動悸で息苦しい原因とは?
動悸で息苦しい原因はこの5つの可能性があります。
1. 不整脈や心不全などの心疾患
2. 呼吸器系の疾患
3. 甲状腺機能亢進症
4. うつ病などの精神疾患や緊張やストレスなど精神的なもの
5. 更年期障害
それぞれ見ていきましょう。
不整脈や心不全などの心疾患
概要
心疾患とは、不整脈や心不全などの心臓の疾患のことです。
心疾患は不整脈や心不全の他に、動脈硬化や狭心症などいろいろな疾患があり、その要因も様々です。
心疾患で動悸で息苦しい原因
心臓は収縮と拡張を繰り返しながら全身に血液を循環させる働きをしています。
心臓を取り巻く冠動脈や心臓自体に何らかの異常が起きることで、動悸、息苦しい、胸が痛い、などの症状が起こります。
心疾患は様々なことが原因となりますが、高血圧、高血糖、肥満など、生活習慣が原因してることが多いといわれています。
症状
・動悸
・息苦しさ
・胸の痛み
・疲労感
・失神
何科?治療法は
内科や循環器科を受診します。
どんな疾患が原因で動悸や息苦しさの症状が出ているのかを調べます。
原因疾患に合わせて薬物療法や外科手術などを行い治療をします。
自分での対処
・バランスの良い食事をして、食べ過ぎないようにする
・体脂肪や血圧などの自己管理をする。
・禁煙する
・適度に運動をする
不整脈や心不全などの心疾患の注意点
動脈硬化などが起こると血管が狭くなったり、血管が詰まってしまい、心臓の機能が停止してしまう恐れもあります。
処置が遅れると生命にかかわることもあるため注意が必要です。
胸の痛みや動悸、息苦しさがみられた場合には早めに受診するようにしてください。
呼吸器系の疾患
概要
肺がんや気管支喘息、肺気腫などの呼吸器の疾患のことです。
呼吸器に何らかの疾患があると、呼吸が浅くなったり、息苦しさや動悸を感じることがあります。
呼吸器系の疾患で動悸で息苦しい原因
呼吸器疾患は様々なものがあります。
疾患によって、アレルギー、喫煙、細菌やウィルス感染によるものなど原因は様々です。
症状
・動悸
・息苦しさ
・咳
・喘鳴
・呼吸困難
何科?治療法は
内科・呼吸器内科・呼吸器外科などを受診します。
原因疾患を特定するためにレントゲン写真、胸部CT検査、血液検査、肺機能検査など症状に合わせて検査を行います。
自分での対処
・適度に運動をする
・急激な温度差に気をつける
・お酒を控える
・禁煙をする
・ストレスを溜めない
・ハウスダストなどのアレルギーの原因となるものを排除する
呼吸器系の疾患の注意点
気管支喘息など重度の発作が起きてしまうと、酸素不足により呼吸困難に陥ることがあります。
また、肺炎は直接の死因になり得る怖い病気です。
重い呼吸器疾患は、命に関わる危険性がありますので、いつもと違う症状が出ているような場合には早めに受診して治療を受けましょう。
甲状腺機能亢進症
概要
甲状腺機能亢進症は、甲状腺の働きが活発になり甲状腺ホルモンが多量に分泌されることで起こります。
甲状腺機能亢進症の80%以上はバセドウ病です。その他にはチラージン中毒・TSH産生腫瘍・過機能性甲状腺結節などがあります。
甲状腺機能亢進症で動悸で息苦しい原因
血液中にTSHレセプター抗体という抗体でき、甲状腺を過剰に刺激してしまうことで起こります。
この抗体ができる原因は、はっきりとはわかっていませんが、喫煙や遺伝的要因によって発症するのではないかと考えられています。
症状
・食べているのに体重が減る
・発汗
・疲労
・動悸
・息苦しい
何科?治療法は
内分泌科、または内科を受診すると良いでしょう。
血液検査で甲状腺ホルモンの数値を測る検査などがあります。
自分での対処
・ストレスを溜めない
・バランスの良い食事を摂る
・お酒を控える
・禁煙する
甲状腺機能亢進症の注意点
甲状腺機能亢進症は、20才以降の女性に多い病気です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている状態で妊娠すると、流産や早産の危険が高くなるといわれています。
そのため妊娠している女性、またはこれから妊娠したいという女性は注意が必要になります。
安全に妊娠・出産できるように、適切な治療を受けることがとても大切です。
うつ病などの精神疾患や緊張やストレスなど精神的なもの
概要
うつ病やパニック障害など、精神疾患が原因で動悸や息切れが起こることがあります。
また、心臓がドキドキするような強い緊張や不安、過剰ストレスを受けたときにも動悸や息切れが起こります。
精神疾患やストレスで動悸で息苦しい原因
過剰なストレスを感じるとストレスホルモンの分泌量の増加や、自律神経系の乱れが起こります。
このことにより、血液量が増えて血圧が上がったり、心拍数が増えたりすることが原因で動悸や息苦しいといった症状が現れます。
更年期障害
概要
更年期障害が発症する時期には個人差がありますが、40才半ばくらいに女性ホルモンの分泌が減少する時期に発症しやすくなります。
ほてりや発汗、めまい、ふらつき、頭痛、動悸などさまざまな症状が起こる病気です。
更年期障害で動悸で息苦しい原因
更年期障害は自律神経失調症の一つで、女性ホルモンの乱れが原因で起こります。
また、生活習慣の変化などのストレスでも起こります。
最近は、30代ぐらいの若い人に更年期症状が現れる、若年性更年期障害が増えてきています。
インターネット上で動悸で息苦しいことで悩んでいる人の声
動悸で息苦しいことで悩んでいるのはあなただけではない!
インターネット上でこのような悩みを見つけました。
朝起きると、体に力が入らず震えて動悸がして息が苦しいです。
また、人前で話す時などに不安で震えて立ってらいられなくなったり、息苦しくなったりします。ひどい日は電車に乗ることすら不安になり、苦痛です。
空腹時も体が震え、同様に息苦しくなります。
動けなくなって倒れてしまったり、まともに生活もできない事もあります。
これから就活が始まるのですが、このままではできないのではないか、できても就職後まともに働くことができるのか不安で仕方がありません。
何かの病気なのでしょうか?改善される事はあるのでしょうか?こんな私でも就職できるのでしょうか?
お返事
不安で動悸がして息が苦しくなるとのこと。大変お辛いですね。
就職活動に不安を抱えてストレスが蓄積されてるのではないでしょうか?
就職できるのかと不安に感じていることが、体にも影響を及ぼしてしまっているのかもしれませんね。さらに体調が悪くなると就職活動に影響が出て不安、と悪循環に陥ってしまっている気がします。
一度、心療内科や精神科のお医者様に相談されてみてはいかがでしょうか?
私なら、病院に行って相談してみます。
カウンセリングを受けて、悩みを聞いてもらうとすっきりするかもしれませんね。
つらい気持ちを抱え込んでしまうと、うつ病やパニック障害などの精神疾患を発症してしまいかねません。
就職活動は大事ですがあまり無理をなさらないよう、ゆったりとした気持ちで過ごしてくださいね。
どうかお大事に。
最後に
動悸で息苦しい原因は5つあることがよく分かりましたね。
動悸で息苦しい症状を治すには
・バランスの良い食事をして、食べ過ぎないようにする
・体脂肪や血圧などの自己管理をする。
・禁煙する
・適度に運動をする
・急激な温度差に気をつける
・お酒を控える
・ストレスを溜めない
・ハウスダストなどのアレルギーの原因となるものを排除する
以上のことが大切です。