RSウイルス感染症とは、RSウイルスによる乳幼児の代表的な感染症です。
そこで、困るのが保育園への登園はいつからOKなのか?です。
毎年冬季に流行し、乳児のほぼ100%が2歳までに感染します。
一度の感染では免疫が十分でないので繰り返しかかりますが、繰り返すことで徐々に免疫ができ、症状は軽くなります。
RSウイルス感染症では、感染後4~5日の潜伏期間のあと、鼻水、咳、発熱などの症状が現れます。
症状が治まったからといって安易に登園させると集団感染させかねません。
今回は、RSウイルスで保育園の登園はいつから大丈夫?についてご説明します。
RSウイルスで保育園の登園はいつから大丈夫?
さて、RSウイルス感染症にかかった場合、悩むのは登園のタイミングですよね。
熱が下がったから登園していいのかというと、答えは「No!」です。
登園させてはいけません!
なぜなら、
RSウイルスは、完治した後も1~3週間感染力を持つ強いウイルスなのです。
軽い風邪のような症状で、本人が元気に見える状態でも、周囲にうつしてしまう可能性があります。
呼吸器系の症状がなくなるまで
熱以外の症状で、
- 呼吸するのもつらいような咳
- 食欲不振
- 水分がとれない
このような症状がなくなってから、はじめて登園OKになるのです。できるだけ呼吸器系の症状がなくなるまで待ってください。
もちろん、医師に登園の相談はしてくださいね。
軽い咳であってもRSウイルスを含む小さな飛沫は周囲に拡散します。回復後の登園には、ぜひマスクの着用を心がけてください。
RSウイルスで登園許可は必要?
RSウイルスは咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫から感染する場合が多い、とても蔓延しやすい感染症です。
しかしながら、
登園制限や登園許可証が必要な病気ではありません。
登園・登校停止が必要な伝染病は、麻疹(はしか)、風疹(三日はしか)、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、インフルエンザ、百日咳などです。
また「登園許可証明書」は、
症状が回復して登園できるようになったと判断したことについて、医師が記入するものです。病院によっては有料のところもあるようです。
登園許可が必要だという保育園もあるようです。その場合はその園の方針なので、病院で医師に登園許可書を依頼してください。
先生に伝えたほうがいいの?
感染予防の見地からも、保育園と家庭との間で、感染の情報の連絡が重要になります。
医療機関で簡易検査を受けた場合、その結果を保育園にも伝えるようにしましょう。状況によっては休園などの措置をとることが必要な場合もあります。
主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。マスクをつけたり手洗いを慣行することで、感染が拡大しないように務める必要があります。
医師と保育園とに相談してください
重ねてになりますが、RSウイルスは感染力が強く、保育園では特に集団感染が起こりやすい病気です。そのため最新の注意を必要とします。安易な判断で登園させるよりは、医師や保育園と相談するのがいいでしょう。
判断材料には厚生労働省の定めた出席停止期間の基準があります。
RSウイルスは学校保健安全法で第3種
感染症は学校保健安全法で3種類に分類されています。
- 第1種 → 完治するまで登校・登園ができない
- 第2種 → 医師の許可が出るまで家庭で安静
- 第3種 → 症状によっては医師の判断で登園が可能
感染力が強いものほど厳密な基準が設けられています。
RSウイルスは、第3種に分類され登園基準などもないため症状次第となります。
「発症した後5日間を経過して、解熱した幼児の場合は3日を経過したら登園ができるものとする(厚生労働省)」
日数の数え方は、症状が現れた日は計算せずに、その翌日から1日目となります。
最後に
RSウイルスの感染は春まで続くことがあります。流行期は感染を繰り返すことが多いので、一度直っても持続的に予防に務めましょう。
保育園での感染ですと、こちらが気をつけていても感染した!なんてこともあるので予防への難しさはありますよね。
シーズンはじめの鼻水や咳、痰といった症状には、自己判断で風邪と決めつけずに、早めに医師と相談するのをおすすめします。