クッションのような役割をしている足底筋膜に何度も繰り返し負荷がかかることで、足底筋膜に細かい断裂が入り、炎症が起こる事が原因とされています。
症状
・歩行時に足裏に痛みがある
・走ると痛みが歩行時よりも強くなる
・足裏でもかかと部分が一番痛む
何科?治療法は
整形外科の受診をしましょう。
病院によっては湿布や塗り薬を処方するところもあるようですが、足底筋膜炎の治療で大事なことはまず、休息と安静です。
無理をして歩行や運動を重ねてしまうとより炎症が悪化しますので、一度しっかりと足を休ませる事が大切です。
自分での対処
・体重管理をする(増えすぎに注意)
・痛みを感じたらマラソンやウォーキングなどの運動は一旦休む
・足に負荷をかけない生活を心がける
足底筋膜炎の注意点
・スポーツなどにより頻繁に足に負荷がかかる方は炎症を起こしやすいため休足日を作る
・肥満などにより歩行時や起立時に常に足に負荷がかかる方は炎症が起こらないよう減量する
バージャー病
概要
報告者の名前をつけてバージャー病と名づけられた病気で、四肢の末梢血管に閉塞をきたす疾患です。
この病気の患者は9対1で男性の方が多く、推計約1万人の患者がいるとされています。
バージャー病でかかとのしびれがある原因
原因は不明ですが、四肢末梢血管の炎症が原因と考えられています。
明確には証明されていませんが、この病気になり易い遺伝的素因を持った方に起こりやすい傾向があるようです。
症状
・指趾の冷感やしびれ感
・長い距離を歩くと足が痛くなり歩行困難となるがひと休みすると再び痛みなく歩行できる
・激しい痛み(疼痛)
・潰瘍を形成し壊死する事もある
何科?治療法は
血管の病のため、循環器科や血管内科外科へ行くのがよいでしょう。
臨床・理学的所見でおおよその診断は可能ですが、確定診断には血管造影が是非とも必要な検査です。
血栓を防ぐために禁煙をする、手足を傷付けないよう保護する、服薬などの治療方法があります。
自分での対処
・喫煙者は血栓予防のため禁煙をする
・歯周病予防のため定期的に歯科医院を受診する
・タバコの煙が多いところへ行くことを避ける(受動喫煙防止)
バージャー病の注意点
・病状を悪化させないよう絶対に禁煙する
・健康な血管でいられるよう食生活に気を付ける
ネット上でかかとのしびれでお悩みの人の声
かかとのしびれ、自分以外にも悩んでいる人はいるようです。
インターネット上でこんな質問がありました。
<質問>
足の裏側の痺れについて
右足裏かかと付近がずっと麻痺というか感覚が鈍いです。
正確にはかかとではなく、かかとと足の裏の境目前辺り(かかとの右外側の上)が痺れています。
仕事は毎日が激しい運動をするような仕事なので何か疲労か一時的なケガかと思いましたが3ヶ月たっても痺れています。
痺れは日常に支障はなく全く気にもなりませんが触ると感覚が薄いなと確認できます。
少し怖いのですが病院に行くのもなと思い放置していました。
最近特に気になってきたのでご回答よろしくお願いします
<回答>
少しの痛みだと「疲れ」と感じ、そのまま放置しがちですよね。
同じような方は大勢いらっしゃると思います。数日~1週間程度で痛みが自然と消えていくなら放置しても構わないかもしれませんが、
今回の場合、3か月たっても足裏が痺れているとのこと・・・これは放置しておく事をおすすめしません。
私なら、まず怪我を疑い整形外科を受診します。
おそらく捻挫や骨折などの程度であればレントゲン撮影で診断してもらえます。
もしレントゲン撮影などでわからない病気であれば病気が予測される診療科に紹介状を出してくれるでしょう。
足裏の痺れには考えられる病気がいくつかあります。中には難病指定されている病気もあります。
「ちょっと痛いな」が思わぬ大病だったりする事もあるかもしれません。
足は身体の中でも毎日必ず使う部分です。当たり前に使っている物が使えないと不便ですよね。
病名を早期に判明させ治療を受け一刻も早く完治する事が大切です。
最後に
かかとがしびれるのは、足根管症候群や足底筋膜炎やバージャー病が原因だとわかりました。
ぜひ以下の点に注意しながら生活してみて下さい。
・適度な運動をする
・体重を年齢平均に保つようにする
・禁煙をする
・足裏に痛みだけではなく痺れを感じたら医療機関を受診する
お大事にしてください。皆様の毎日が健康でありますように。