日本のインフルエンザワクチンは鶏卵から作られているのですね。インターネットで調べてみて初めて知りました。
私も家族も卵アレルギーのことは知らずに今まで、受けていましたが、
最近、卵アレルギーの子って多いですので、注意が必要そうです。
ここでは卵アレルギーのヒトがインフルエンザワクチンを接種することができるかどうか、ご説明していきます。
インフエンザワクチンと卵アレルギーの関係とは?
インフルエンザワクチンは鶏卵でできている
卵アレルギーのヒトがインフルエンザワクチンを打つのはちょっと待った!です。
インフルエンザワクチンは鶏卵を元にして作っているので、ワクチンの中にごくわずかですが卵の成分が含まれています。
赤ちゃんと卵アレルギー
この卵アレルギーは、子供の食物アレルギーの中で最も多いアレルギーです。子供の食物アレルギー全体の40%近くを占めています。
離乳食がまだ食べていない赤ちゃんにインフルエンザワクチンを接種させる場合は、事前に卵アレルギーかどうか皮内テストを行って確かめてからの方が安全だと思います。
卵アレルギーの人は受けられるの?重度でも大丈夫?
次にあてはまるヒトは皮内テストを行ってから、インフルエンザ予防接種が受けられるかどうか、医師の判断をあおぎましょう。
- アレルギー検査を受けて、卵の特異的IgEがスコア5-6以上の場合
- 卵を食べて アナフィラキシーになったことのある場合
※アナフィラキシーとは発症後短時間のうちに全身にアレルギー症状が出る反応です。
もし、卵アレルギーに反応したらどんな症状が出る?
もし、卵アレルギーに反応したら、インフルエンザワクチン接種後すぐに、アナフィラキシーショックが現れます。
どんな症状かというと・・・
・皮膚の症状・・・じんましん、赤み、かゆみなど
・呼吸器の症状・・・くしゃみ、せき、ぜいぜい、息苦しさなど
・粘膜の症状・・・目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなど
・消化器の症状・・・腹痛や嘔吐
・循環器の症状・・・血圧低下など
これらの症状が全身性に急速にあらわれるのが、アナフィラキシーショックの特徴です。
特に、急激な血圧低下で意識を失うなどの「ショック症状」も1割程度みられ、これはとても危険な状態です。
インフルエンザ予防接種が不安な場合はどうしたらいい?
インフルエンザワクチンを打つ事前に、皮内テストを行います。実際に打つワクチンの1/100量を打ち、皮膚の反応を見るというものです。
①腫れた部分が15mm以上、赤い部分が40mm以上になる場合は・・・接種を中止した方が良いと医師の方で判断されます。
②腫れた部分が9-14mm、赤い部分が20-39mm以上になる場合は・・・少しずつ分割してインフルエンザワクチンを接種していきます。
③腫れた部分が②に満たない場合は陰性ですので、通常の方法でインフルエンザワクチンを接種することができます。
皮内テストは実施している病院が限られています。
赤ちゃん、子ども、または本人が重度のアレルギーの場合は、
必ず事前に病院に「皮内テストを行っているかどうか」の確認をしてからワクチンの接種を受けるか、受けないか、決めるようにしましょう。
最後に
皮内テストを受けてから、結果を見て、大丈夫ならインフルエンザワクチンの接種を受けることができることがよく分かりましたね。
卵アレルギーのヒトは、事前に必ず医師にその旨を伝えることを忘れないようにしましょう。
インフルエンザを予防するには、インフルエンザワクチンの他にも、外出先でのマスク・帰宅後の手洗い・うがいも重要です。