急性胃腸炎、「炎」とついている病気は炎症を起こしている状態です。
少なからず、体のどこかで火事が「起きている」もしくは「起きていた」という事ですから、刺激を与えずに安静にしておく事が治療の一つとなります。
早く治したいからといって、食事を摂った方がいいとお考えでしたら悪化させている可能性があります。
食事もいきなり普通食からではなくあるステップを踏むことで急性胃腸炎を無理なく治せます。
今回は、急性胃腸炎の食事はいつから?食べるな危険!?について紹介します。
急性胃腸炎で食事はとった方がいい?
基本、胃腸を休める為に絶食の方が良いです。
症状がまだ残っている時には、食事をきっかけに嘔吐や下痢が出現する場合もありますので、いきなりいつもの食事を開始する事はお勧めできませんが、食欲が出て来たとしたら、そろそろ水分や食事を開始する時期でしょう。
こんな時は食べないほうがいい。
下痢・嘔吐・発熱のうち、嘔吐がある場合は「絶食」の方が体力を温存する事が出来ます。
嘔吐は、電解質バランスを崩し脱水になるだけではなく、胃液などが食道を何度も通る事で食道の粘膜を痛め、食道炎を起こす危険性があります。
症状が軽快するまでは胃腸を休めた方が良いです。
でも、食べないでいると体力が落ちてフラフラになるのではないかと心配になりますよね。
急性胃腸炎の食事のすすめ方
その後、吐き気や下痢の状態を確認しながら少しずつ形のある物へと段階的にアップをして行きます。
食事の段階をこのようにアップ!
- 水分
- ゼリー状(ゼリーやプリン)
- ペースト状(粥・ポタージュ)
- 軟菜食(煮込みうどん・煮浸し)
- 固形(普通の食事)
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この間にも、お腹と相談しながら、自分の病状に合わせてスピードを調整します。
今は、ドラックストアに行くと、色々な形態の食事がパウチ等に入って売っています。
自分で作らなくても、手軽に購入する事が出来ます。高上がりの様に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、材料費・光熱費・水道料・手間・時間・後片付け等を考えると逆に安いのではないかと思い、私はいつもこちらを選択します。
急性胃腸炎の食事は何がいい?
胃腸に負担をかけない食品という事になります。
いくら、胃腸に良いからといっても「絶対にイヤ。大嫌い」という食品を食べると、吐き気を催す人がいますから、消化が良く自分が食べれるものという事が基本となります。
病院では、
胃腸を休めるのにまずは「絶食」にします。(全く食事を提供しません)
その次に、急に普通の食事を提供してしまうと、おなかがびっくりしてしまいますので、ゼリー等を1日に1回から始めます。
そうするとまた「ゼリー無理!!」という人がいますが、そのような場合には、3分粥程度から始めます。
ご自宅で、具合の悪い時に調理が出来ないという方は多いとは思いますが、一般的に良いとされているメニューを3つ選んでみました。
急性胃腸炎でおすすめの食事3選
- 卵粥(卵無しでも可)
- 煮込みうどん
- 鍋料理
これも好き嫌いやアレルギーをお持ちの方がいると思いますので、
- 温かい食品
- 消化が良いと言われている食品
- 脂肪が少ない食品
等、基本的な内容を捉えていれば大丈夫でしょう。
急性胃腸炎で食べてはいけないもの
急性胃腸炎ですから、基本胃腸にやさしいものでなければいけません。
このようなものは胃腸人負担がかかりますので注意しましょう。
- 食物繊維が多い物(消化に時間がかかる・消化しない)
- 脂肪が多い物(消化するのに、負担がかかる)
- 硬い物(消化に時間がかかる)
- 香辛料(胃腸を刺激してしまう)
- 冷たい物(胃腸が活発に動いてしまう)
- その他(甘い物・塩分の多い物・酸味の強い物も弱った胃腸には刺激的)
考えただけで、胃腸に負担をかけてしまう事が想像出来ます。
また、普段から気を付けた方がよい食材をご紹介しておきます。
食べるな危険!!
- キノコや野草類(訳の分からない物)
- キチンと処理をされていない魚介類
- 野生動物の生肉
興味本位で口にしてしまうと、大変な事態になるかもしれません。
病院受診をしても、医師が何でも知っている訳ではありませんから、速やかに治療をしてもらえるかどうかも分かりません。
毎年、食中毒で痛ましい事故がありますので、気を付けて欲しい所です。
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