アデノウイルスは全部で67以上の種類があります。
その一つ一つに対応する事は困難で、特効薬はまだありません。
海外では重症肺炎となってしまう恐れのある型のうち、2種類のタイプにワクチン投与が認可されています。
日本では、まだ安全性や有効性が確率していないため、認可は降りていません。
今回は、そんな特効薬がないアデノウイルスの治療法・薬について紹介します。
アデノウイルスの治療法は?薬はないの?
症状に対する対症療法しか今の所はなく、特効薬はありません。
アデノウイルスに直接聞くお薬はありませんが、それぞれの症状にあったお薬を服用する事で症状はかなり楽にはなります。
処方される薬
- 発熱 → 解熱剤
- 咽頭痛 → 痛み止め
- 下痢 → 整腸剤
- 嘔吐 → 制吐剤
- 結膜の症状 → 抗炎症剤の点眼 等
炎症が強い場合には抗生物質を服用しますが、抗生物質は効果がある分だけ、副作用など油断できません。
下痢などの胃腸炎症状や薬物性肝炎などに注意が必要です。
今後、特効薬や他の感染症の様にワクチンは出来ないのでしょうか?
アデノウイルスワクチンや特効薬は本当にないの?
インフルエンザの次に多い感染症と言われていますので、今後は特効薬が出来るかもしれません。
医学は日進月歩で進化していますから、期待したい所です。
ワクチンについては海外ではすでに認可されています。(生ワクチンの内服がある)
年齢は16歳未満と65歳以上・妊婦の方には安全性や有効性を確認出来ていないようですが、今後は対象外の方々にも実施できるよう、臨床試験が進むのではないかと思われます。
アデノウイルス治療期間と完治期間
通常ですと、発症~数日間で症状が軽快して行きます。
重症化した場合には長期化し、数か月間、ウイルスが体に残っている事もあります。
特に流行性角結膜炎(はやり目)は、目やに(眼脂)が出たり、痒みが強く、涙が出て腫れぼったくなるため、ついつい目を擦ってしまい角膜を傷つけ混濁してしまう事があり、長期的な治療を要したり、視力障害を引き起こしてしまう危険性もあります。
特に子供は要注意です。
大人よりも子供が要注意なのは、どうしてでしょうか?
子供から言わせれば感染症なんて「知らない」
高熱が出て具合が悪ければ、大人に抱き着き安心感を求めますし、目が痒ければ、ゴシゴシと擦って手を洗わず「抱っこ」と来ます。
何でも触って、口の中に入れてみたりして、ご機嫌斜めになると、最後にはそれを投げたりして・・・ウイルスを家中にばら撒きます。
小さな子供がアデノウイルスになったら本当に大変です!
アデノウイルスの治療期間中の注意点
「プール熱」「はやり目」と診断されたら、感染拡大させないようにしなければなりません。
アデノウイルスの感染力は非常に強く、外出を控えたとしても、一緒に生活する家族に容易に感染してしまいますので、感染対策を講じる必要があります。
また、重症化も防がなければなりません。
早く治すための対処法
体の中はウイルスと戦う事に集中していますので、余計なエネルギーは使わない様にしなければなりません。要は安静にしている事です。
高熱でウイルスを攻撃していますので、高熱でいる方が、ウイルスは早く弱ります。
しかし、高熱でいるとエネルギーの消耗が激しく、なかなか栄養も摂れない状況ですから、時々は熱を下げて楽になるのも必要です。
アデノウイルスを早く治すための対処法
- 寒気がある時には、体を温める
- 体が熱くなったら、氷枕などを使い、体を冷やす
- ノドに刺激を与えない飲み物を、出来るだけ多く飲む
- 胃腸にやさしい消化の良いものを食べる(出来ればカロリーのある物)
- 横になり、安静にして体力を消耗しないようにする
- 熱がなく、割と調子が良い時にはシャワー浴をしてウイルスを洗い流す
- 気持ちが休まらないと、病気も良くならないので「気になる仕事」は誰かに任せる
- 長引いている時には我慢せず、病院受診をする
基本的な事ですが、意外と出来ていないのも事実です。
自分の体に正直になり、病気を治す事に専念する事も時には必要です。
アデノウイルスを早く治したいあなたはこちら↓
症状・対策などまとめてチェックできます↓
アデノウイルス感染症の対処法をまとめてみました!