胃腸風邪とは、風邪のようにヒトに感染させる恐れのある胃腸炎のことを指し、いわゆる感染性胃腸炎のことを言います。
酷い下痢や吐き気が突然現れるのが胃腸風邪の特徴です。
ここでは、胃腸風邪はうつるのかについて、ご説明していきたいと思います。
胃腸風邪はうつるの?
胃腸風邪はウイルス性は冬に流行するロタウイルスやノロウイルス、細菌性は夏に多くなる食中毒があります。
その中でもウイルス性の胃腸風邪はうつります。
患者の便や嘔吐物に触ってしまい、それが口に入ることで経口感染することや、便や吐しゃ物が乾燥して空気を漂い空気感染することもあります。
どのくらいの期間うつるの?うつりやすい期間は?
ウイルス性の胃腸炎がどのくらいの期間でうつるのかというと、ウイルスの種類にもよりますが、潜伏期間は半日~2日間でうつります。
患者の家族や、保育園、幼稚園、学校、病院などの閉鎖空間であっという間に感染します。
うつりやすい時期は、冬で、秋口から年内にノロウイルスが、年明けからロタウイルスが流行します。
胃腸風邪は再びうつることはある?
一般的に一冬の間に同じウイルスに感染して胃腸炎にかかることはまずありませんが、
「年末はノロウイルスだったけど、年始はロタウイルスに感染しました。」ということは十分あり得ます。
ウイルス性胃腸炎は再感染があり得るので、一度なったらもうかからないという病気ではありませんが、2回目、3回目と再感染するにつれて症状は軽くなっていきます。
一番症状がきついのは初感染の時で、生まれて初めてかかった患者にとって1回目のロタウイルス、ノロウイルスは、嘔吐下痢がひどく、高熱が出ることが多いです。
また、患者の子供経由で親にうつってしまうこともあります。再感染に年数が経っている場合は、症状がひどいことがあります。
胃腸風邪にうつらない・うつさないための対処法
感染を広げないためには患者の便や吐しゃ物の処理に気を付けることが大事です。
ゴム手袋をして、吐物はきれいにふき取り、消毒に関しては、ノロウイルスは塩素系消毒薬で消毒し、ロタウイルスはアルコール系の消毒液で消毒します。
家庭では、拭き取った吐物は、ビニール袋に密閉して捨てること、便や吐しゃ物を処理した後は、石鹸でしっかり手洗いすることが重要です。
うつさないためには、
外から帰宅したらうがいをすること、トイレから出た後や、調理をする前は石鹸で手を良く洗うこと、感染してしまったら、お風呂は一番最後に入ること、タオルを共用しないこと、などが重要です。
最後に
胃腸風邪とは、ヒトに感染させる恐れのあるウイルス性の感染性胃腸炎で、ノロウイルスもロタウイルスも潜伏期間が短いこと、看病する家族が感染しやすいこと、乳幼児が初めて感染すると嘔吐・下痢の症状がひどいことも分かりました。
特に胃腸風邪が流行する冬の間には、風邪の予防全般に言えることですが、マスク、うがい、石鹸で手洗いを十分にして、ウイルスを予防すること、持ち込まないようにすることが大切です。