ピロリ菌の除菌で失敗する3つの原因とは!?

ピロリ菌の除菌で失敗というと、何となく残念な印象がありますが、初めから除菌成功率は70~80%位ですので、1回の除菌でダメな人は必ずいます。

7~8割の人が除菌できるので、除菌出来なかったら「失敗」みたいになりますが、100%の保証は最初からありません。

では、失敗してしまう原因は何でしょうか?

ここでは、ピロリ菌の除菌で失敗する3つの原因とは!?を紹介します。

目次

ピロリ菌の除菌で失敗する原因とは?

特 定の薬剤に対し耐性を持ったピロリ菌が増えて来ていますので、その場合ですと1回の除菌では退治しきれないかもしれません。

強い菌が増えて来ているという一方で、患者さん側にも問題がある場合があります。

例えば、

1.症状が良くなったから、もう治ったと思い薬を中断する。
2.下痢や味覚障害が出て来て不快だからと言い、勝手に判断し治療を中断する。
3.指示通りに薬を服用しなかった。

以上のように、治療する側に原因がある時があります。
こういう場合には、どんな良い薬を使ってもいつも「失敗」に終わります。

失敗したら治療はどうなるの?

失敗した場合には、再度除菌を行う事が検討されますが、必ず成功するとは限りませんので、主治医と相談しましょう。

その場合、同じ抗生剤は使用せず、別の薬剤が選択されるでしょう。

医学は進化し、製薬会社が競って新薬を出していますので、聞いた事もないようなお薬が処方されることになるでしょう。

ピロリ菌の除菌成功率は?

今までの薬剤ですと、70~80%程度の除菌出来ます。

2015年に販売開始になった胃酸分泌抑制薬は、従来の胃酸分泌抑制に加え、抗生剤の効果を上げる効果もあるため、除菌率は90%に上がりました。

でも、外来の担当医は、それぞれ個性がありまして、

「新薬をすぐ使ってみたい医師」と「新薬の副作用などがまだ明らかでない事から慎重になる医師」といますので、

どの薬剤が使用されるかは、病院によっても違います。

じゃ~自分に合った薬が処方され、指示通りに服用して、ピロリ菌の除菌に成功したら、もうあの辛さから解放される?
もう二度と潰瘍にならないの?

除菌に成功したら、もう潰瘍や胃炎にならない?

一般的に胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎の原因の大部分がピロリ菌と言われていますが、除菌後でも再発することがあります。
ピロリ菌も悪さをしていたが、他にも原因があった場合には、潰瘍などが再発します。

再発する原因

○ 胃・十二指腸潰瘍の原因がピロリ菌では無く、痛み止めなどの副作用だった。
○ 一度除菌をした後、またピロリ菌に感染した。
○ 胃・十二指腸の粘膜が弱くなっていて、酸のバランスが崩れている。
○ 急激なストレスがかかってしまった時。

以上のような原因があった場合には、それぞれについて対処的な療法を行っていきます。
それは、将来胃癌などにならないための治療ですので、諦めず根気よく治療をして頂きたいと思います。

失敗しないためには?

医師や薬剤師の指示通りの方法で内服をしっかりと行う事が基本となります。

除菌薬を処方されて「はい、終わり」ではありません。

その後にキチンと除菌されたのかの確認をして、胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎が治ってから、やっと終了となりますので、途中で投げ出す事のないようにしましょう。

そうは言っても、失敗したくないので、除菌成功率を更に上げる方法はないの?

ピロリ菌にはヨーグルトが効くらしい。

除菌をする際に内服治療と合わせて、ヨーグルトを毎日食べるとより効果的だと聞きます。

ヨーグルトを毎日食べていた人達と食べなかった人達のグループで除菌成功率を比較した所、ヨーグルトを食べていたグループは10%程度除菌率が上がったという報告もあるようです。

ヨーグルトの効果は「虫歯菌」「インフルエンザウイルス」等々あり、とても頼もしい食品です。
体に悪さをする菌を根こそぎ食べてくれるのではないかと更に期待をしてしまいますよね。

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