子供によく見られる病気でりんご病があります。
正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といい、ヒトパルボウイルスB19に感染して起こる病気です。大人も感染することがあり重症化するようです。
こういう感染症は家族や仕事場でもうつしてしまう可能性がありますよね。仕事を休む・休まないも難しい問題です。
ここでは大人のりんご病の症状と対処法について、ご説明していきます。
大人のりんご病の症状は? 子供との違いは?
子供より大人の方が重症化しやいです。
大人の症状
1か月程度で自然治癒しますが、大人はこのような症状が出ます。
- 高熱がでる
- めまいや吐き気がする
- 猛烈なだるさが続く
- 太ももや腕にレース編みのようなかゆみを伴う赤い発疹がでる
- 四肢の関節が腫れて歩けないほどのひどい関節痛がでる
- 手足が浮腫む
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子供の症状
子供の場合は、1から2週間で自然治癒します。
- 1週間から10日間微熱がでる
- 頭痛、喉の痛み、咳といった風邪のような症状がでる
- 両頬が赤くなる
- 太ももや腕にレース編みのようなかゆみを伴う赤い発疹がでる
- 関節痛がでる
りんご病で大人の対処法と注意点は?
マスク・手洗い・うがい
りんご病にかからないようにするためには外出先ではマスクをして、帰宅後や食事の前はよく手洗い・うがいをすることです。また十分な休息と栄養を摂り、免疫力を高めることが大切です。
感染経路は、飛沫感染、接触感染します。ウイルスが付いたものに触れた手で顔を触ることが一番の感染原因です。
手は常に清潔にしておきましょう。
自然治癒を待つしかない
りんご病には有効なワクチンがありません。大人の症状は約1か月続きますが、自然治癒を待つしかありません。
りんご病にかかったことがあるかの確認
子供の頃にりんご病にかかったことがあるかどうか自分の記憶か親に確認してみましょう。大人の50%はりんご病の抗体を持っているので、感染する確率は低いとはいえ、0%ではありませんので油断は禁物です。
妊婦は要注意!
妊婦が感染すると、胎盤を通して胎児にも影響がでてしまい、厚生労働省の調査によると、感染した胎児の7割が流産か死産になることが判明しています。
二次感染に注意!
りんご病は春先から初夏まで流行し、周期は4から6年毎といわれています。保育園・幼稚園、学校で流行します。自分の子供がりんご病にかかってしまったら、二次感染しないように十分に注意しましょう。
仕事は行って大丈夫?
ヒトにうつるのは、頬が赤くなる前(ほとんど自覚症状が無い時)が一番感染力が強く、潜伏期間は1週間から20日間と長いため、りんご病の症状がでた時には、すでに周囲のヒトも感染している可能性が高いです。
そのため、りんご病になってから仕事に行っても感染力はありません。
しかし辛い症状が治まるまでは、仕事を休み、ゆっくり休息をとり、体力の回復を早めることが大切です。
最後に
大人のりんご病はとても怖い病気だということがよく分かりましたね。
うつらないようにするためには、外出先ではマスクをすること、帰宅後や食事の前は手洗い・うがいをよくすること、十分な休息と栄養を摂り、体の免疫力を高めることが必要です。