インフルエンザ予防接種前について、注意書きの中に飲酒に関する文面はありませんので飲酒して良いのかどうかは、一般常識の範囲でという事になるでしょう。
接種後はどうなのでしょうか?
予防接種後にアルコールで倒れた!なんてニュースは聞いたことがないので、「大丈夫かな?」なんて思っていますが・・。
「何事もほどほど」にという言葉があるように、どの程度の量なのかを考える必要がありそうです。
今回は、インフルエンザの予防接種!飲酒は前日でもOK?についてご説明します。
インフルエンザ予防接種で飲酒は大丈夫?
接種前
健康診断前日の時のように神経質になる必要はないでしょう。
ただし、お酒を飲むと「気持ちが大きくなる」という効果がありますので、1杯のつもりが2杯、2杯のつもりが3杯というように、ついつい飲み過ぎてしまわないようにしなければなりません。
ご自宅で「いつもの適量を晩酌する」というのは日常的な生活習慣と大きく変わらないため、良いのですが「久しぶりの同窓会」「歓迎会」等の場合には勝手が違って来ます。
勢いがついて羽目を外してしまい、具合が悪くなる人はいませんか。
こうなると翌日予防接種をしようと病院へ行っても、体調不良を理由に接種は見送りましょうと言われるかもしれません。
接種後
インフルエンザ予防接種後も禁酒を明記するものはありません。
予防接種後の注意点として
「接種した後、激しい運動は避けましょう」とありますので、飲酒し羽目を外して「大騒ぎ」をするのは得策ではありません。結果、飲酒はダメでしょうと誰かに注意をされない行動をとりたいものです。
接種後、こんな副反応が出ることも。
インフルエンザ予防接種の副反応の多くは24時間以内に出ます。
ワクチン接種後に飲酒し、適量を越えて「悪酔い」したとするとアルコールの影響なのかインフルエンザワクチンの副反応なのか?判断に迷ってしまう事が予測されます。
接種後の副反応の中には、全身症状として「発熱・寒気・だるさ・めまい」が5~10%の人に出ると言われています。
「だるさ・めまい」などは悪酔いや二日酔いで同様の状態になります。
稀ですが、アナフィラキシー症状(ショック状態)や発疹・じんましんといったアレルギー症状も出る時がありますが、アルコールの影響で同じようになる方もいますので見分けがつきにくくなります。
そう考えると、やはり接種後は「ほろ酔い」程度となる量に抑えた方が賢明です。
アルコールはワクチンの効果を高める可能性も!?
アルコールは体内に入ると血管を拡張させ、免疫力の主役でもある白血球やリンパ球を活発にさせるため、ワクチン接種後にアルコールを飲むと効果的という内容の報告があるらしいのです。
※カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者らがおこなった実験
(12匹のアカゲザルに天然痘のワクチンを投与後、エタノールを摂取)
その情報が本当に正しくインフルエンザワクチンにも適応というものであれば、もっと研究や文献が出て来てもおかしくないと思う訳です。(研究は進められているかもしれませんが)
もし「予防接種後のアルコールがワクチンの効果を高める」となった場合、
必ず赤ちゃんや子供にアルコールを飲ませる大人が出て来ます。
また、過剰に反応する人たちが「お酒を飲んだ方が良い」と自分の都合の良い話だけで突っ走ってしまう恐れがあります。
例え実験や研究でアルコールが効果的であったとしても、ここは「飲酒を勧めてはいけない」と個人的には思っている所です。
タミフル服用中の飲酒もOK?
タミフルの添付文章にはアルコールについての注意書きはありません。
例えば「タミフルを服用している」というシチュエーションを考えれば、「本人が感染している」か「家族が感染している」もしくは「職場で大流行している」等の理由からタミフルを服用しているという事ですから、周囲の人から「治療中なのに?飲酒している」という非難を受けかねません。
これは、感染拡大をあえて行っているのか?ともとれますし、感染に対する意識が高い人や神経質な人はそれを聞いただけで次の瞬間から、信頼関係が崩れる事もあり得ます。 周囲の視線にも十分に配慮し行動して下さい。
飲酒については、あくまで自己責任でお願いします。