ノロウイルスってどのように診断されるのでしょうか?
嘔吐・下痢がひどいから症状自体でも判断ができそうですが・・。ただ、風邪や胃腸炎と間違って見逃してしまうかもしれません。
ノロウイルスって周りに感染させますよね。
病院で早目に診てもらうほうがよさそうです。
今回は、ノロウイルスの診断法についてご説明します。
ノロウイルスの診断方法
病院での診断方法
ノロウイルスは基本的に、
特別な検査は行わず、現れた症状・周りの感染状況などから診断されます。
ただ、検査して診断する場合もあります。
検査してノロウイルスを診断する方法は2つ!
- 便から直接採取する方法
- 肛門に綿棒をいれて便を採取する方法
いつでも検査が受けられるとは限りません。検査を希望する場合は前もって申し出ることが必要です。
検査結果は20~60分程度で、陰性であるか陽性であるかがわかります。
しかし、検査したからといって100%確実にノロウイルスに感染しているかを診断する方法はありません。
その上検査キットの保険適応は、3歳未満と65歳以上の方などにしかされないのです。そのため、検査には5000円程度(医療機関によって値段は異なります)かかります。
100%確実な方法もあるのですが、それは特別な行政機関や医療機関でしか検査できません。集団食中毒などが起こらなければ、個人で受けることはほぼありません。
通常は症状を聞かれたり、周りの感染状況を聞かれるなどの問診でノロウイルスに感染しているかどうか判断することが多いようです。
家でも診断方法はある?
ノロウイルスには、次のような症状があります。
- 発熱初期は37~38度代が多い
- 強烈な嘔吐や下痢
- 腹痛
ノロウイルスは体内に侵入すると腸で増殖するため、腸からの症状が特徴的にあらわれるのです。つまり、下痢や嘔吐、腹痛などの症状が酷い場合は、ノロウイルスに感染していることを疑うことができます。
似たような症状が出ている場合は、本人の体調も大事ですが周りに感染させるリスクがありますので、すぐに病院へ行きましょう。
大人は内科・子供は小児科ですね。
診断された後は、どのように治療していくの?
残念ながら、多くの感染性胃腸炎と同様、ノロウイルスに有効な薬やワクチンは開発されていません。現状では対処療法しかないのです。
一般的に有効とされているのは「安静にして、ウイルスの排出によって症状が緩和されるのを待つ」ことです。自分で水分と摂ることができるのであれば、他人との接触を極力避け、水分補給をしながら安静にしましょう。
脱水症状と栄養不足などを防ぐため、水分・栄養補給は必須になります。
しかし、のどが乾いているときや空腹時でも、水分や食物を一気に摂らないようにしましょう。胃に負荷がかかり、下痢や嘔吐を誘発してしまいます。
下痢による脱水症状が進んでいる、もしくは水分を摂っても吐いてしまう場合は、点滴により水分を補うことが必要となります。この場合は必ず医療機関を受診してください。症状が酷い場合は医師・薬剤師の指示に従うようにしましょう。
診断書を貰う場合はどうしたらいい?値段は?
ノロウイルスにかかって発症から完治まで2~3日程度かかります。
しかしこの時点ではまだノロウイルスは死滅していません。感染リスクがなくなるまで1週間、長ければ3週間以上かかるのです。
感染力が強いのは発症後3日間程度と言われています。
ノロウイルスに感染した場合、感染拡大を防ぐために医師から出勤停止の指示が出ます。医師の指示に従って、会社を休む手続きをしてください。ノロウイルスによる病欠は長期になるので、診断書を提出した方がいいと思われます。
診断書を書いてもらうのは有料です。病院によって異なりますが、3000~10000円程度です。それに簡易検査の値段が5000円程度、精密検査だと2万円程度がかかります。
復帰の際の診断書の必要性は、会社によって異なります。こちらも確認が必要です。別途書いてもらうには費用がかかりますが、会社から要求があった場合にはきちんと診断書を用意しましょう。
ノロウイルスは感染力の強い病気です。万が一かかってしまったときは焦らずしっかり治してから社会復帰しましょう。
最後に
ノロウイルスに感染すると、基本的には明らかに強い症状が出ます。嘔吐・下痢ですね。
自己判断は危険ですので、直ちに病院へ行きましょう。
脱水症状の悪化・周りへの感染のリスクを少しでも減らしてください。
診断されても治療法がないですが、嘔吐・吐き気で水分補給ができない場合は点滴をしてもらえます。
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