私は過去にインフルエンザにかかってすごく辛い思いをしたので、それ以来必ず毎年インフルエンザの予防接種を受けています。
ここではインフルエンザ予防接種の回数とベストな間隔ついて詳しくご説明していきます。
是非、ご参考にしてみてください。
インフルエンザ予防接種の回数は?年齢別
生後6か月から13歳未満は2回です。2回目の接種は2から4週間あけて行います。
13歳以上は通常1回です。病気を持っている、受験生であるなど、本人の希望と医師の判断で大人でも2回接種することは可能です。
18歳未満はインフルエンザワクチン接種時に母子手帳が必要です。
2回受ける理由・効果・ベストな間隔は?
2回受ける理由
成人の場合、1回接種だと予防効果は64%、2回接種だと予防効果は94%とされています。2回接種した方が予防効果は高まると考えられます。
成人の場合、今までに何度かインフルエンザにかかっているので、子供と比べると多少の免疫力を持っています。
そのため、今年の流行株の予防接種を1回打って免疫力を補強すれば、64%は予防できるということです。しかし、流行するインフルエンザウイルスは年ごとに変化するので、できれば2回接種の方が確実と言えます。
13歳未満の子供は、インフルエンザに対する免疫力が非常に少なく、2回受けることが必要です。また、病気を持っている、受験生なども、やはり2回接種の方が確実と言えます。
また、65歳以上の方も予防接種は2回受けた方がよいでしょう。肺炎などの合併症が起こって重症化するのを防ぐという意味で、最も予防接種を受ける必要性が高いのが、この年齢層だからです。
インフルエンザワクチンを2回受けることの効果
まずは、グラフをごらん下さい。
シティークリニックさんのグラフと文書を参考にご説明いたします。
10月1日に1回目のインフルエンザワクチンを接種したとします。
これにより0であった免疫力が3の高さまで上昇します。
これは1ヶ月後には、消失しますが(青線)、1の高さまで滅少した日に(10月20日とします)、2回目のインフルエンザワクチンを接種します。
これによって1の高さから再び3の免疫がつくので、合計4まで免疫が上昇すると考えられますが(ピンク線)、実際ははるかに高い10の免疫力がつくことが知られています(黄線)。
この現象をブースト効果と呼び(免疫増幅効果)哺乳類の免疫を得るためにみられる特徴です。
インフルエンザワクチンに限らず、免疫獲得のためワクチンを2回接種する理由はここにあります。
1回だけの接種なら10月末にはせっかくの免疫もなくなりますが、ブースト効果で高い免疫をつけておけば、あとは自然落下していったとしても数ヶ月高い免疫効果が持続します。
せっかく哺乳類が獲得したメカニズムを病気予防のため利用しない手はありません。
さまざまの実験や観察から2回目のインフルエンザワクチンは4週間の間をおいて実施するとブースト効果は最大となり、又高い免疫効果が数ヶ月続くことが知られています。
従って11月1日ごろ2回目の接種を行うと4月いっぱいまで高いインフルエンザ免疫を持ちつづけることができます。
2回受ける場合のベストな間隔
生後6か月から13歳未満では2回接種します。10月ごろに1回目を接種し、およそ2から4週間(できれば4週間)あけて2回目を接種します。
13歳以上は通常1回接種ですが、2回接種することもできます(接種間隔はおよそ1から4週間)。
インフルエンザ予防接種を受けるタイミングは?
インフルエンザの予防接種は、病院により異なりますが、早いところだと毎年10月中旬頃から開始します。
完全に抗体ができるまでには3から4週間かかりますから、インフルエンザが流行する12月までに抗体をつけたいと考えるなら、11月中旬頃までには予防接種を済ませておくことをお勧めいたします。
インフルエンザワクチンの接種は、通常2回の場合は1から4週の間隔で行うことになっています。できることなら、なるべく4週に近い方が効果は良いので、3週ぐらいあけるのがベストです。
最後に
大人でもインフルエンザの予防接種は2回受けた方が、より効果があることが分かりましたね。
でも私が通っている病院では、成人は1回接種でも十分に免疫力は付くから大丈夫とのことでした。
成人はインフルエンザの予防注射1回でも64%の免疫力が獲得できるので、接種しておいた方が安全でしょう。