インフルエンザワクチンの有効期間はどれくらい?

インフルエンザワクチンの予防接種は11月頃から受ける方が多いと思いますが、ワクチンには有効期限があるのをご存じでしたか?私は1回打てば今季の冬は安泰だとばかり思っていました。

ここではインフルエンザワクチンの有効期限などをいろんな視点から詳しくご説明していきます。是非ご参考にしてみてください。

インフエンザワクチンの有効期間はいつまで?

インフルエンザワクチンの有効期間

一般には1回接種の場合は、インフルエンザワクチン接種後1から2週間目頃から抗体が上昇し始め、2週間で免疫の獲得が出来て、3から4か月後には徐々に低下傾向を示し、5か月程度が有効期間とされています。

2回接種した場合は、接種後1から2週間目頃から抗体が上昇し始め、2週間で免疫の獲得が出来て、2回目の接種1ヶ月後までにはワクチンの効果はピークに達し、3から4か月後には徐々に低下傾向を示し、5か月程度が有効期間とされています。

成人のインフルエンザワクチンの有効率は、約70%程度といわれています。
B型インフルエンザについてはワクチンの効果が低く、成人でも有効率は50%程度といわれています。

回数

生後6か月以上から13歳未満は2回接種です。

接種間隔はおよそ2から4週間とされていますが、なるべく4週間程度の間隔をあけて接種した方が免疫が付きやすいです。

13歳以上は1回または2回接種

接種間隔はおよそ1から4週間とされていますが、なるべく4週間程度の間隔をあけて接種した方が免疫が付きやすいです。

13歳以上であっても、基礎疾患(慢性疾患)があり著しく免疫が抑制されている場合は、医師の判断で2回接種とすることもあります。

またウイルスの大きく変異が起きた場合には、2回接種が必要となります。受験生も希望によって2回接種が可能です。

接種回数を1回にするか2回にするかの最終的判断は医師の判断によりますが、13歳以上の場合、基本的には1回の接種です。

年齢

厚生労働省によると、インフルエンザワクチンは年齢が低いと効果が低くなります。

6歳未満の子どもに対するインフルエンザワクチンの効果は、発熱を指標とした場合20から50%の有効率とされています。

特に3歳以下での効果は20から30%と低いといわれています。これは自然感染後にインフルエンザワクチンを接種した方が抗体ができやすいためです。

そのため3歳未満の小児ではワクチンの効果が低いため、インフルエンザワクチン接種をしてもインフルエンザにかかる可能性はそれ以上の年齢の子供たちよりも高くなります。

インフルエンザワクチン有効期間が切れるとどうなる?

友人のお子さんは受験生だったので、ちょっと早めの10月下旬にインフルエンザワクチンの予防接種を受けましたが、3月中旬の卒業式を目前にB型インフルエンザに感染してしまい登校できなかったそうです。

インフルエンザワクチンの有効期限が切れると、免疫力が維持できなくなり、インフルエンザ感染の確率が高くなってしまいます。特にB型はA型の流行が終わった2から3月に流行するので注意が必要です。

インフルエンザワクチン3価と4価で効果は違うの?

日本での2014年までのインフルエンザワクチンは、A型2種類(A[H1N1]pdm09とA[H3N2])・B型1種類のワクチン株が含まれていました。

合わせて3種類のワクチン株から作っていたので、これを「3価ワクチン」といいます。

この「3価ワクチン」では、B型のワクチン株は「山形系統」と「ビクトリア系統」の2種類からどちらか片方が選定されていました。

しかし、B型株を1種類しか含まない「3価ワクチン」では、含まれていない系統が流行した場合予防接種の効果が低くなってしまいます。

さらに、ここ数年間では世界的にB型のワクチン株は「山形系統とビクトリア系統の2種類の混合系統」の流行がみられています。

そのため、WHOでは2013年シーズンからB型2系統を含んだ4種類のワクチン株から成る「4価ワクチン」を推奨してます。日本では2015年から3価ワクチンから4価ワクチンに変更になりました。

インフルエンザワクチンを打つ有効なタイミングは?

例年11から4月にかけて流行するインフルエンザを予防するためには、抗体ができる2週間を逆算してインフルエンザワクチンの予防接種を受けると良いでしょう。

13歳未満の子どもは、2回の摂取が推奨されているので、1回目は10から11月上旬、2回目は11月中に受けると良いでしょう。効果的な摂取時期としては、12月までには終わるように計画を立てることをおすすめします。

13歳以上の子どもと大人は基本的には1回の接種なので11月中に受けると良いでしょう。

病院によってインフルエンザワクチンの予防接種のスタートの時期が異なること、金額が異なること、予約が必要な場合もあるので、事前に電話で確認してみるとよいでしょう。

また18歳未満までの子どもは母子手帳が必要ですので忘れずに持っていきましょう。

最後に

インフルエンザワクチンの予防接種の有効期限はおよそ5か月間と意外と短いことが分かりましたね。

特に3歳以下の子どものインフルエンザワクチン接種の効果は20から30%と低く、周囲の大人がインフルエンザワクチンの予防接種を受けておくことや、帰宅後はうがい・手洗いをしっかりして、インフルエンザにかからないようにすることが大切です。

厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

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