アレルギー疾患は近年増加しているそうですが、アトピー疾患に悩まされる人も、この30年で2倍以上に増えたというデータがあります。
初回の今日は、まず「アトピーとは何か」についてからお話ししたいと思います。
アトピーとは
アトピーとは正式名で「アトピー性皮膚炎」のことを言いますが、強いかゆみや特徴のある湿疹などが出てきて良くなったり症状が悪くなったり、慢性的に何度もぶり返したりする皮膚の病気です。
数年前までは、乳幼児や赤ちゃんなどに多い病気として知られていたのですが、今は大人でもなかなか治らない皮膚疾患としても知られています。
アトピーの名前の由来
アトピーという名前ですが、なぜこの名前が付けられているのでしょうか。
Wikipediaで調べるとこのような解説があります。
アトピーという名称の由来は、「特定されていない」「奇妙な」という意味のギリシャ語「アトポス」(atopos – a=否定、topos=由来)であり、1923年にアーサー・フェルナンデス・コカ(ポーランド語版) とロバート・アンダーソン・クック(英語版)によって命名された。アトピー性皮膚炎 (atopic dermatitis)という病名が医学用語として登場するのは1933年で、アメリカ人の皮膚科医マリオン・ザルツバーガー(英語版)らが、皮膚炎と結びつけて使用したことにはじまる。
ウィキペディア
「atopy」の語源「atopos」は、ギリシャ語の「由来する」という意味の「topos」に、否定の意味のある接頭語「a」がついて「特定されていない」「一般的でない」などの意味になったものということのようです。
そのようなことからアトピーは、ギリシャ語で「原因不明の、不思議な皮膚炎」という意味のある病気ということになります。
アトピーはアレルギーの一種です
アトピー性皮膚炎はⅠ型アレルギー(即時型アレルギー、アナフィラキシー型とも呼ばれる)に分類されるアレルギー疾患のひとつです。
アトピー性皮膚炎になる人は、元々アレルギー体質であったり皮膚のバリア機能障害があり、それプラス環境要因が加わって炎症やかゆみが発症します。
アトピーになる人は、もともと何らかのアレルギーを持っていることは多いですが、アレルギー体質の人が全員アトピーになるわけではありません。
アトピーは完治する病気?
アトピー性皮膚炎は薬で炎症を抑えたり症状を改善することはできますが、残念ながら現在の医療で治すことが難しい疾病となっています。
アトピーの発症の背景にはとても複雑な要因が複数重なっているいて、その原因となるメカニズムもまだ明らかになっいないことがあるのです。
そのせいもあり特効薬がなく、対症療法による治療が基本となっています。
症状の種類にもよりますが、現代医療でアトピーの治療はステロイド外用剤によるものが基本となっています。また経過をみながら、漢方との併用で治療を進めることもあります。
アトピーは完治しない病気とされていますが実は人によって、完全に治ったという例もあります。
このように、まだまだ解明されていないことの多いアトピー性皮膚炎なのです。
おわりに
この特集ページでは、テーマごとに連載形式で投稿していきます。
初回特集では、アトピーに関するさまざまな情報について、網羅的に記事にしてご紹介をさせていただきたいと思います。
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