夏バテで胃痛がする・・。
「夏は苦手。食欲は落ちるし、胃が痛くなる、暑さで夜寝られない、屋外は、肌が焦げるほどの直射日光で熱いのに、建物の中は冷房でキンキンに冷えて、寒いぐらい、おかげで、何となく体がだるくて仕事がはかどらない」とぼやく、働き盛り世代も多いはずです!
今年は、夏の敵(夏バテと胃痛)を知って、先んじて対策を講じ、酷暑を打倒してみてはいかがでしょうか?
この記事では、夏バテで胃痛がする!食事はどうしたらいい?についてご説明します。
夏バテの胃痛
夏バテの胃痛の原因は?
夏バテの胃痛の原因は、
「自律神経の不調による胃腸機能の失調・胃酸過多」になります。
自律神経の不調により、過剰に胃液が分泌される(胃酸過多)と、強い酸である胃酸が自分の胃の壁を傷つけます。この症状の一つが「夏バテによる胃痛」です。
自律神経は体温調節の他に、胃腸も制御しています。
夏バテの胃痛と自律神経の関係とは?
日本の夏は、高温・多湿。
この夏特有のストレスが自律神経を疲れさせ胃腸の制御を狂わせます。
夏特有のストレスとは?
それは、外気温と室内温度の差にあります。
体は、周りの気温の上昇に対して、体温を下げようとして、汗をかく、血管を広げるなど体温を逃そうとします。
ところが、人間は夏の猛暑の中、冷房の効いた部屋へと移動。
気分的には爽快感が得られるのですが、自律神経はこの温度差に対応するのに必死。大きなストレスになります。
このストレスが、何回も繰り返されると自律神経の不調に陥り、胃痛につながります。
自律神経は2つの神経で胃腸を自己調節している。
この2つの神経ですね。
- 副交感神経
- 交感神経
聞いたことがある方も多いですよね。
この2つの神経は胃腸をどのように動かしているのでしょうか?
胃腸を調節する自律神経は2つの働きがある。
- 副交感神経 → 唾液や胃液の分泌が増えて消化活動が活発にする
- 交感神経 → 興奮すると胃の血流が減少し、蠕動運動を抑制する
通常ではこの2つの自律神経がうまくバランスを取ることで胃腸も正常に働きます。
では、夏バテの胃痛が治るのはどのくらいの期間になるのでしょうか?
夏バテの胃痛はどのくらいで治る?
胃痛が治る期間は個人差があり一概には言えません。
なぜなら、夏バテの胃痛はこのような「負のスパイラル」になりやすいからです。
- 気温差で自律神経が乱れる
- 胃腸の働きが低下
- 食事が満足にとれなくなる
- 体力が次第に低下
- さらに自律神経が乱れる
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この悪循環が始まると、胃痛も日によって強弱はあるものの、なかなか治りません。
私の場合は、胃痛は数日ですが胃弱体質もあるので1週間~10日間くらいはかかっていることが多いです。食欲が戻るまでに時間がかかります。
長引きやすい夏バテの胃痛ですが、次の項目で1日も早く治す方法をお伝えしますので、できるものから実践してみてください。
夏バテの胃痛の治し方
夏バテの胃痛の治し方は3つのポイントがあります。
- 自律神経の乱れを調整
- 胃にやさしい食生活
- 胃薬
それぞれ見ていきましょう。
1.自律神経の乱れを調整
夏バテの胃痛の原因は、自律神経の乱れにありますので下記を意識して乱れを改善してきましょう。
- 適切な冷房の温度設定 → 健康冷房の28℃設定
- 扇風機で冷房の冷気を回す → 冷気は下に溜まるため、下半身の冷え予防
- ぬるめのお湯で入浴 → 38~40℃程度の温度で15分は入浴
自律神経を整えるのこの3つはとても効果的ですので、是非、実践してください。胃痛の回復も早くなりますよ!
2.胃にやさしい食生活
- 冷たい飲み物は、自律神経を乱します。大量に取らないようにしましょう。
- 十分な栄養補給を心がけましょう。
※下記の項目で「おすすめの食事と注意点」を詳しく書いていますので是非、ご覧ください。
3.胃薬
胃痛がとても辛く、長引く場合には、一時的に胃薬に頼るのもひとつの方法です。
胃薬は、症状を少しの間、緩和するだけかもしれませんが、胃痛を和らげることにより、適切に食事をとって体力を回復し、早く夏バテ連鎖を裁ち切り、結果的には胃痛を早く治すことができるのです。
市販薬ではなく病院で処方してもらったものが良いですね。
病院は、内科・胃腸科・消化器内科ですね。
夏バテの胃痛におすすめの食材・食事
東洋医学の観点から、四季の変化を踏まえた夏(長夏)に適した旬の食材を紹介します。
東洋医学では、
夏は、5月中旬から7月を夏、8月から9月中旬ごろまでを長夏と呼んでいます。
夏に必要な養生は、心(心臓)を守り、夏バテを予防することです。
キュウリ、ハス、スイカ、トマト、メロン、びわ、パイナップル、ネギ、なす、れんこん、ハッカ、大麦(熱を冷ます)、トマト、卵、あわ、そば、小麦粉(水分、ミネラル補給)
長夏に必要な養生は、脾(脾臓)を守り、消化機能を高める、湿(内湿気)排除することです。
イモ類、大豆、クリ、穀類、鶏肉(脾の運動機能低下を補う)、ショウガ、大葉、ダイコン、ウド、冬瓜(気を巡らせ、内湿を排出する)
上記の旬の食材を意識的にメニューに加えて、自分の好みの夏レシピを作ってみましょう。
夏バテ予防!!夏野菜たっぷりラタトゥイユ
食事で注意したい点
- 冷たい食事により胃が冷やされ機能低下
- 栄養素の偏りは体力低下に繋がる
- 激辛や味の濃い料理は胃の負担に
冷たい飲み物やかき氷などは控えましょう。
食欲も低下し、あっさりした食べ物、例えば、冷や奴、そうめん、そば、冷やしうどんなど栄養素の偏りも不安に思いながらついつい選んでしまします。栄養素の偏りは、ビタミンや.」ミネラル類の不足を招き体力低下に繋がります。
何とか、体力の低下を払拭しようと、食欲増進を狙って、激辛や味の濃い料理を選んでみるものの、残念ながらこれの刺激物や油脂に富んだ食べ物は、胃には大きな負担となり逆効果になることもあります。
ご自分の嗜好にあったものや生活スタイルに無理なく取り込めるものを是非試してみてください。
胃痛が長引く場合は、他の病気?
胃痛が長引く場合には、医師に相談することをお勧めします。
必要な検査(内視鏡など)で、胃潰瘍や胃がんなどの異常が見つかる場合もあります。
しかし、
これらの器質的な異常がなくても、長期にわたる胃もたれや胃痛などの症状が続く場合には、最近は「機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia :FD)」と診断されることがあります。
医療機関にて種々の検査後FDと診断されれば、
- 適切な薬剤の処方(プロトンポンプ阻害薬(PPI)
- H2ブロッカー
- 各種消化管運動調節剤
- 漢方薬(六君子湯)
夏バテ解消の対策をしても、胃痛が続くなど心配な時には、医療機関を受診することをおすすめします。病院は、内科・胃腸科・消化器内科ですね。
夏バテの代表する症状をまとめてチェックしています。
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