おたふく風邪は一年間を通して保育園・幼稚園、学校の集団生活の中で流行する病気です。
ここではおたふく風邪はどのくらいの期間でうつるのか、再感染について、うつらない・うつさないためにどうすればよいのかを、ご説明していきます。
おたふく風邪と感染
おたふく風邪はうつるの?
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスによる感染症です。
患者の唾液を通じての飛沫感染(ひまつかんせん)または、接触感染でうつります。
そのため、家族や保育所・幼稚園、小学校など子供同士が接触するところで流行します。
潜伏期間は?
潜伏期間はおおよそ10から20日間で、感染力は弱く、感染しているのに症状が出ない不顕性感染(ふけいせんかんせん)なヒトも30から40%います。
また不顕性感染(ふけいせんかんせん)は、女性や乳幼児に多いと言われています。
感染する年齢は?
感染する年齢は、1から2歳の乳幼児期は比較的少なく5から10歳頃が一番多くなります。患者の85%は15歳以下です。
なお、赤ちゃんの母親からの抗体は、生後10ヶ月くらいまでは有効だと言われています。
どのくらいの期間うつるの?うつりやすい期間は?
患者の①感染期、②潜伏期間、③発症の期間は、おたふく風邪ウイルスが強力なのでうつりやすいです。
①感染期(うつる)
↓
②潜伏期間(10から20日間)(うつる)
↓
③発症(4から7日間)(うつる)
↓
④回復期(7から10日間)(うつらない)
最もうつりやすい期間は?
その中で最もうつりやすい時期は②潜伏期間(10から20日間)→③発症(4から7日間)です。
④の回復期で耳の下の腫れが治まってきたら、うつりにくい時期になります。
再びうつることはある?
おたふく風邪は一度発症すると体内に一生涯抗体ができるため再感染を起こすことはほとんどありません。
その為、任意で予防接種を受けることでおたふく風邪の予防対策を行うことは可能です。
おたふく風邪予防接種は1歳から受けることができ、5年間の間隔を空けて2回接種します。
おたふく風邪にうつらない・うつさないための対処法
うつらないために
おたふく風邪に感染したことがなく、予防接種を受けていないヒトは、ウイルスの抗体を持っていないので、体力が低下し体の免疫力が低下している時に、感染しやすいので注意しましょう。
日ごろから、十分な睡眠と栄養を摂り、体の免疫力をUPしておく必要があります。またよく手洗い・うがいをすることも必要です。
うつさないために
一番良いのは、予防接種を受けることですが、
すでにおたふく風邪にかかってしまった場合は、発症してから7から10日間は保育園・幼稚園、学校、仕事をお休みして、ウイルスを広げないようにする必要があります。
最後に
おたふく風邪は潜伏期間から発症の間までに感染することがよく分かりましたね。
感染しないように、また感染を防ぐために一番良いのは保育園・幼稚園の集団生活に入る前までに、おたふく風邪の予防接種を受けることだと思います。