一体どこで感染してしまったのでしょうか?ウイルスは肉眼では全く見えない、すごく小さいものです。
他人の咳やくしゃみが直接、顔にかかるって、どんな時?と考えれば考える程、分からなくなります。
周囲に咳をしている人もくしゃみをしている人もいなかったのに、急に発症する事もあるのがインフルエンザです。
インフルエンザの感染
感染経路とは?
空気感染
空気感染とは感染者と同じ空間に居て、感染者が吐き出した病原菌を空気と一緒に吸い込む事で感染します。
空気中に舞う事の出来る病原菌とは、かなり小さく乾燥した状態のものですので、容易に遠くまで飛んで行きます。
インフルエンザウイルスはそこまで小さくはありませんが、直接咳やくしゃみがかかった記憶が無く遠い場所なのに感染した事例がある場合(飛行機で同じ便だった)等では、空気感染を疑います。
飛沫感染
感染者から排出される、咳やくしゃみ、痰や唾液などに含まれている病原菌(飛沫)を直接、粘膜に付着させた事で起きる感染の事を言います。
風向きや湿度・室温の状態によっても差がありますが、飛沫する範囲は1~2m程度です。
病院等で「ベッドの間隔を1m以上開ける事が望ましい」となっているのは、こういう根拠が元となっています。もし難しい場合にはパーテーションやカーテンで遮る事で飛沫感染を防ぐ事が出来ます。
家族がインフルエンザに感染してしまったら、可能な限り家族が出入りしないお部屋で療養する事が良いです。
接触感染
感染した方に直接(直接感染)触わり、その手で自分の口や鼻を触り感染する場合と、病原菌に汚染された表面(机・ドアノブ・スイッチ等)(間接感染)を触り、同じく感染する事を言います。
癖なので意外と自分では気が付いていませんが、皆さんよく口や鼻の周りを触っています。マスクを着用していても、病原菌のついた手でマスクを結構触っています。
そして手洗いをしていません。「外出から戻ったら手洗い」では少な過ぎます。
自分の手が媒体となって感染している事に気付けば、もっと感染のリスクを少なくする事が可能になります。
感染経路の具体的な予防対策とは?
離れていても感染してしまう人と、子供がインフルエンザに感染し48時間、看病の為に添い寝しても感染しないお母さんがいます。どこが違うのでしょうか。
まず、「感染症に対する意識が違います。」
インフルエンザは予防接種や特効薬もありますし、色々なグッツがたくさんありますから今は予防が出来る時代です。
うつらない対策
とにかく、手洗いです。
何に病原菌がついているか分かりません。何か行動を起こしたら、その後「手を洗う」を習慣にして下さい。
次にマスク着用です。
鼻もキチンと覆います。感染流行して来たら2枚着用している人もいます。少し湿り気があるとより良いです。人混みの多い所には行かない事です。
「口や鼻を触らない」を意識しましょう。
うがいは、20分でウイルスが細胞内に到達しますので、頻繁に20分以内の間隔で出来るのであれば有効です。(普通に考えると難しいです)
感染拡大させないための対策
出来る限り、部屋を隔離します。
湿度を50~60%を保てる様にします。(加湿器の利用や換気等)
処方された薬を指示通り服用します。
栄養と休息で少しでも早く回復する様にしましょう。(水分補給も忘れずに)
手洗いがすぐに出来ない場合には、アルコールで消毒する事で病原菌を広げません。
インフルエンザって目からもうつるって本当なの?
気管・鼻腔・咽頭等粘膜からインフルエンザウイルスが侵入し細胞内に20分で到着するという事を考えれば目も粘膜なので、うつるかもしれません。
ただ、目には涙という自浄作用がありますので、1分間に何度も瞬きをして異物混入を防いでいる為、目からの感染はあるかもしれませんが可能性としては低いでしょう。
ウイルスの数が半端じゃなくたくさん入り瞬きしても追いつかなかったという事であれば、あり得るのではないでしょうかとしか言えません。
結膜からウイルスを検出しましたという話を聞いた事はありません。
ただ、現状として医療の現場では、命を奪う危険性のある感染症の患者様のケアを行う際にはゴーグルのような眼鏡をかけています。(インフルエンザの患者様のケア時にゴーグルを使用する事はありません。)