口の端が切れて治りづらい症状って、ちゃんと病名があるのですね。
端が炎症を起こしていて、口を開けると患部が切れて、とても痛いです。
治ってきたと思ったら、また切れるなんて・・。繰り返しませんか?
ここでは口の端が切れる原因についてご説明していきます。
口の端が切れる原因は?
口の端が切れる原因はこの「4つ」の可能性があります。
- 細菌や真菌のカンジダ
- 口角炎
- アトピー性皮膚炎
- 化粧品の添加物
それぞれ見ていきましょう。
細菌や真菌のカンジダ
概要
疲れやストレスなどで体の免疫力が低下して、口の中が細菌や真菌(カンジダ)に感染していることが考えられます。
細菌や真菌のカンジダで口の端が切れる原因
さまざまな原因がありますが、カンジダ性口唇炎とも呼ばれるカンジダによる口角炎が多いです。
口角炎なるのは、肌が乾燥しやすい冬が多いので注意が必要です。
大人の場合は、体の免疫力の低下の場合が多いですが、
子供の場合は、
よだれや食べ物のカスなどが原因で細菌に感染することもあります。
原因が真菌(カンジダ)、細菌やウイルスという比較的わかりやすいものから、 体調の乱れや口の中を不潔にしているからできることもあり、 決まった対処法・治療法が判断できないので、 ひどい場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
他の症状
・ヘルペス性口内炎(口内炎ができた後に口角炎ができます。子供がかかることが多いです)
何科?治療法は
皮膚科を受診しましょう。
治療法は、カンジダの作用を抑制する抗真菌薬や抗生物質が処方されます。症状によってはビタミン剤が処方されます。
これらの薬を服用することで3から4日で治ってしまうことが多いです。
自分での対処
口の端が切れた場合の市販薬を探す場合は、軽い場合はワセリンを使いましょう。
モアリップもおすすめです。
口の周りは軟膏は落ちやすいので、
1時間毎くらいで塗ると治りも早いです。食事の後などは、口角を石鹸で洗ってから軟膏を塗るようにしましょう。
細菌や真菌のカンジダの注意点
皮膚の免疫力をUPするために、
・十分な睡眠を摂り、疲れを体に残さないように
・口の中を清潔に
・食事の後は歯磨き
冬の乾燥しやすい時期は口角炎になりやすいので、モアリップ等で十分に保湿をしましょう。
口角炎
概要
ビタミンが不足して口角炎になることが考えられます。
特にビタミンB2、B6が体内に不足している場合口の端が切れやすい状態になっています。
口角炎で口の端が切れる原因
ビタミンが不足すると体の免疫力が低下して、細菌やウイルスによる口角炎が起きやすくなるので、普段からのビタミンの摂取を意識した食生活が必要になります。
なかでも効果的なのはビタミンB2、B6、A、Cになります。
- 口角炎が出来始めの頃は粘膜を守る働きのある→ ビタミンB2
- 炎症がひどく痛みがひどい時は、傷を治してくれる効果のある→ ビタミンC
- 口角炎が治ったときは再発しないように抵抗力をUPしてくれる→ ビタミンA
を意識して食事に摂り入れると良いでしょう。
何科?治療法は
皮膚科を受診しましょう。治療法は、口角炎の塗り薬と内服薬とビタミン剤が処方されます。
自分での対処
軟膏を塗ることと、ビタミンを摂取することが大切です。
ビタミンB2、B6の摂取と共に、細菌に対する抵抗力を強くする働きのあるビタミンA、Cも摂取すると早く治る効果が期待できます。
それぞれのビタミンは、下記の食物に含まれています。
・ビタミンB2は、ウナギ、サバ、カレイ
・ビタミンB6は、マグロ、サンマ、牛乳
・ビタミンAは、レバー、ウナギ、チーズ、緑黄色野菜
・ビタミンCは、ブロッコリー、菜の花、柿、イチゴ
口角炎の注意点
口角炎がひどくなると、食べる時も痛みが出て辛くなりますので、辛いものや酸っぱいものなどの刺激物や、硬いものは炎症を刺激して回復を遅らせるので、食べないようにしましょう。
食事で摂ることが難しい場合はマルチビタミンのサプリメントでもOKです。
早く治すためのポイントは、患部を清潔に保つ、舐めない、小まめに軟膏を塗る、ビタミン摂取の4つです。
アトピー性皮膚炎
概要
アトピー性皮膚炎が原因で肌が乾燥していると少しの刺激で、口の端が切れてしまう(口角炎)ことがあります。
アトピー性皮膚炎で口の端が切れる原因
アトピー性皮膚炎のヒトは常に肌が乾燥しているので、季節を問わず、外気の乾燥やちょっとした刺激で口角炎を起こします。
また体の免疫力が衰えていることが原因で、口角炎を起こします。十分に睡眠を摂り、規則正しい生活と食生活を送るようにしましょう。
他の症状
・かゆみ
・荒れ
何科?治療法は
皮膚科を受診しましょう。治療法は、口角炎の塗り薬と内服薬とビタミン剤が処方されます。
自分での対処
・ワセリンで口角を保護する
・石鹸でよく洗う
・清潔にする
・規則正しい生活と食生活を送る
・口角のかさぶたを取らない
アトピー性皮膚炎の注意点
上記の対処を守っていれば自然治癒で1週間くらいで口の端は治ります。
ひどくなってしまった場合は皮膚科を受診して、お薬を処方してもらいましょう。
化粧品の添加物
概要
口紅やリップクリームに含まれている油や防腐剤などの添加物や色素が刺激となって口の端が切れることがあります。
化粧品の添加物で口の端が切れる原因
なかなか治らない場合は口紅やリップクリームを変えたら治ったという声もあります。
口紅やリップクリームは油と添加物の塊ですので、期間が経つと中身が劣化してしまうことがあります。
また口紅の色素が肌に合わず、炎症を起こしてしまうこともあるので、ちょっとでも違和感を感じたら使用を中止しましょう。
ネット上で口の端が切れるで悩んでいる人の声
インターネット上でこのような悩みを見つけました。
口の端が切れる口角炎が一年以上治りません。
皮膚科に行きましたが、「ヘルペスとかウイルスのものではない。」と言われました。
一年続く口角炎はなんの病気が考えられますか?
口の端が切れる口角炎が1年以上続いているなんて辛いですね。
セカンドオピニオンで他の医師に症状を診てもらうのはいかがでしょうか?
一般的に考えられるのは、患部を舐めてしまう癖があるということと、ビタミンB2、B6、A、Cの不足と、疲れがたまっていて体の免疫力が低下していることです。原因が分かって早く回復すると良いですね。
最後に
口の端が切れる(口角炎)の病気は沢山の原因があるということがよく分かりましたね。
その中でも、口角炎の原因は細菌や真菌のカンジダと、ビタミン不足が大部分を占めています。
皮膚科を受診すると、検査とそのヒトの症状に合ったお薬が処方されますので、症状が続くようなら、我慢をせずに皮膚科に行くことをおすすめします。