風邪をきかっけに、咳だけが長引いている場合があります。
「咳がついたら、しつこいから」と言って放置していると、3割の方が気管支喘息に移行してしまいます。
咳喘息は再発の頻度も高いため、根気よく治療することで気管支喘息の予防になります。
早目に病院を受診することが一番ですが、何科に行けばよいのでしょうか?
子供・大人で違うのでしょうか?
今回は、咳喘息は何科?子供はどこへ行けばいい?について説明します。
咳喘息は何科に行ったらいい?大人・子供の場合
子供の場合
咳喘息ではないかと疑った場合には、どの科に受診するのか?という所ですが、子供の場合は「小児科」です。
小児科の医師は「小児のかかる病気」について精通しています。
地域で流行している病気についても、情報をすごく持っていますので、まずは小児科です。
大人の場合
では、大人の場合はどうでしょうか。「餅屋は餅屋」と言われる様に、症状のある部位の科にかかるのが一番分かりやすいです。
咳がひどいのであれば、まずは「肺=呼吸器科」でしょう。
同じ内科でも、専門分野が非常に多くあります。「喘息外来」「長引く咳外来」など、咳発作に特化している外来も探せばあります。
また、アレルギーにより咳を長引かせている可能性もありますので、皮膚の状態や今までの病気から「アレルギー外来」を紹介される方もいるでしょう。
咳喘息を診断されるまでに、もしかすると内科→呼吸器科→アレルギー外来→喘息外来という様に、いくつかの外来を受診しなければならない事も想定されます。
咳喘息は病院でどんなことをされるの?
病院では、まず看護師もしくは医師が「どうして受診をしたのか?」という事を詳しく聞き取りを行います。
これを問診と言います。
咳しか症状がありませんので、基本検査をしても疑わしい物は何も出て来ません。
もし、採血や胸部のレントゲン写真で何か病気が発見できたとしたら、逆にラッキーだったと思った方が良いです。
病院は症状があって受診した患者様に対し、色々と隠れている可能性のある病気を疑い、ある程度の検査は一応します。
胃腸炎の問診では何を聞かれるの?
問診は病気の診断を行う上で非常に大事な情報となりますので、看護師や医師は必要な情報を収集し診断に結び付けます。
病院に行くと以下の事を聞かれます。
- いつから症状が出ていますか?
- 咳以外に辛い症状はありますか?(呼吸苦や喘鳴・発熱・痰等)
- どのような時に咳が出ますか?
- アレルギーはありますか?
- ご家族に、アレルギーや喘息の方はいますか?
- 夜は眠れていますか?
このような質問をしていくと、中には看護師や医師に話を聞いてもらえる嬉しさや緊張のあまりに、一方的に横道にそれてしまい、全然違う話を切り出してしまう方がいます。
こうなると、限られた時間内でお話しを聞いていますので、大事な情報を確認し忘れる事があります。
質問に対して、ついつい違う話をしたり、何度も何度も同じ事を言う事がない様に気をつけましょう。
胃腸炎の検査・治療法(薬)など
検査
風邪症状などをきっかけに、咳が長引いていますので、まずは胸部のレントゲン写真を撮ります。またどこかに炎症反応がないかどうかの確認の意味で採血をします。
問診を行った結果、医師の判断で他の検査をする事も十分にあります。
治療法
市販薬や風邪薬、抗生剤・咳止めを飲んでも、気休め程度で効果は得られません。
- 気管が狭くなっている → 気管拡張剤
- 様々な刺激に過敏になっている → 抗アレルギー薬
- 炎症を起こしている → ステロイド吸入薬
以上の内容のお薬が処方されます。
最後に
特に、ステロイド吸入薬は直接気管に作用するので、優れた効果を発揮し症状がとても良くなります。
ただし、咳が止まった・症状が良くなったからと言って、自己判断で薬剤を中断しないで下さい。
咳喘息は再発しやすく、気管支喘息に移行する恐れがあります。
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