頭痛には、日常生活上で起きるものから命を奪う危険なものまでありますが、天気に影響を受け、台風や雨の日は体調が悪くなるという人がいます。
特に台風で頭痛になる人は多いですよね。私も重くなったり調子がいまいちになります。
全ての人がそうなるのであれば、台風などの天候が悪いと言えますが、台風に全然影響を受けない人もいます。
その違いは何でしょう?
そこで台風に影響を受けている頭痛や吐き気についてまとめてみました。
台風で頭痛や吐き気が起こる2つの原因!
- 頭蓋骨内の圧の変化
- 自律神経の乱れ
それぞれ見ていきましょう。
1.頭蓋骨内の圧の変化
気圧変調性頭痛とか低気圧頭痛と呼ばれていますが、
台風等で気圧が急激に変動するため、頭蓋骨内の圧も変化により、僅かに神経・血管・脳を圧迫し頭痛や吐き気が起きます。
飛行機に乗ったり、高い山を登った時に耳鳴りや不快感を感じる方がいると思いますが、まさに気圧に影響を受けている状態です。
ただし、飛行機に乗った人、登山をした全員に頭痛や耳鳴りが出現する訳ではありません。
2. 自律神経の乱れ
●自律神経が乱れる原因は?
私達の血管は自律神経(交感神経と副交感神経)によって支配され、毎日変化する気温や湿度など、外部環境に対応できるよう動いています。
暑い時には汗をかくことで気化熱を奪い体温を下げ、寒い時には鳥肌となり体毛を逆立てる事で体温維持をしようとします。
これは無意識のうちに自律神経が働き、外部の環境に体を馴染ませようとしています。
しかし、急激な外部環境の変化には追い付けず、体調不良(頭痛や吐き気・倦怠感等)という形で出てしまう方がいます。
ちなみに台風の影響で急激に気圧が変化すると、副交感神経が優位になります。
なぜ低気圧になると副交感神経が優位になるの?
- 「天気が悪い」= 暗い(目から光が入らない) → 体を休める
- 「気圧が低い」= 酸素が薄い → 体を動かしてはいけない
外部環境の情報から、活動に適さない環境と脳が勝手に判断します。
そうすると「休息とエネルギー蓄積モード」」へ切り替わり、副交感神経が優位となります。
副交感神経は、私達の体を回復する上で、とても大きな役割を担っていますので、優位になる事自体は、悪い事ではありません。
ただ、頭痛になるのは辛いですよね。次は、台風の頭痛の治し方を紹介します。
台風の頭痛の治し方
単純に交感神経を刺激する事です。
- 頭を冷やす(血管を縮める)冷やしタオル・アイスノン
- カフェイン入りコーヒーなどを飲む
- 熱めのシャワーを浴びる(42℃位の温度設定にすると交感神経が優位になる)
- 刺激のある食べ物を食べてみる
天気が少しずつ崩れて来た時には、キチンと自律神経が反応しあまり問題とはなりませんが、急激な変化の時が要注意なのです。
台風で頭痛薬は飲んでもいい?
痛みを我慢すると脳内物質のセロトニンが放出され、その影響で脳内の血管が拡張します。
そうすると、血管にからみついている神経が圧迫されるので、頭痛はドンドン悪化していきます。
昔と違い今は痛みに対し積極的に薬剤を使うようになって来ており、皆さんが心配される常習性についてはほぼありません。
頭痛が起きた時には、症状が軽いうちに薬を服用し、ストレスをかけない様にする事の方が大事です。
セロトニンは悪者なのか?
セロトニンは体の中でとても大切な役割を持っています。セロトニンが不足する事の方が体にとっては良くありません。
セロトニンが必要な時に必要な場所で使われるようにするために、頭痛が起きた時には我慢しないで、薬に頼りましょうという話です。
台風の影響で頭痛と吐き気が出るのは悪い?
気圧に影響を受けやすい人は、
自分は僅かな変化を敏感に受け取れるのだと前向きに考え、症状が軽症のうちに対応しましょう。
そうすればあまり深刻にならずに済みます。
また、天気が悪い日にあまり体調が優れないのは、体の反応として「ゆっくり休みましょう」というサインでもあります。
休める時にはしっかりと休息し、そうでない日には「ほどほど」にという気持ちで過ごす事もひとつです。
また、薬を服用しても、痛みが止まらず、ドンドン症状が悪くなる場合や、意識が遠くなったり嘔吐が続く場合には、違う病気が考えられますので、病院受診をお勧めします。