扁桃腺が痛いと、食事も痛くてのどを通らないし、悪寒や発熱もあるしで体調が悪いですよね。
ここでは扁桃腺が痛い原因、症状、対処法、注意点についてご説明していきます。
扁桃腺が痛い原因は?
扁桃腺が痛い原因は?この「2つ」の可能性があります。
1. 急性扁桃腺炎
2. 慢性扁桃腺炎
それぞれ見ていきましょう。
急性扁桃腺炎
概要
扁桃腺がウイルスや細菌に感染して炎症を起こしてしまうのが扁桃腺炎です。
急性扁桃腺炎で扁桃腺が痛い原因は?
扁桃腺につくウイルスとは、いわゆるどこにでもいる常在菌で「インフルエンザ菌」「溶血連鎖球菌」「肺炎球菌」「黄色ブドウ球菌」「EBウイルス」、「RSウイルス」です。
このどこにでもいるウイルスが、風邪や、ストレス、過労、のどの乾燥、タバコ、飲酒によって扁桃腺に増えてしまい炎症を起こしてしまうのです。
症状
・38度以上の高熱がでる
・食事や唾液を飲み込むのが痛くなる
・扁桃腺に白い膿の塊がついている
・頭痛
・倦怠感
・関節痛
・悪寒
・首のリンパ節が腫れる
・まれに中耳炎をおこす
・肝機能障害を起こす
何科?治療法は
耳鼻咽喉科を受診しましょう。
治療法は扁桃腺炎の治療にはペニシリン系抗生物質の内服と喉の消毒、熱があれば熱を下げるための鎮痛解熱剤をが処方されます。これで、比較的短期間で症状が楽になります。扁桃腺炎とは、合併症を併発する可能性があるので、早く治療した方がよいです。
自分での対処
◆風邪の細菌などに感染しないようにする
・蒸気吸入器を使う
・空気清浄機や加湿器を湿度50%前後に設定する
・手洗いとうがいをこまめに行う
・ストレスを溜めない
◆免疫力を高める
・栄養のあるバランスの良い食事を摂る
・ビタミンCを積極的に摂る
・適度に運動をし、睡眠や休息をしっかり摂る
◆喉を乾燥させないよう保湿する
・マスクを付けたり、加湿器・蒸気吸入器を使い、湿った空気を取り込む
・こまめにうがいをし、のどを湿らせ、扁桃腺についた細菌を流す
・1日に水をこまめに分けて飲み、のどを洗い流す
・扁桃腺が腫れそうなときは、禁煙する
・口呼吸をすると、細菌感染しやすいので、鼻呼吸をする
急性扁桃腺炎の注意点
扁桃腺が痛い原因は多くの場合、
「溶連菌」や「肺炎球菌」、「黄色ブドウ球菌」などが原因菌なので、これらの細菌を抗生物質の投与で死滅させます。
しかし、自己判断で処方された薬を途中で飲むのを止めたり、薬に抵抗力のある細菌だと、なかなか症状が改善せず、扁桃腺の周囲まで症状が悪化することがあります。
慢性扁桃腺炎
概要
急性扁桃腺炎を一年に2回以上繰り返す場合、慢性扁桃腺炎という病名になります。
慢性扁桃腺炎で扁桃腺が痛い原因は?
急性扁桃腺も慢性扁桃腺炎も症状に大きな違いはないのですが、関節リウマチや腎炎などの合併症を併発しやすいので注意しなければなりません。また、慢性扁桃腺炎になってしまうと、いくら薬を飲んでも、なかなか症状が改善しません。慢性扁桃腺炎にならないように、急性扁桃腺炎をしっかり治療することが大切です。
症状
・食事や唾液を飲み込むと、痛みが強くなっている
・頭痛
・耳の痛み
・のどの乾燥
・咽頭に違和感を感じる
何科?治療法は
耳鼻咽喉科を受診しましょう。治療法は下記の場合は手術が必要となる場合があります。
・扁桃腺炎により、風邪をひきやすく発熱が頻発する
・扁桃の表面に膿栓がたまりやすく、微熱がでる
・睡眠時に息苦しい呼吸が頻繁に見られ、いびきが大きい
自分での対処
急性扁桃腺炎と同様です。
慢性扁桃腺炎の注意点
急性扁桃腺炎を繰り返すと、お薬では症状が治らなくなり、手術が必要な場合があります。そうならないように、日ごろから健康管理をしっかりと行いましょう。
ネット上で扁桃腺が痛い人の声
扁桃腺が痛くて悩んでいるのはあなただけではない!
インターネット上でこのような悩みを見つけました。
数週間ほど前に扁桃腺が腫れ、風邪の症状と左耳の痛みがあったので耳鼻咽喉科を受診しました。
軽い中耳炎と診断され5日分の抗生物質と痛み止めを貰い、全て飲み切りました。
扁桃腺の腫れもおさまり、体調は良いのですが、左耳が痛いままです。熱が出たり、聴こえが悪くなったりという症状はないのですが、耳が痛い状態が続いています。
もう一度病院に行くべきでしょうか?
耳鼻咽喉科の医者は中耳炎のお薬を処方したんですよね。
お薬は飲み切ったとしても、もう一度耳鼻咽喉科に行って扁桃腺炎が治っているかという点と、左耳が痛い状態が続いていることをしっかり伝えて診察しなおしてもらった方が良いと思います。早く痛みが取れると良いですね。
最後に
扁桃腺が痛い原因は急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎の2つがあることがよく分かりましたね。
扁桃腺炎を予防するためには
・手洗いとうがいをこまめに行う
・ストレスを溜めない
・適度に運動をし、睡眠や休息を十分に摂る
・栄養のあるバランスの良い食事を摂る(特にビタミンC)
・マスクを付けたり、加湿器・蒸気吸入器を使い、湿った空気を取り込む
・1日に水をこまめに分けて飲み、のどを洗い流す
・扁桃腺が腫れそうなときは、禁煙する
・口呼吸をすると、細菌感染しやすいので、鼻呼吸をする
このようなことが必要になります。