■息苦しくて咳が出る原因とは?
息苦しくて咳が出る原因はこの5つの可能性があります。
1. 肺炎
2. 喘息
3. 気管支炎
4. 気胸
5. 肺がん
それぞれ見ていきましょう。
肺炎
概要
ウィルスや細菌に感染することで、肺に炎症を起こしてしまう病気です。
激しい咳や高熱、痰、呼吸困難、胸の痛みなどの症状が起こります。
風邪の咳の場合は、3〜4日程度で症状が治まることが多いですが、それ以上症状が続く場合は肺炎になっている可能性があるため病院で検査を受けるようにしましょう。
肺炎で息苦しくて咳が出る原因
肺炎を引き起こす原因となる、ウィルスや細菌に感染することで起こります。
RSウイルス、アデノウイルス、肺炎レンサ球菌、インフルエンザ菌など様々な菌やウィルスが原因となります。
また両者の中間にあたるマイコプラズマやクラミジアなどの微生物などが原因となることがあります。
症状
・激しい咳
・粘着性の高い痰
・高熱
・胸の痛み
何科?治療法は
内科を受診します。
胸部のレントゲン撮影や血液検査などを行えば、すぐに肺炎かどうかわかります。
抗菌薬、咳止め、解熱剤、などを使用して治療を行います。
自分での対処
・うがいをする
・手指のアルコール消毒をする
・歯磨きをして、口の中を清潔にする
・バランスの良い食事と運動で免疫力を高める
肺炎の注意点
肺炎は、日本人の死因の第3位にあがる怖い病気であるとともに、誰にでもかかりうる身近な病気です。
日頃から規則正しい生活をして免疫力を高め肺炎にかかりにくい体をつくりましょう。
有効的な肺炎の予防の一つに、肺炎球菌ワクチンの予防接種があります。
特に抵抗力の低い小さい子供やお年寄りの方は、重症化を防ぐためにも予防接種を積極的に受けるようにしてください。
喘息
概要
喘息とは、気道が炎症を起こして狭くなり咳や痰の症状が起こり、呼吸が困難になる病気です。
喘息の人の気道は症状がなくても常に炎症を起こしているので、気道がむくんで狭く敏感になっています。
そのため、タバコやハウスダストなどのアレルギー物質の刺激を受けると発作が起こります。
喘息で息苦しくて咳が出る原因
喘息の人の気道は炎症を起こして敏感になっているので、ちょっとした刺激でも発作が起こります。
原因となるものはさまざまで、タバコやハウスダストや動物の毛、花粉などのアレルギー、ストレス、運動などが原因になります。
症状
・咳や痰
・喘鳴
・息苦しさ
何科?治療法は
呼吸器科やアレルギー科を受診するといいでしょう。
近くにない場合は内科でも大丈夫です。子供の場合は小児科を受診しましょう。
発作が起きたときには、主に気管支拡張剤の吸入による治療を行います。
自分での対処
・ストレスをためない
・禁煙する
・うがい手洗いをする
・バランスの良い食事と運動で免疫力を高める
・部屋をこまめに掃除する
喘息の注意点
重度の発作が起きてしまうと、酸素不足により死に至る危険もあるため注意が必要です。
意識が混濁している、歩行や会話ができないという場合はすぐに救急車を手配しましょう。
気管支炎
概要
ウイルスやマイコプラズマなどに感染することによって起きる気管支の炎症です。
激しい咳や倦怠感、発熱などの症状が起こります。
急性気管支炎は数日で回復しますが、慢性気管支炎になると数週間から数カ月の間の長期にわたって咳や痰などの症状が続きます。
気管支炎で息苦しくて咳が出る原因
急性の気管支炎は、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどのウイルス感染や、マイコプラズマなどのウイルス以外の微生物による感染が原因です。
また、副鼻腔炎や喫煙が原因で慢性気管支炎を発症することがあります。
症状
・咳や痰
・背中の痛み
・手足の関節痛
・下痢や嘔吐
何科?治療法は
内科や呼吸器科を受診します。
ウイルス感染の場合は、対症療法が一般的です。水分や栄養補給などをして、安静にして休みます。
細菌感染の場合は、抗生物質や抗菌剤を使用して治療を行います。
自分での対処
・禁煙をする
・水分を多めに取る
・バランスの良い食事を摂る
・運動をする
気管支炎の注意点
小さい子供の場合、気管支炎が悪化すると肺炎を起こしてしまうことがあります。
咳がひどい、呼吸が苦しそうな場合はできるだけ早めに病院を受診するようにしてください。
気胸
概要
気胸とは、肺の一部に穴が開いて空気が漏れてしまっている状態です。
肺から漏れた空気が、胸膜の間に溜まることで咳や胸の痛みなどの症状が起こります。
気胸で息苦しくて咳が出る原因
はっきりとした原因は分かってはいませんが、激しい運動、姿勢の悪さ、事故などの外傷が原因になるのではないかといわれています。
また、喫煙やストレス、睡眠不足といった生活習慣の乱れなども原因としてあげられます。
肺がん
概要
肺がんとは、肺や気管支、肺胞の一部ががん化したものです。
肺がんは、自覚症状が少ないため早期発見しにくいがんといわれています。
咳や痰などの症状がありますが、初期では軽いものが多く放置してしまいがちです。
体に異常を感じた頃には、がんがかなり進行していたといったケースもあるため注意が必要です。
肺がんの原因
肺がんの原因となる代表的なものが喫煙と受動喫煙です。
また、大気汚染も肺がんになる原因の一つです。
中国の大気汚染のPM2.5が問題になっていますが、このPM2.5も肺がんの原因になるといわれています。
私の体験談
私の子供が喘息持ちでした。
2才になったころから、風邪をひくと咳がひどくなりヒューヒューと喘鳴をするようになりました。
かかりつけの先生に、アレルギー性の喘息と診断されました。
夜中や休日に発作が起きたらどうしよう…と常に不安を感じていたときに、先生に勧められて家庭用のネブライザー(吸引機)を購入しました。
風邪をひいたり、咳が出始めて発作が起こりそうだなと感じたときに使用するようにしていました。
するとだんだん大きな発作を起こすことが少なくなりました。
先生が仰っていたのは、大きな発作が起こる前に吸引機で対処したことで、発作の芽を摘んでいけたのが良かったのかもしれないとのこと。
今ではすっかり喘息の症状もなくなり毎日元気に過ごしています。
最後に
息苦しくて咳が出る原因は5つあることがよく分かりましたね。
息苦しくて咳が出る症状を治すには
・うがいをする
・手指のアルコール消毒をする
・歯磨きをして、口の中を清潔にする
・バランスの良い食事と運動で免疫力を高める
・ストレスをためない
・禁煙する
・部屋をこまめに掃除する
以上のことが大切です。