夏風邪はウイルス感染でかかる病気です。一度かかるとなかなか治りづらいので、つらいですよね。
そして夏風邪には、どのウイルスでも高熱を伴う頭痛や吐き気といった症状が現れることが多いとされています。
また、頭痛や吐き気の後、さらに気持ち悪いと感じたり嘔吐する症状も現れますが、治し方はどうしたら良いのでしょうか?
今回は、夏風邪による吐き気の原因、対処法、食事、吐き気が長引く場合の対処法についてご説明します。
夏風邪の吐き気
夏風邪で吐き気がする原因は?
夏風邪の吐き気はウイルスが原因になります。
夏風邪のウイルスは2つあります。
アデノウイルスとエンテロウイルスが、代表的な夏風邪の原因ウイルスとして知られています。
吐き気はエンテロウイルスの可能性が高いです。
その他、下痢・嘔吐・腹痛など、胃腸症状のみが出ることが多いウイルスになります。
「手足口病」や「ヘルパンギーナ」などの原因となり、発疹や嘔吐などの症状が悪化すると「無菌性髄膜炎」といった死に至る病気を招くリスクもあるため、注意が必要です。
病院に行っても、解熱剤や整腸剤などの、熱や下痢などの症状を和らげる薬を処方されるくらいです。
これらのウイルスに関しては、予防接種など感染予防はありますが、症状が出てしまったら抗生剤や特効薬がないので自然治癒を待つしかありません。。
でも、発症したあとの抗生剤は細菌の繁殖を抑えるためなら有効なので処方してもらえるかもしれません
アデノウイルスの感染症は、よく子供が保育園や学校で感染する病気で、風邪の症状が出る咽頭結膜炎でプール熱といわれています。
プール熱は、治療法がないので自然治癒を待つしかありません。
夏風邪の吐き気の対処法は?
夏風邪のウイルスは体の中で増殖し、抗ウイルス薬がまだないことから薬での対処ができず、対症療法を行いながら自然と体の外へ排出されるのを待つしかありません。
夏風邪による頭痛は、体がウイルスと戦っていることの現れで、吐き気やその後の嘔吐、下痢といった症状は体がウイルスを排出している証拠です。
吐き気止めには注意!
そのため、市販薬などで頭痛薬や吐き気止め、下痢止めといった薬を使ってしまうと、体がウイルスを排出する動きを押さえ込んでしまうことになり、症状が悪化します。
よほど我慢ができない症状でなければ、薬の服用は控え、次のような対症療法を行いましょう。
- 十分な睡眠
- エアコンの調節
- 冷たいものは避ける
それぞれ見ていきましょう。
1.十分な睡眠
夏風邪の嘔吐や下痢と戦っていくには、まず睡眠を取って休養することが重要になります。
疲労を回復し、免疫力を復活させるには、睡眠は欠かすことはできません。そのため、夏風邪を引いて嘔吐や下痢の症状に困ったら、まずは睡眠をとるように心がけていくようにしましょう。
吐き気・嘔吐で眠れない場合は、脱水症状のリスクもありますのですぐに病院へ行きましょう。
2.エアコンの調節
夏の暑い時期は室内をエアコンで冷やしすぎて、外気との温度差が開くと、体の自律神経のバランスが崩れてしまい、発熱や頭痛を感じる「クーラー病」にかかることがあります。
これによって免疫力が低下したところにウイルスが感染し、夏風邪の二次感染で頭痛や吐き気、嘔吐といった症状に悪化することもあるのです。外気との温度差を5~6度とし、適温適湿を保ちましょう。
3.冷たいものは避ける
ビールやかき氷などの冷たい飲み物も夏風邪の頭痛や吐き気を悪化させる要因となるのでほどほどにし、常温のミネラルウォーターやスポーツドリンク、温かいほうじ茶などを飲むのも効果的です。できれば経口補水液を家庭に常備しておくと良いでしょう。
夏風邪の吐き気はどのくらいで治る?
夏風邪の吐き気がどのくらいで治るかというと、個人差はありますが、安静にしていれば3日くらいで治ります。
でも夏風邪はしばしば長期化します。原因は「二次感染」です。日本の夏は高温多湿なのでウイルスが活性化しやすい環境にあります。
エアコンによって室内と室外の気温差・湿度さが大きいと身体がついていかず、自律神経が乱れます。
これで一度治ったと思っても、二次感染によってまたぶり返してしまうのです。
吐き気があるけど食事はどうしたらいい?
下痢や吐き気などの症状がある場合は、無理して食べる必要はありません。
「栄養不足が心配」と思われがちですが、「食べる→排出する」のくり返しは体力を消耗させてしまいます。
少しでも食べられるようでしたら、おかゆ、うどん、豆腐、ゼリーなど、柔らかく消化のよいものを少しずつ食べて様子をみてください。
夏風邪を引いた場合、夏バテになっていることもあるので、食欲も無いことが多いでしょう。
だからと言って、まったく食事をしないのでは、回復を遅らせてしまうだけですので、胃腸に負担がかからないような消化しやすいメニューで食事をするようにしましょう。体力を確保するのは食事からです。
吐き気が長引く場合は?
吐き気が長引く場合や、喉や口の中が痛すぎて食事や水分が摂れないような時は、脱水状態にならないよう、医療機関を受診し、医師の診察を受け、点滴してもらうなど、 対処してもらうのがいいでしょう。
特にエンテロウイルスは、発疹や嘔吐などの症状が悪化すると「無菌性髄膜炎」といった死に至る病気を招くリスクもあるため、注意が必要です。
最後になりますが、夏風邪を引いたと思ったら、なるべく早く医療機関で診察をしてもらうようにしましょう。
夏風邪の原因ウイルスは、子供がかかりやすいと言われている病気の原因ウイルスでもあるので、感染力が非常に強いものとなっています。
家庭だけで対処すると、感染拡大に繋がるリスクもあるので、医療機関で相談して夏風邪治療のアドバイスを貰うようにしましょう。
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