喘息を誘発する一つにタバコがあります。
誰が聞いても体に悪そうなイメージですよね。
気管支喘息とは、気管支の粘膜が炎症を起こしているため、刺激に対し過敏に反応する状態をいいます。ですから、埃やカビの他、タバコや外気温の変化、ストレス、疲労などでも容易に症状を増悪させてしまいます。
今回は、喘息でタバコの影響とは?副流煙の対策は?についてご説明します。
喘息とタバコ
喘息でタバコを吸う5つデメリット
それでは、タバコを吸う事で起きるデメリットについて考えてみましょう。
- タバコは、この大事な繊毛にダメージを与え成長を抑制してしまいます。そうすると、ヤニが気管に付着しやすくなり、ニコチンの吸収率も上がってしまいます。
- タバコを吸う刺激で、咳や喘息発作を誘発させやすくなります。発作を繰り返すと、治りきらない炎症状態が長く続きます。
- 発作を落ち着かせる為の薬剤を多く使う事になります。何度も病院受診をしたり、夜間救急外来に行く必要性が出て来ます。つまり経済的負担も大きくなっていきます。
- ニコチン等他の有害物質を吸うと、癌やタバコ病(COPD)の発症率が高くなります。
- 結果、薬剤から来る二次的な病気になる危険性や肺に直接ダメージを与える事で寿命が短くなる場合があります。
タバコの何が喘息を悪化させるの?
ニコチンとタール、一酸化炭素の他、有害物質と言われるものが喘息を悪化させます。
では、有害物質として具体的なものとしてどんな物があるのかと言いますと、
例えばアリ殺虫剤・工業溶剤・ペンキ除去剤等として使われる成分が入っています。
これだけ、聞いても体に良い物ではありません。ましてや気管支に炎症が起きている状態なのに、わざわざこんな悪い物を体に取り入れる必要があるのでしょうか。
喘息で副流煙とどんな影響がある?
タバコを吸う人はフィルターを通して吸っています。でもその周囲にいる人はニコチン他の有害物質の煙を直接吸っています。
副流煙が原因で喫煙歴のない方がタバコ病(COPD)になってしまったという人は沢山います。
喫煙している人が吐く息がタバコ臭ければそれも有害物質を出していると考えても良いという専門家もいます。離れた場所に喫煙場所があり、そこから流れてくる煙にも注意が必要です。
癌の研究も近年進み、殆どの癌にタバコが影響しているといわれています。元々、気管支が敏感である喘息の方は特に副流煙には気を付けた方が良いのは言うまでもありません。
副流煙の対策法
今の時代、職場や公共施設の多くが禁煙になっていますが、宴会の席や個人宅に行くと受動喫煙状態になってしまう場合があります。
居酒屋やレストラン等は禁煙席を選べますが、職場の歓迎会など宴会の席では、席が決められていたりしますので、副流煙をこの先ずっと永遠に無くする事は難しいでしょう。
ただ、自分の身は自分で守らないと誰も助けてはくれませんので、あらかじめ喫煙者のいない席をお願いする等の対策を講じる必要があります。
特に社会に出ると「自己責任」「健康管理」等と言われます。
「タバコは嫌です」と言えず気を遣い、人が吸ったタバコの煙で喘息発作を起こしたり、タバコ病(COPD)や癌になるのは、避けたいものです。
最後に
最近はタバコを吸う人がだいぶ減ったと言われていますが、喘息持ちの方・子供が発症している場合は気になりますよね。
副流煙は煙ですので、対策がとても難しいのも事実です。
避けれない時もあるので、喘息を持っている方はさらに辛いのではと想像しています。
喘息持ちでタバコを吸う人もいるそうですね。個人の自由ではありますが周りに迷惑をかけない吸い方を望みます。
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