ウイルス性胃腸炎には感染してから症状を発症するまでに少し時間があります。
実際どのくらい潜伏期間があって、どのくらいで発症・完治するか知っていますか?
知らないと他人に二次感染でうつしてしまう可能性があります。ウイルスの潜伏期間や発症・完治までの期間を知ることによって二次感染を防ぐことができますので、
今回はウイルス性胃腸炎の潜伏期間はうつるって本当なの!?について詳しくご説明していきたいと思います。
ウイルス性胃腸炎潜伏期間から発症・完治までの期間は?
ウイルス性胃腸炎は主に3種類あるので種類ごとにご説明します。
1.ノロウイルス
- 感染経路
- 潜伏期間…1日~2日程度
- 発症…2日~3日
- 完治…1週間程度
- 二次感染期間…2日~1週間
- 初期症状…発熱、嘔吐、下痢など
感染している二枚貝を加熱せず食べた場合、感染者からの嘔吐物や便からのウイルスがなんらかの形で直接口に入ってしまった場合。
2.ロタウイルス
- 感染経路
- 潜伏期間…1日~3日程度
- 発症…2日~3日
- 完治…1週間程度
- 二次感染期間…2日~1週間
- 初期症状
ノロウイルス同様、感染している二枚貝を加熱せず食べた場合、感染者からの嘔吐物や便からのウイルスがなんらかの形で直接口に入ってしまった場合。
発熱、嘔吐、下痢など、嘔吐症状が重いケースがロタウイルスの特徴。白色の便が出ることが特徴。
発熱は発症時のみですぐに治まります。
3.アデノウイルス
- 感染経路…便や飛沫による感染がほとんど。
- 潜伏期間…5日~7日程度
- 発症…3日~5日
- 完治…高熱は4日~7日程度、のどの腫れは3日~7日程度。目ヤニや目の充血は7~10日前程度
- 二次感染期間…3日~2週間程度
- 初期症状…咽頭炎、結膜炎、高熱など
主なウイルスを3種類説明しましたが、これらの潜伏期間はわかりやすい症状がなく、胃がむかむかするとかの症状しかでないことが多いです。
発症してからは激しい嘔吐や下痢の症状が出てきます。
胃腸風邪などと勘違いせず、地域でのウイルス性胃腸炎の流行や身内での発症、ウイルス性胃腸炎の何らかの可能性を感じた場合には二次感染を防ぐためにもすぐに病院にて診察を受けるようにしましょう。
ウイルス性胃腸炎は潜伏期間中でもうつる?
ウイルス性胃腸炎は潜伏期間中でもうつる可能性があります。
ただし、発症直後にくらべるとかなり確率は低くなります。
基本的にウイルス性胃腸炎のウイルスは小腸の上皮細胞で感染・増殖して糞便中に排泄されるので、くしゃみや咳などの飛沫で感染することはほとんどありません。
しかし、嘔吐したあとに口の中に残っているウイルスが飛び散り感染する可能性はあります。
ウイルス性胃腸炎は潜伏期間中に検査してもわからない?
検査方法は主に3種類の方法があります。
- 遺伝子増幅法…遺伝子を増やして診断する方法。検出感度が高い。
- 抗原抗体反応…30分以内で結果がでるのですが、検出感度が低い。
- 電子顕微鏡観察法…粒子を直接観察する方法。高額。
代表的なウイルスであるノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスは、便中のウイルスを検出する迅速検査キットが良く使用されます。
ウイルス性胃腸炎の検査費用は?
病院で検査できるのは遺伝子増幅法のみで、費用は抗原抗体反応・電子顕微鏡観察法に比べると安いです。
- 遺伝子増幅法は約6000円程度で検査可能。
- 抗原抗体反応・電子顕微鏡観察法に関しては2~3万円程度
抗原抗体反応型の検査で検査に用いた抗体と結合しないウイルスの遺伝子型だった場合、ウイルスが多量に検出されても陰性と判断されます。
ノロウイルスの検査費用だけは3歳未満と65歳以上が健康保険適応、それ以外の方は自己負担となりますが、ロタウイルスはノロウイルスよりも重症化しやすいので全年齢において健康保険が適用されます。
最後に
ウイルス性胃腸炎の潜伏期間はノロ・ロタウイルスが同じくらいでアデノウイルスが長めでしたね。
症状の出方も免疫力によって変わってきます。
初期症状で強めの反応が出たときはすぐに病院へいきましょう。特に子供・高齢者は脱水症状になりやすいので注意が必要です。
ウイルス性胃腸炎を症状別にまとめてチェックできます。
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